節目のいけばな展
華道(いけばな)流派の一つ、龍生派古川支部の「創立85周年いけばな展~花の力にいやされて~」が12日から、大崎市図書館多目的ホールで開かれている。大崎タイムスなど後援。13日まで。4代家元吉村華洲の下、全国51支部10地区(2023年4月現在)で活動する龍生派は、型に沿って花材を生かす「古典華」、自由に表現する「自由花」の2分野が特徴。このほか、現代の住空間に合わせ、従来の3分の1の寸法で表現した「ひびか」も提唱し、小さな作品の世界観を追究している。
植物テーマの企画展
植物をテーマにした企画展「物語る植物-植物が語る日々のくらしの美術展-」が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。絵画や書、立体物など多彩な作品が並び、訪れた人の目を楽しませている。20日まで。古くから絵画や彫刻などの題材として取り入れられている植物に注目した企画展で、市教育委員会主催、大崎タイムスなど後援。市出身の美術家や市にゆかりのある作家が手掛けた書、油彩画、水彩画、木工、ジオラマなど計56点が並んでいる。
危険業務従事者叙勲
警察官や自衛官など危険を伴う職務に長年従事した人が対象の「危険業務従事者叙勲」が、12日発表された。大崎地方からは元警視正の佐藤正孝さん(73)=大崎市古川大宮=や元准陸尉の鈴木富夫さん(71)=同市三本木新沼=ら18人が受章する。発令は11月3日。伝達は省庁別に5日(仙台市、江陽グランドホテル)または8日(同、パレスへいあん)で行われ、天皇陛下への拝謁はいずれも12日の予定。受章者は全国3364人(うち女性18人)。うち県内は83人(同0人)で、年齢層は61~73歳。内訳は瑞宝双光章35人、瑞宝単光章48人。職種別では多い順に元自衛官37人、元警察官33人、消防吏官12人-となっている。
大崎広域防火ポスター
大崎広域行政事務組合消防本部は9日、小学生対象「防火ポスターコンクール」の審査結果を発表した。最優秀賞に輝いた北田陽之さん(涌谷第一5年)の作品は来年度、消防本部の「火の用心」啓発活動に利用される。中学生向け「防火標語コンクール」と並び、次世代への火災予防思想普及を目的とする恒例事業。本年度は本部管内1市4町(大崎、色麻、加美、涌谷、美里)の小学校と義務教育学校のうち34校(前年比4校増)から計145点(同14点増)応募があり、今月2日の審査で各賞を選んだ。北田さんの最優秀賞受賞作はキャッチコピー「火を消すまでがあなたの責任!」と、火の元をチェックする擬人化した消防車両の姿がひときわ目を引く。
岩出山高 現役やOBら清掃
岩出山高同窓会は9月27日、同校最寄り駅のJR陸羽東線岩出山駅(大崎市)を清掃した。教職員や保護者、生徒ら計25人が参加し、毎日利用している駅舎に感謝しながら汚れを落とした。通学通勤客にきれいな駅を利用してもらおうと、同駅が無人駅となった2019年に5年間の予定で始めた。22年に陸羽東線の赤字が公表されたのを踏まえ、廃線を食い止めようと6年目以降も継続する方向へかじを切った。この日は同校に関わる子どもから大人までの「オール岩高」で作業。駅舎と周辺に投げ捨てられたみを拾ったほか、天井のクモの巣を除去したり、待合室や連絡通路などの窓を拭いたりした。
ほんわか「じぞうもじ」
書の一部に地蔵の絵を組み合わせたユニークで温かみあふれる「じぞうもじ」の作品展が、大崎市松山酒ミュージアムで開かれている。11月4日まで。出展したのは仙台市宮城野区の書家、夕深(ゆうみ)さん(59)。書に50年以上親しみ、書道教室を主宰していたが、2007年ごろにじぞうもじを生み出し、作家に転身した。東日本大震災を機に、被災者に向けて書をしたためるボランティア活動にも力を入れている。「書を通して被災者に寄り添うことができることに喜びを感じている」という。展示作はトートバッグやイチョウなどの板、キーホルダー、コースターにじぞうもじを描いた作品など数百点で、即売もしている。墨のにじみに手描きのぬくもりが表れ、「書は堅いイメージがつきものだが、作品に触れてほっとしてもらえればうれしい」と話す。
乗客一人一人を大切に
県タクシー協会大崎支部は9、10の両日、「安全運転手講習会」を大崎市古川のパレットおおさきで開いた。支部に加入している15事業所の運転手約130人が受講し、安全な運行について認識を新たにした。タクシーが関わる交通事故を防ぐために毎年この時期に開いている講習会で、タクシードライバーは2年に1度受講する必要がある。この日は、古川署交通課の鎌田貴之課長が県内の交通事故状況について説明。それによると、ドライバーの漫然運転や脇見による人身事故が増えているといい、ハイビームの有効活用や日頃の体調管理などについてアドバイスした。
県北部のコメ作況「良」
東北農政局は11日、東北6県の2024年産水稲の作柄概況(9月25日現在)を発表した。それによると、大崎地方などが含まれる宮城県北部は作況指数107の「良」(106以上)となり、10アール当たりの予想収量は594キロだった。県平均の作況指数は107。地域別は北部と東部が107、中部と南部が106。10アール当たりの予想収量は県平均が584キロで、地域別は北部が最も多かった。
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