2024/9/28


レスキューボート寄贈

 大崎市鹿島台の水中工事業「朝日海洋開発」は25日、大崎広域消防本部へ消防レスキューボート1艇を寄贈した。同社はこれまで溺水事故を防ごうと着衣泳を市内外の学校で指導してきたが、大崎管内でも頻発している水害を受け、救助活動などに役立ててもらおうとボートを贈った。レスキューボートは、全長4㍍、幅1・75㍍の6人乗り。湖や河川といった水場のほか、台風やゲリラ豪雨などで浸水、冠水した市街地でも使用でき、手こぎのほか、船外機を取り付けることもできる。本体、オール1組、フットポンプ、椅子板をセットで贈った。古川消防署で行われた受納式には、大崎広域行政事務組合管理者を務める伊藤康志大崎市長や副管理者の4町長、大崎広域消防本部の日向裕昭消防長ら17人が出席。披露されたレスキューボートを前に、安倍社長が伊藤市長へオールを手渡した。

ICT幼児教育6年目

 認定いわでやまこども園は、10月18日に同園で開かれる東北地区私立幼稚園教員研修大会の分科会で、開園時から導入しているICT幼児教育の成果を発表する。タブレット端末iPad(アイパッド)を活用する同教育は6年目に入り、園児の主体性や協調性を育むカリキュラムとして実績を上げている。ICT幼児教育カリキュラム「KitS(きっつ)」は、2019年4月の開園と同時にスタート。3~5歳児を対象に月2回開いている。園児たちはタブレット端末1台を3~5人で共有し、声を掛け合いながら交代で写真を撮ったり、一つの絵を協力して描いたりしてグループワークを体験。それらの活動内容をスクリーンに映して園児一人一人に発表させ、プレゼンテーション能力も育んでいる。

特殊詐欺に「ごようじん」 

 つまようじ入れで「振り込め詐欺にごようじん」-。涌谷町の子育て支援団体「みらい子育てネット涌谷『童里夢(どりーむ)』」(会員40人)が、つまようじなどを入れるポーチを手作りした。ポーチは同町などの住民に配られ、特殊詐欺の注意喚起に役立てられる。ポーチは、同署管内で特殊詐欺が増えている現状を踏まえ、企画した。着物などを再利用し、2カ月ほど前から少しずつ制作。25日は、会員9人が同町の五区公会堂に集まり、協力して少しずつ形を整えていった。こうして出来上がったのは、素地を生かしたさまざまなデザインの約250点。全国地域安全運動(10月11~20日)の期間中、同署管内で開かれる高齢者向けの防犯講習会などで参加者に対し、特殊詐欺への注意を促すステッカーやお守りとともに配られる予定。

 

女性活躍などテーマに

 古川優法会の本年度研修会が24日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台で開かれ、七十七銀行の鈴木恭子地域開発部長が「地域活性化と女性活躍に向けた七十七銀行の取り組み」と題して講演を行った。研修会には同会の会員、同行関係者ら11人が参加。鈴木部長は、同行が地域活性化へ「創業・新規事業支援」「地域中核企業支援・育成」「まちづくり事業の促進」「観光振興支援」の4点に力を入れ、地方自治体や民間企業、大学などと連携した組織(みやぎ広域PPPプラットホーム=MAPP)を地銀で初めて設立したことを紹介。

 

モンテッソーリ教育学ぶ

 社会福祉法人「明生会」は20日、「モンテッソーリ教育特別講演会」を大崎市古川の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開き、参加者が子どもを主体とした教育について学んだ。21、22の両日には同法人が運営する保育園で公開保育、研修会が開かれ、モンテッソーリ教育を取り入れる保育園の保育士らが全国から参加した。マリア・モンテッソーリ(1870~1952年)はイタリアの医師、教育者で、自発的に学ぶ力を引き出す教育を主張。「モンテッソーリ教育」は世界に広まり実践されている。講演を行ったのは、松浦学園モンテッソーリ子どもの家(静岡市)を主宰する松浦公紀さん。会場には保育士など50人ほどが集まった。