流域治水の推進へ
流域治水の推進に取り組んでいる「りゅうちるネットワーク」は5日、収穫祭を大崎市鹿島台の吉田川志田谷地防災センターで開いた。吉田川と高城川沿いで取れた農産物を市価より安価で売り出したほか、治水や水害対応の取り組みを紹介し、流域治水に対する理解と協力を来場者300人余りに訴えた。同団体は、昨年7月に東北初の特定都市河川に指定された吉田川と高城川の河川協力団体。これまで企画会議や2河川沿いのごみ拾いを主催し、流域治水に向けた沿川住民の意識啓発を図ってきた。この日は、流域で収穫された新米のほか、ナスや長ネギといった野菜が販売され、買い得さも手伝って売り切れが続出。近くの吉田川で採取されたタナゴやヌマエビなどの水生生物が固有種と外来種別に展示された。
男女48チーム健脚競う
県中学校駅伝競走大会(県中体連、県教委主催)は2日、大崎市田尻総合体育館前を発着点とする周回コースで行われ、健脚を競った。その結果、男子は東向陽台、女子は八木山がそれぞれ優勝。また男子は1、2、3、5区、女子は2区で記録を更新した。男女それぞれ24チームが出場。コースは男子が6区間18・6㌔、女子は5区間12・2㌔。この日は夏に逆戻りしたように暑さがぶり返し、大崎地方でも真夏日を記録。選手たちは水分補給など熱中症対策をしながら、練習の成果を発揮して力走。しっかりと仲間にたすきをつないでいた。
センバツ目指し熱戦
第77回秋季東北地区高校野球大会は12日、福島県内2球場で開幕する。大会を前に組み合わせ抽選会が3日、福島市で行われ、各県代表18校の対戦相手が決まった。2大会連続で東北大会に進出した宮城第2代表の古川学園は、初戦の2回戦で青森第1代表の青森山田と戦う。同大会は、「春の甲子園」選抜高校野球大会の出場校を決める際の判断材料となる。東北地区の出場枠はことしから1増の「3」となった。また東北大会優勝校は、新チーム初の全国大会となる明治神宮野球大会(11月)の出場権を得る。
〝決算議会〟が閉会
大崎市議会9月定例会は7日、8億262万円を増額する本年度一般会計補正予算など執行部提案の9議案と「拙速な宿泊税導入に反対する意見書」をそれぞれ原案可決、2023年度各種会計決算4件を認定、人権擁護委員候補者推薦の諮問3件に同意、専決処分1件を承認、報告4件を受けて閉会した。一般会計補正予算の主な歳出項目は、キャッシュレス決済アプリ「パタPAY」を活用した割増電子商品券の発行事業費3000万円、鳴子温泉郷再生・高付加価値化事業補助金5483万円など。来春開校を目指す市立日本語学校の留学生向け奨学支援金8910万円の債務負担行為も盛った。「市立学校の位置に関する条例」改正は来春、鳴子温泉地域の3小学校(鳴子、川渡、鬼首)と鳴子中を統合し小中一貫「鳴子小中学校」を開校させる計画に基づく。古川西小中に続き市内2校目の義務教育学校となる。
従業員ら約60人献血
古川電気工事協同組合は9月27日、大崎市古川稲葉の同組合駐車場で献血に協力した。新型コロナウイルスや台風などの影響で慢性的な不足が続く輸血用血液を提供しようと、地域貢献の一環でおととしから取り組んでいる。県赤十字血液センターから献血バスの派遣を受けた。同組合に加盟する15事業所の従業員ら約60人が仕事の合間を縫って続々と来場し、血圧測定や問診を済ませてから献血バスに乗り込んで血液を一人400㍉㍑提供した。
すこっぷ三味線W杯へ
スコップ三味線世界一を決める「すこっぷ三味線ワールドカップ」(実行委員会主催)が11月2日午前10時から、岩手県北上市文化交流センターで開かれる。大崎地方からは「すこっぷ三味線『結』」に所属する2団体が出場する予定で、結は13日午後1時半から壮行会を兼ねたコンサートを大崎市三本木保健福祉センターふれあいホールで開く。大会は昨年までフェスタとして開催され、ことしは全国の13人と13団体が優勝を争う。結から「希楽々」(岩久保喜美子代表、会員3人)と「華風舞姫かみすこっぷ隊」(星佳友子代表、同5人)が出場するほか、「華咲隊」(安達久美子代表、同6人)が模範演技を披露する。入場無料。壮行会では、大会に出演する3団体に加え、結所属の「はなまる」(本田洋子代表、会員4人)が初ステージを踏み、持ち前の曲などを〝演奏〟する。誰でも無料で観覧できる。
チャレンジ精神大切に
「高校生のための文化講演会」(一ツ橋文芸教育振興会主催)が9月27日、迫桜高で開かれた。ドラマとなり話題になった小説「地面師たち」の作者、新庄耕さん(41)が「どん底から作家になるまで」と題して講演。生徒にチャレンジする大切さを語った。新庄さんは少年院生活を経験した後、慶応大環境情報学部を卒業し、リクルート社に入社したが1年半で退社。職を転々とした後、「狭小邸宅」ですばる文学賞を受賞し作家となった異色の経歴を持つ。今年「地面師たち」がネット配信ドラマでヒットした。新庄さんは仲間とバンド活動をしていたが、学校を欠席し、酒を飲むなどして荒れた生活になって少年院に送られたという。不良生活に「飽きて」態度を改め大学に行こうと決めたことなどを振り返り「何をしたいか考え、失敗を恐れず挑み、人生を楽しんでほしい」と受講した全校生徒を激励した。
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