2024/10/23


新たな製品、技術一堂に

 「おおさき産業フェア2024」(おおさき産業推進機構、大崎市主催)が18、19の両日、大崎市古川総合体育館で開かれた。大崎地方内外の企業、学校などが参加し、新製品や技術を一堂に紹介。同機構の堀切川一男理事長が出展された優れた製品や技術に贈る「ドクター・ホッキー賞」には、東北イノアック築館工場の若手社員が開発した寝具が選ばれた。フェアは、企業や教育機関などの相互連携を進め、大崎地方のものづくりを発展させるのが目的で、今回のメインテーマは「次世代の産業・人材育成~メード・インおおさき~」。約70団体が参加した。展示コーナーでは、自動車部品や農薬散布で使われるドローンなどを紹介。ある金属加工メーカーは、自社技術を生かしてキャンプ用のたき火台を開発しブランド化し、異分野に進出した取り組みを公開。また東北大大学院の田村雄介准教授の研究室は、歩行者の動きを予測するロボットで視覚障害者を支援する研究を特別展示した。

 

初の「かみフェス」にぎわう

 スポーツの日の14日、加美町の鳴瀬川カヌーレーシング競技場で「かみフェス」が開かれ、多くの家族連れらがゴムボート乗船や体操、ニュースポーツなどに親しんだ。町内のスポーツ関連団体が合同で初めて開催。各団体がそれぞれ行っていた催しを一緒に実施することで、町外の人も参加できる町を代表するイベントにしていこうというのが狙い。会場では簡単体力測定、ロードバイク、消防体験などを行い、デイキャンプエリアでは火おこしやモルック体験を実施。ステージでは、格闘技の動きをベースにした有酸素運動「ボディコンバット」やフィットネスフラ、体操を各講師が指導し、体験ブースは中高生がボランティアで運営に協力。キッチンカーも10台以上並び、会場に活気を呼び込んだ。人気を集めたのはゴムボート乗船体験。受付には長蛇の列ができ、救命胴衣を着用した親子らが次々と乗船を楽しんでいた。

 

特色ある幼児教育視察

 「東北地区私立幼稚園・認定こども園教員研修大会〈宮城大会〉」が17、18の両日、仙台市などで開かれた。分科会は大崎市や加美町など県内10カ所の幼稚園などで行われ、東北6県の幼稚園教員ら900人余りが各園の特色ある幼児教育を視察した。同大会は、東北地方における幼児教育の質を維持、向上させるため、担当県の私立幼稚園(認定こども園)連合会が持ち回りで年1回開いている。ことしは幼稚園や認定こども園9施設が子どもの主体性や協調性に関わる非認知能力を伸ばすカリキュラムを公開し、聖和学園高がキャリアアップ研修を実施した。このうち大崎市岩出山の認定いわでやまこども園は、同園のICT幼児教育「KitS(きっつ)」を公開。約60人が参加し、園児3~5人がタブレット端末1台を使い、声を掛け合いながら交代で絵を描いたり写真を撮ったりする様子を見学した。

 

「ナルコロコミック」作ろう

 本年度末で閉校、統合が決まっている大崎市鳴子小(児童数48人)で9月26日、出前授業「ナルコロコミックを作ろう!」が行われた。漫画誌「月刊コロコロコミック」(小学館)の装丁を長年担当するOB、佐々木多利爾さん(77)が講師を務め、同誌の表紙を模したB1判のパネル「ナルコロコミック」を子どもたちと制作した。佐々木さんは旧鳴子町生まれで、1986年から現在までの38年間、同誌の表紙を手掛ける。2020年には「同一雑誌の表紙をデザインした最長期間」でギネス世界記録に認定された。「閉校は寂しいが、次の未来へつながる第一歩。今回の出前授業を一生の思い出にしてもらい、人生の節目などに『こんなことがあったな』と振り返ってもらえれば」と語っていた。

 

もうすぐハロウィーン

 ハロウィーンに向けた衣装作りが15日、大崎市松山放課後児童クラブであった。クラブを利用する松山小1~6年生20人が、廃材を使ってカラフルな衣装を製作した。25日のハロウィーンイベント(市社会福祉協議会松山支所主催)で着用する。子育てサロン事業の一環。仙台市立中学校さわやか相談員で図書館事務の千葉玲子さん(仙台市)が製作を指導した。子どもたちは、コウモリ型に切り取った画用紙やシールを黒や青のポリ袋に貼って衣装を製作。怖さとかわいさを併せ持った思い思いのデザインに仕上げた。

 

手作りミニテーマパーク

 住民手作りのミニテーマパーク「みさとっこマーケット」(実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)が13日、美里町駅東地域交流センターと駅東2号公園で開かれた。小学生スタッフが考えた子ども向け催しを展開。町内外のハンドメード作家による出店もあり、終始にぎわいを見せた。3回目の今回はアクセサリーや雑貨、軽食の販売、制作ワークショップなど30余りのブースがずらり。ステージでは、町内在住のプロけん玉プレーヤーREYさんがアップテンポの曲に合わせた華麗な技の数々や、10連けん玉に一斉に玉を乗せる大技を成功させ、拍手喝采を浴びた。