2024/10/8


さびたSLの修繕開始

 大崎市岩出山の城山公園にある蒸気機関車(SL)C58形を市民らで塗装、修繕する作業が5日、始まった。「シゴハチ」の愛称で親しまれた車両だったことから、題して「SLシゴハチ塗装大作戦!」。毎週土、日曜に作業を行い、11月10日の完了を目指している。同SLは1973年、陸羽東線での運行終了後に旧国鉄から旧岩出山町に無償貸与され、同公園に静態保存されている。しかし、展示から半世紀余りが過ぎて老朽化が進んだことから、昨年11月、一般社団法人鉄道文化連結会が市から維持管理を受託し、修繕作業の準備を進めてきた。市民らによる作業は表面のさびを落とし、塗装するのが主な内容。初日は同法人の中心メンバーや鉄道ファン、地元中学生など延べ約30人が参加。設置当時、専門業者によって施された塗装は頑丈で、参加者は四苦八苦しながら金属べらや金ブラシを使って削り落としていた。

生徒育てた野菜販売

 小牛田農林高の生徒たちが1日、授業の一環で栽培した野菜を美里町近代文学館で販売した。市価より安価だったこともあり、20分余りで売り切れる好評ぶりだった。同校と同館のPRを兼ねて企画。同校農業技術科野菜専攻班の3年生6人が、西洋ナス「ロッサビアンコ」とミニトマト、長ネギを売り出した。ロッサビアンコは、7年前から栽培法や調理法を研究している〝看板商品〟で、レシピも配った。

 

おくて枝豆「秘伝」収穫

 大崎市古川の斎下生産組合は、甘味の豊かさなどで評価の高い枝豆「秘伝」の作付けに取り組んでおり、4日、地区内で収穫作業を行った。「秘伝」はおくての品種で、味が豊かで粒も大きく、実入りがいいのが特徴。同組合は1㌶作付けし、2日に収穫を始めた。4日は組合員がトラクターに設置した収穫機で枝を刈り取って枝豆を選別し、コンテナへ。同市古川富永地区にある古川農協の調整施設に運んで洗浄などを行い、仙台、古川などの市場に出荷。仙台市内では生協などで販売されている。同組合は10年ほど前から「秘伝」の生産に取り組んでいる。当初は手作業による収穫で、作付けは30㌃ほどだったが、機械を3台導入し、面積を拡大することができた。

 

若者ら日頃の活動披露

 大崎地方青年文化祭「おおさき万博」(県教委など主催)は9月29日、加美町やくらい文化センターで開かれた。大崎地方の若者や地元住民ら約380人が参加し、ステージ発表やSDGsに関する体験ブースを通して交流を深めた。文化祭のメインは「おおさきSDGsアドベンチャー」と題した体験ブース。「おおさきの今」を感じることができる「街を支えるみどり」「自分らしく生きる」「文化や風土を守る」「次世代につなぐ」の4エリアに分かれ、若者や学生などの30団体が日頃の活動内容を紹介する展示やワークショップを実施。体験ブースはスタンプラリーもあり、4エリアのワークショップ参加者には、先着100人に記念品を贈呈。午前中には企画が終了する人気ぶりだった。

 

半導体企業が栗原進出

 シリコンウエハーの再生加工を行う「KOD TEC」(東京都大田区、金嶸社長)が、栗原市若柳の「倉元製作所」内に栗原工場を設置し、1日、稼働を始めた。2日、金社長が栗原市を訪れ、佐藤智市長と立地協定書を取り交わした。同社は、テストや設備の動作確認などに使用されるウエハーを再生、加工する事業を中国や日本で展開する企業グループの一つで、日本に工場を開設するのは初めて。倉元製作所の工場の一部約1000平方㍍を借り、機械を導入した。投資額は約2億円。

 

3県329選手が熱戦

 第31回宮城県北・岩手県南柔道スポーツ少年団交流大会「ライオンズ旗争奪柔道大会」(栗原市柔道協会主催)が9月22日、栗原市若柳総合体育館で開かれ、選手たちが熱戦を展開した。宮城、岩手両県のほか山形県内から34団体329人が出場。男女の団体戦のほか、個人戦合計10種目で競った。日頃鍛えた技で果敢に攻めると、保護者らから大きな声援が送られていた。

 

安全運転お願いします

 秋の交通安全運動の最終日となった9月30日、築館署は栗原市のヨークベニマル築館店近くの国道4号で交通事故防止キャンペーンを実施し、横断幕を掲げるなどしてドライバーに安全運転を呼び掛けた。 同署や交通安全協会などから約30人が参加。国道沿いでは「飲酒運転根絶」「後部座席もシートベルト着用」などと書かれたのぼりや横断幕などを掲げ、運転手にアピールした。同店入り口では来店者にチラシを配り、夕方の早めの点灯などを呼び掛けた。