実りの秋迎え新米試食会
実りの秋を迎え、色麻町の加美よつば農協色麻拠点センターで18日、新米試食会が開かれた。関係者や地元の児童生徒が同町上郷地区で収穫された「ひとめぼれ」「ササニシキ」を味わい、出来栄えを確認した。町農業振興連絡会主催。農業振興や消費者への情報発信などを目的に実施していて、コロナ禍の中止を経て昨年再開した。農協職員や町議、色麻学園の児童生徒、加美農業高の生徒など約40人が参加したほか、小野寺五典衆院議員も駆け付けた。テーブルには地元産の豆腐やみそ、野菜をふんだんに使ったみそ汁、おひたし、漬物、梅干しなどが並び、色麻学園児童の「いただきます」の号令で試食開始。参加者たちは香りや食感を確かめながら新米を味わい、中にはあっという間に平らげ、大きな炊飯器の前に並ぶ児童生徒の姿も見られた。
日本の伝統 次世代へ
着物の着付け講習会が12日、松山高であり、ボランティア講師が生徒3人に対し指導した。講師は、きの和装学苑(鹿児島県)師範の白岩徳子さん(77)=涌谷町桑木荒=。2001年に同学苑で着付けを学び始め、05年に師範に。自宅に教室を開いて孫の愛涼香さん(24)ら親子3代で指導している傍ら大崎地方の中高生を指導している。この日は、門下生を含む3人が、家政科被服コースを履修している2年生3人を指導した。着付けの手順やポイントについて実演を交えて解説した。3人は授業で浴衣を制作していて、この日学んだことをもとに10月の文化祭に合わせて開かれる「浴衣ファッションショー」で自ら浴衣を着こなして出演する予定。
大崎の働く場拡大へ
大崎市や市内の経済団体などが雇用拡大を目的に設立した「大崎市地域雇用創造協議会」は10月1日、活動を開始する。厚生労働省からの委託事業で、協議会が提出した事業構想案が8月30日付で採択された。事業委託期間の2026年度まで150人の雇用創出を目指す。働く場が不足したり、過疎化が進んでいたりする地域の雇用確保、維持を目的とした事業。本年度は全国で11カ所が採択され、東北地方は大崎市と秋田県大館市の2カ所。協議会を構成するのは市のほか、おおさき産業推進機構、古川商工会議所など8団体。8月22日に設立し、厚労省に事業構想案を提出した。事業費は3年間で約9000万円。業務は国からの委託費で実施する。構想では企業の支援、人材育成、企業と求職者のマッチングの三つを柱とする。おおさき産業推進機構と連携した事業展開を図るのが、大崎市の特徴の一つ。
彼岸花の里まつり
ヒガンバナの名所として知られる大崎市古川小野の羽黒山公園で23日、「第16回羽黒山彼岸花の里まつり」が開かれる。市内の保育園やサークルなどがイベントステージに出演するほか、写真コンテストも実施する。国道4号沿いにある羽黒山公園は、秋になると約15万本のヒガンバナが咲き乱れ、斜面を真っ赤に染め上げる。同まつりは、その魅力を広く発信するとともに、地域住民の交流と親睦を図ろうと、古川長岡地区地域づくり協議会と古川長岡地区公民館が共催、大崎タイムス後援。当日は午前10時半から、同公園駐車場西隣で開催。写真コンテストのテーマは「羽黒山の彼岸花」。ことし撮影した未発表作品に限り、2L版のカラープリント、1人2点までとする。応募作品の中から最優秀賞、優秀賞、佳作を各1点選ぶ。応募方法は、写真裏面に作品名、郵便番号、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号を明記し、〒989-6252、大崎市古川荒谷字新樋ノ口81、大崎市古川長岡地区公民館に送る。10月2日締め切り(必着)。問い合わせは事務局の同協議会青年部会(同公民館内)へ。電話0229(28)3111。
白鳥を低速シャッターで
ことしの第72回二科会写真部展で、加美町字南町の鈴木宏子さんが初入選した。入選したのは、飛んでいるハクチョウをスローシャッターで撮った作品で、タイトルは「自由奔放」。ことし1月13日に石巻市北村大沢堤で撮影。スローシャッター効果を生かし、肉眼では見えない羽の残像を捉え、頭部はブレないように注意したという。鈴木さんは「美しい姿のハクチョウは多くの人たちの被写体になり、それだけに新しい何かを見つけるのは難しい。これからものカメラを楽しみながら、ハクチョウなどに挑戦したい」と語っていた。
三校連合 初戦突破ならず
第77回秋季東北地区高校野球県大会は2日目の20日、1回戦2試合を石巻市民球場などで行った。県北部勢は古川工が0-4で仙台育英に完封負け。秋季県大会史上初の連合チームとして出場した黒川・古川黎明・迫桜の三校連合は2-9(七回コールド)で仙台に敗れた。雨のため宮城工-仙台南は延期、石巻-角田は継続試合となった。
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