地元作家や卒業生講師に
大崎市田尻にある単位制高校「田尻さくら高」は本年度、地域で活躍するこぎん刺し作家や藍染作家、同校卒業生などを講師に招いた授業を数多く取り入れている。県の「外部講師活用事業」によるもので、地域に根差した作家や先輩の活躍に触れることで、生きる力を身に付け無限の可能性を感じてもらうことなどが狙い。9月末から3日間は同校卒業生のデザイナー、柴田菜々瀬さん(22)=登米市=が特別授業を行った。柴田さんは2020年卒。デザインやイラストレーション関連の専門学校を経て、22年に印刷会社の東北紙工(本社・仙台市)に入社。栗原市の高清水工場営業企画課で食品パッケージをデザインしており、これまで手掛けた商品は100品を超える。授業は学校設定科目「イラストレーション表現」の一環で、最終日の3日は2年次と3多年次の9人が参加。柴田さんは会社やデザイナーの仕事などについて講話。また高校時代から取り組んでいるペン画に、生徒たちにも挑戦してもらった。
地域コミュニティDAY
体験型イベント「おおさき地域コミュニティDAY(デイ)」がこのほど、大崎市地域交流センター・あすもで開かれ、1市4町(大崎、色麻、加美、涌谷、美里)の小学生と保護者らがワークショップ型職業体験、ニュースポーツ体験などさまざまな催しを楽しんだ。「子どもたちの交流体験のモデルケース」を目指し、おおさき青年会議所(JC)が初めて企画。午前の部、午後の部とも入場開始から参加者でごった返すほど大にぎわい。外があいにくの雨模様にもかかわらず、フロア内は熱気であふれた。呼び物の職業体験には、ものづくり会社やクリエイティブ系企業など計7者がブースを出展。デザイナーが手ほどきする「漫画制作体験」やスマートフォン利用の「動画編集体験」に行列ができた。
大崎市人口 前月比92人減少
大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は12万2399人(男6万286人、女6万2113人)で前月比92人減少し、世帯数も5万3139世帯で同16世帯減った。いずれも外国人(世帯)含む。このうち人口動態について、自然増減は出生44人(男21人、女23人)に対し死亡134人(男64人、女70人)で差し引き90人減。社会増減は転入258人に対し転出260人で2人減の転出超過。人口を旧市町別(7地域)でみると、多い順に古川7万5538人(前月比50人減)、鹿島台1万743人(同8人減)、田尻9495人(同2人減)、岩出山9294人(同3人減)、三本木7259人(同11人減)、松山5248人(同8人減)、鳴子温泉4822人(同10人減)で、いずれも前月より下回った。
〝ちびっ子記者〟駆け巡る
ローカル新聞の役割と具体的な仕事内容を次世代に伝えようと、大崎タイムス社は「おおさき地域コミュニティDAY」でブースを構えた。記者体験には親子ら23組、計70人余りが参加。ペンとカメラを持つ〝ちびっ子記者〟が駆け巡った。人気の体験は「シンブンクエスト」と銘打つゲーム仕立て。「食べ物の好き嫌い」「趣味と特技」など三つの質問と「スマホかデジカメで顔写真を撮る」ミッションを用意し、会場内1階、2階のあちこちに散らばる4人のJCメンバーに〝取材〟して回るもの。本職記者が取材相手とのコミュニケーションを大切にするのと同じく、回答者を見つけたらまず大きな声で自己紹介するルールも設けた。参加した子はいずれも保護者に頼らず、自分の力だけでJCメンバーに問い掛け、課題を次々クリア。開始後わずかな時間でスタート地点に戻り「私が1番」とはしゃぐ女の子も。満点回答の「取材の書」を賞状代わりに受け取ると、会心の笑みを浮かべていた。
スポ少種目別大会卓球の部
第39回大崎地区スポーツ少年団種目別大会卓球の部(地区スポ少連絡協議会主催)が9月29日、大崎市松山B&G海洋センターであり、開催地の松山三本木卓球スポ少が6種目中5種目を制した。卓球に打ち込む小中学生計66人が出場。小学男女の個人戦と団体戦、中学男女の個人戦で頂点を目指した。競技を始めたばかりの初心者も懸命にボールを追い、好プレーが飛び出すたび温かな拍手で沸いた。
東日本選手権でW入賞
「第48回東日本トランポリン競技選手権大会」(東日本トランポリン協会主催)が9月20~22日、ヤマト市民体育館前橋(群馬県)であり、個人女子Bクラスに出場した栗原市瀬峰、髙橋依千香さん(フェリース・ミラーノ、栗原南中3年)が2位に入った。同じく大崎市田尻、高泉詩茉さん(フェリース・ミラーノ、古川高2年)も6位入賞。同大会でのダブル入賞は県勢史上初とみられる。
楽しく交通安全学ぶ
ノグチ築館自動車学校で9月29日、「交通安全フェスティバルくりはら」が開かれた。訪れた人が県警の交通安全教育車「セーフティサポートカーみやぎくん」でシートベルトなどさまざまな体験メニューに参加し、事故防止に理解を深めた。同校が秋の交通安全運動に合わせ、教習コースなどを会場に開いた。サポートカーでは、来場者は光ったボタンを素早く手で押して反応する能力を確かめた。シートベルトを締めた状態で横倒しになり、横転しても車外に投げ出されない効果があることを体感した。
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