一ノ蔵と佐浦タッグ
酒造会社「一ノ蔵」と「佐浦」が共同で仕込んだ純米吟醸酒「うららとくらら」が、22日に発売される。10日に佐浦で利き酒と瓶詰め作業があり、両社の杜氏が出来具合を確かめた。コロナ禍で日本酒の消費が低迷したのを受け、日本酒になじみが薄い若年層に訴求しようと、2年間限定で昨年始めた試み。県内の酒蔵で出荷量1位(一ノ蔵)と2位(佐浦)が手を組んだとして注目を集め、昨年は1万2000本余りが1週間ほどで完売した。ことしは、県産ササニシキを主原料に両社の蔵でそれぞれ醸造し、同量ずつ調合。7月に検討会を開いてアルコール度数を決めた。想定する主要客層は20~40歳代半ばで、約1万6000本を県内一部の酒販店やオンラインショップで販売する。720㍉㍑、税込み1980円。
季節テーマに詠む
「大崎地域俳句大会」(同実行委員会、大崎市教育委員会主催、大崎タイムスなど後援)が6日、市図書館多目的ホールで開かれた。会場で題を発表する「席題」には約50人が参加し、100句余りを投句した。大会は、地域の垣根を越えて俳句愛好者の技術向上や交流を図ろうと、大崎地方の俳句愛好団体が結束し昨年から開催。大会を通じ、俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指す運動を促す狙いもある。前身の大崎市俳句大会から数え、通算19回目を迎えたことしの席題は、「爽(さわや)か」「花野」「秋麗」「野」。題の発表から投句締め切りまでは2時間半で、参加者たちは手帳や季語ノートなどを参照したり、図書館の外で秋の空気に触れたりしながら俳句を詠み、投稿していた。事前に募集する「兼題」は、季語が入っていれば自由な「当季雑詠」で7~8月に募集。県内外から夏について詠んだ704句の投句があり、大会前に選者4人が入賞作を選んだ。
衆院選15日公示へ
第50回衆院選は、15日に公示される。小選挙区は2022年の公職選挙法改正で大崎市全域が宮城5区に統一されてから初めての選挙となる。立候補を予定しているのは、自民前職で8選を目指す小野寺五典氏(64)、維新新人で元県議の境恒春氏(45)、共産新人で元県議の中嶋廉氏(71)で、三つどもえの争いになる見込み。改正公選法で県全域の約半分を占めることになった広大な選挙区で浸透を図れるか、注目される。
ボランティアで駅清掃
宮城いきいき学園大崎校第24期生(佐藤吉正代表)は8日、大崎市古川西小中(の児童、生徒とともにボランティアでJR西古川駅、東大崎駅の駅舎や周辺を清掃した。駅の清掃活動はことしで8回目。中学生と合同で行うのは3回目といい、昨年の古川西小中学校開校で、ことし初めて児童も加わった。参加したのは24期生と同校の4年生、9(中学3)年生で、両駅合わせ90人ほど。このうち西古川駅では、24期生が草刈り機で周辺に生い茂った雑草を刈り取り、児童、生徒はプラットホームで草取りをしたほか、駅舎や通路の窓を拭いたり、入り口をほうきで掃いたりした。
とれたて新米召し上がれ
あ・ら・伊達な道の駅(大崎市岩出山池月)の「サンクスフェスティバル」が5日に開かれた。収穫されたばかりの新米が来場者に振る舞われたほか、伝統芸能などのステージショーも行われ、県内外から訪れた多くの人でにぎわった。市内で収穫された新米をいち早く味わってもらおうと、15年ほど前から毎年この時期に同道の駅が開いている。この日は「ひとめぼれ」のご飯1000食を、地場産野菜がたっぷり入った豚汁や、地元農家提供の梅干し、漬物、シャインマスカットと共に無料で振る舞った。
鎌や石器で稲刈り体験
加美町宮崎小の6年生15人は9日、学校近くの作物田で、地域住民と協力しながら鎌や石器を使って稲刈りを行った。稲刈りの前に、児童たちは稲を束ねるわらを作るわら打ちに挑戦。2人一組になり、わらが柔らかくなるまで木製の棒でたたいた。約240平方㍍の作物田の稲は、8月末の台風で半分近くが倒れてしまったが、児童たちは鎌を使って手際よく稲の根元から刈っていった。しかし、刈り取った稲をわらで束ねる作業には悪戦苦闘し、地域の人から結び方を教えてもらい、真剣な表情で取り組んでいた。このほか、稲を天日干しする棒掛けやはせ掛け、原始時代の石器「黒曜石」を使って穂だけを摘み取る穂首刈りなども体験。
古川学園 初戦で敗退
第77回秋季東北地区高校野球大会は12日、福島県内2球場で開幕した。同大会は、来年春の選抜高校野球大会出場の選考資料となる。初日は1、2回戦6試合を行い、宮城第2代表の古川学園は、初戦の2回戦で青森第1代表の青森山田に2−8で敗れた。
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