2024/10/4


〝書の深み〟感じる力作

 第54回宮城書芸院展と教育部展が、3日から大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。一般会員の力作や小中学生の伸びやかな作品が並び、訪れた人の目を引いている。大崎タイムスなど後援。6日まで。宮城書芸院(加納鳴鳳会長)は、同市岩出山に本部を置く書道団体。一般の部は、漢詩や短歌などを題材にした約80点を展示。加納会長(70)は「書道は『老成の芸術』。人生で味わうつらさや悲しさを背負うことで作品が成り立つ。そんな〝深み〟が感じられる作品が多い」と評価する。

全身ストレッチに挑戦

 ユーチューバーとしても活動している理学療法士オガトレさん(気仙沼市)とリオデジャネイロ五輪バレーボール女子日本代表の佐藤あり紗さん(仙台市)による全身ストレッチ講座が9月29日、大崎市三本木保健福祉センターであった。地元住民らが無理なく全身の筋肉をほぐすためのこつを学んだ。市体育協会三本木支部が昨年に続いて主催。50~70歳代を中心に22人が参加した。参加者たちは講師の指導に合わせ、立った状態から上半身を前方へ折り曲げて両手が床に着くか確認。続いてヨガマットの上で片足を内側に曲げたままゆっくり前へ倒れたり、両腕を頭の後ろで組んだりして全身の筋肉を無理なく伸ばした。

高齢者の安全安心確保

 鳴子署と大崎市社会福祉協議会鳴子支所、髙橋新聞店(同市市鳴子温泉字石ノ梅)は2日、「鳴子温泉地域における高齢者の安全安心の確保に向けた情報の共有化に関する協定書」を取り交わした。高齢者の情報共有に特化した県内初の協定で、孤独死や犯罪被害の予防に取り組む。同署によると、鳴子温泉地域における65歳以上高齢者の割合は52・42%。1人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯も多く、孤独死とみられる事案が年数件発生しているほか、特殊詐欺をはじめとした犯罪に巻き込まれるケースも増加傾向にあり、対策は喫緊の課題となっている。同支所と同店は、見守り訪問や新聞配達といった通常業務を通じて多くの高齢者と接する機会があり、以前から「詐欺とみられる電話が掛かってきた」「郵便受けに新聞が何日分もたまっている」といった異変を早期に発見し、同署へ知らせていた。協定は取り組みを明文化することで、より緊密な連携体制を敷くのが狙いだ。

 

大崎広域消防標語

 大崎広域行政事務組合消防本部が管内の中学生を対象に募集した防火標語コンクールの審査会が9月26日、同組合庁舎で開かれ、入賞作品が決まった。最優秀賞には美里町不動堂中3年、荒井翼さんの「火の始末 使った人が 責任者」が選ばれた。このコンクールは、火災予防に対する青少年の意識を高めるとともに、標語を通して地域住民への防火思想普及も図ろうと、1984年度から行っている。41回目の今回は、9校から計72点が寄せられた。最優秀賞に選ばれた荒井さんの作品は、2025年度大崎広域消防標語として来年4月から1年間、市民向けの広報紙に掲載されるなど、さまざまな形で火災予防の啓発に活用される。

 

大崎コロナ36・7%減

 県は3日、第39週(9月23~29日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで81人の感染が報告された。前の週から36・7%減少。1定点医療機関当たりでは8・1人となり、6週ぶりに県内最多ではなくなった。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽仙南75人(1定点医療機関当たり10・71人)▽大崎81人(同8・1人)▽石巻72人(同7・2人)▽塩釜111人(同6・94人)▽気仙沼26人(同6・5人)▽仙台市179人(同4・07人)。大崎、石巻、塩釜、仙台市で前の週から少なくなり、県全体は14・2%減の544人(同5・98人)だった。