2024/10/24


「ささ結」販売開始に列

 ササニシキ系ブランド米「ささ結(むすび)」の2024年産販売開始イベント「新米まつり」は13日、道の駅おおさき(大崎市古川)であり、買い求める客の長い行列ができた。「ささ結」は「東北194号」が食味や環境配慮など基準を満たして名乗れる地域ブランドで、今秋デビュー10年目。品種転換を促す市独自の補助金と猛暑にも負けない高温耐性との相乗効果で24年産は作付面積220ヘクタールと前年比約2倍に拡大し、1100トンほどの収穫量を見込む。価格はほかの銘柄と同じく23年産よりも上昇。まつりでは2キロ、5キロ袋入り各300袋を特別価格で販売したため、開始1時間以上前から店頭に客が並ぶ人気ぶり。仙台市青葉区の60代夫婦は「いろいろな米を食べ比べてみて『ささ結』が一番好き」と笑顔を見せた。

旧宮沢小にぎやかに

 統合に伴い廃校となった旧大崎市宮沢小で13日、「紡音(つむぎね)フェスティバル」と題した音楽ライブとマルシェのイベントが開かれた。市内外から多くの人たちが訪れ、アマチュアバンドの熱いステージや個性豊かな出店を楽しみ、校舎ににぎやかな声が響いた。同校は2021年、古川北小の開校に伴い、清滝小、富永小、長岡小と統合し、現在は廃校施設となっている。フェスティバルを企画したのは大崎市古川小泉、福浦、宮沢と美里町荻埣4地区の有志団体「K.F.M.O檜」。泥んこバレーボールやイルミネーションといった共通の催しを通じて交流を深めていた4地区が、協力して地域を盛り上げようと、ことし初めに結成。フェスティバルは結成後、初めてのイベント。この日は爽やかな秋晴れに恵まれ、市内外で活動するアマチュアバンドら8組が校舎昇降口前をステージに演奏。仙台市のシンガーソングライター、伊東洋平さん(43)も出演し、持ち歌を披露した。

特殊詐欺が増加傾向

 大崎地方の各警察署は15日、年金支給日に合わせ特殊詐欺被害防止キャンペーンを管内の金融機関などで行った。署員たちは地元の防犯団体とともに、年金を受け取りに訪れるお年寄りに注意を呼び掛けた。県内の特殊詐欺認知件数は9月末現在、262件で被害額は8億7000万円。前年同時期と比べ20件、4億840万円それぞれ増えている。古川署は、古川農協南部支店と三本木郵便局でキャンペーンを実施。生活安全課の署員に加え、大崎市防犯実働隊、市三本木地区防犯協会、三本木特殊詐欺なくし隊から計11人が繰り出し、訪れた利用者に「特殊詐欺に気を付けて」と声掛けし、啓発チラシやグッズを配布。被害を水際で防いだ実績がある同支店、同局の職員たちも「自分の資産を守って」と注意を促した。

 

いつまでもあったか家族

 第26回岩出山青少年健全育成のつどい(青少年のための大崎市民岩出山会議主催)が12日、岩出山公民館で開かれた。参加者約70人が作品発表や講演を通じ、子どもの健やかな成長を見守った。開会行事で佐々木善弘会長は「家庭、学校、地域社会が協働し、豊かな人間性を備えた心身ともに健全な青少年を育てていきたい」とあいさつ。岩出山小、岩出山中の児童生徒を対象に募った「あったか家族の日」作文・ポスター作品の入賞者を表彰し、賞状と記念品を手渡した。作文の部で最優秀賞に輝いた三塚颯馬君(岩出山小6年)と菅井みちるさん(岩出山中3年)が作品を朗読。三塚君は、自分に思いやりがある兄について「けんかもするけれど、面白くて優しい兄が一番大好きです」と述べた。

 

若柳で「栗原市合唱祭」

 第37回栗原市合唱祭(栗原市合唱連盟主催、大崎タイムスなど後援)が14日、若柳総合文化センターで開かれた。同連盟に加盟する市内の10団体がステージに登場し、美しいハーモニーを響かせた。男声合唱団「パナーシュ・クワィア」は、雨をテーマにした曲を歌い、落ち着いた男声の美しさを響かせた。「金成ハーモニックマミー」はアニメ映画の主題歌を披露した。昨年11月、歌う場がほしいという中学生らの願いで設立された「くりはらどりぃむ合唱団」が賛助出演。聖歌や歌謡曲を取り上げた合唱団もあった。