2024/9/27


目指せ8代目「ささ王」

 大崎市と古川農協などでつくるコンソーシアムは24日、第8回全国ササニシキ系「ささ王」決定戦2024(本戦11月22日、県古川農業試験場)の出品米募集を始めた。本年産「ささ結(むすび)」「ササニシキ」限定で各1点、計2点まで受け付ける。10月末締め切り。①環境②食味③生物多様性-の品質基準を満たした「東北194号」が名乗れる「ささ結」は誕生10周年。高温耐性と、品種転換を促す市の「高付加価値化米づくり支援事業」補助金が奏功し、本年産の作付面積は23年産のほぼ2倍(228ヘクタール)に達する見込み。昨秋〝還暦〟を迎えた「ササニシキ」と合わせ、コンソーシアムは決定戦を世界農業遺産「大崎耕土」のPR材料にしたい考えだ。問い合わせ先は事務局=電話0229(23)7090=。

松山高 創立45周年記念し式典

 ことし創立45周年を迎えた松山高は19日、記念式典を同校で開いた。在校生102人のほか、保護者や来賓ら計150人余りが母校の歩みを振り返り、感謝の念を新たにした。松山高は1932(昭和7)年、松山町松山女子専修学校として仙台藩伊達家重臣、茂庭家の城跡に開校。80年に古川女子高松山分校から独立した。卒業生は累計3377人を数える。式典は、27年に近隣2校(鹿島台商業高、南郷高)と再編統合するのを控え、創立45年に合わせ企画。同校同窓会とPTA、教育後援会でつくる実行委員会が主催した。西條崇史校長が「これまで地域や同窓生、保護者の支援を受け、建学精神を受け継ぎ、伝統に新たな息吹を吹き込みつつ、努力を重ねてきた」と式辞。在校生に向け、「高い志を持ち、輝かしい未来へ進むため、諸先輩が築き上げた松山高で学べることを誇りに思い、新たな歴史を築いてほしい」と呼び掛けた。

古川学園 準決勝進出

 第77回秋季東北地区高校野球県大会は5日目の25日、準々決勝4試合を石巻市民球場などで行った。古川学園は石巻西に9-2で七回コールド勝ちし、2大会連続4強入りを果たした。古川学園は一回無死一塁で、2番大柳が右越え本塁打を放ち2点を先制。二回にも犠飛や適時打で2点を加えると、四回は二死二塁から3番菊地の左中間三塁打を皮切りに、4番小川、6番吉田尊の適時打で3点を挙げ突き放した。五回に守備の乱れもあって2点を失ったが、六回に大柳、5番大島の適時打で2点を追加した。準決勝は28日、仙台市民球場で行い、古川学園は石巻工と対戦する。準決勝で勝利するか、敗れても29日の第3位決定戦で勝利すると、来春のセンバツ甲子園出場校選出で重要な参考資料となる東北大会(10月12日開幕、福島県)への進出が決まる。

 

児童がハクサイ栽培

 高校生と小学生が一緒にハクサイを育てる栽培体験が24日、加美農業高で始まり、児童生徒たちは収穫に期待を膨らませながら苗を定植した。加美農業高と色麻学園が取り組んでいる「志連携事業」の一環で、ことしで4年目。野菜作りを通して食材に対する感謝の気持ちを育み、農業への興味、関心を高めてもらうのが狙い。畑は広さ1アール。栽培体験には加美農業高農業科露地野菜専攻班の2、3年生6人と色麻学園の3年生52人が参加。児童たちはお兄さん、お姉さんから「苗は柔らかいので優しくつかむように」などとアドバイスを受けながらポットの苗を抜き取り、事前に掘られた小さな穴の中へ。「寒くならないように」と、苗の回りに丁寧に土をかけていた。この日植えた苗は160本。1カ月後に成長した様子を観察スケッチし、2カ月後には一緒に収穫作業を行い、育てたハクサイは色麻学園の学校給食に使用する。

 

コロナ 5週連続大崎が県内最多

 県は26日、第38週(16~22日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで128人の感染が報告された。前の週から32・6%少なくなったが、1定点医療機関当たりでは12・8人と5週連続で県内で最も多かった。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎128人(1定点医療機関当たり12・8人)▽石巻96人(同9・6人)▽仙南67人(同9・57人)▽塩釜112人(同7人)▽気仙沼24人(同6人)▽仙台市207人(同4・70人)。全6圏域で前の週から少なくなり、県全体では25・8%減の634人(同6・97人)だった。