2024/10/25


「軍学」テーマに城絵図展

 用兵や戦術を研究する学問「軍学」をテーマにした企画展「全国城絵図展」が、大崎市岩出山の旧有備館および庭園で開かれている。大阪城や岩出山城といった古今東西の城絵図がずらりと並び、訪れた人の関心を引いている。11月24日まで。軍学の目的の一つに、「強固な城を築く」ための理論や理念を学ぶものがあり、江戸時代の軍学者は戦国期当時には軍事機密だった城郭絵図を収集し、学習教材として活用した。企画展は、軍学を学んだ仙台藩士である古川桜ノ目の佐藤家、岩出山の白河家、須江家にまつわる資料64点(うち実物23点)を展示。江戸城、大阪城、二条城といった著名な城郭の堀や塀、虎口などが描かれた絵図のほか、城下町を含む岩出山城の絵図もある。

古民家でカフェやゲーム

 中新田高の3年生による地域おこしイベント「親子まったりいべんと」が19日、加美町さわざくら公園内の古民家で開かれた。生徒たちが手作りカフェやゲーム、工作などで親子らをもてなした。学校設定科目「地域創造学」の一環。探究課題「100年続く、まちづくり」をテーマに、3年生20人が中心となり親子イベントとお化け屋敷を企画した。このうち親子イベントは「子育てで気軽にカフェに行けない」「子どもが遊べる場所が少ない」といった課題に着目。親子らの新たな居場所づくりとして、現在使用されていない旧美術館の古民家を活用することでにぎわいを創出しようと、5月から準備。初回の5日は約120人が訪れた。この日は古民家内に、子どもの食べやすい食材を心掛けて生徒たちが作ったケーキ、ゼリー、クッキーや飲み物を提供するカフェ、工作ブース、ボールプールなどを設置。屋敷の外では、トッピングが充実した焼きそばを安価で販売。ストラックアウトと輪投げのゲームも行った。

「南原穴堰」巡る写真教室

 世界かんがい施設遺産「南原穴堰」(大崎市鳴子温泉)とその周辺で11月9日、初心者歓迎の写真教室が開かれる。参加無料で要事前登録。定員20人に達し次第、応募期限(同5日)前でも締め切る。希望者は応募専用フォームQRコードまたは電子メール(氏名、生年月日、住所、電話番号を記載)=osaki-giahs@city.osaki.miyagi.jp=で申し込む。問い合わせは協議会事務局の市農政企画課世界農業遺産未来戦略室へ。電話0229(23)2281。

 

伝統の「八ツ鹿踊」披露

 栗原市栗原西中の3年生が、26日に同校で開かれる文化祭で、地域に伝わる伝統芸能「清水目(しずのめ)八ツ鹿踊」を披露する。21日には初めて装束を着けて踊り、本番に向けて最後の練習に励んだ。同市一迫地域の八ツ鹿踊は江戸時代から伝わるとされ、木彫りの獅子頭をかぶり、長いささらを腰に着け、太鼓をたたきながら踊る。清水目八ツ鹿踊保存会は、踊りを生徒に教え、伝統を伝える活動を旧一迫中時代の40年ほど前から続けている。ことしの文化祭で踊りを披露するのは、参加呼び掛けに応じた3年生9人。練習を始めたのは9月中旬で、太鼓のリズムを暗記することから始め、太鼓をたたきながら踊れるまでになった。

 

大崎市古川 市民文化祭

 第57回大崎市古川市民文化祭(市古川文化協会主管)は25日、開幕する。各文化団体やサークルなどが一堂に会し、日頃の練習の成果を披露する。11月3日まで。半世紀以上にわたって続いてきた古川地域の市民文化祭。ことしは展示部門に9団体、ステージ部門に29団体が参加。総勢544人がステージ発表や作品展示を行う。ステージ部門は26~27日、大崎市民会館大ホールで開かれ、楽器演奏や合唱、民謡、レクダンスや舞踊などが繰り広げられる。今回、古川のバレエ教室「ドリームクリエイトバレエスクール」「由紀バレエ・スタジオ」、社交ダンス愛好者が集う「ひまわり社交ダンス愛好会」、古川福沼住民でつくるダンスサークル「福沼スマートエンジェルス」の4団体が新たに加入し、ステージを華やかに盛り上げる。

 

コロナさらに落ち着く

 県は24日、第42週(14~20日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで47人の感染が報告された。前の週から27・7%減少。県全体でも減少傾向が続いている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽大崎47人(1定点医療機関当たり4・7人)▽気仙沼17人(同4・25人)▽石巻39人(同3・9人)▽塩釜40人(同2・5人)▽仙南17人(同2・43人)▽仙台市50人(同1・14人)。仙南を除く5圏域で前の週から少なくなり、県全体は33・3%減の210人(同2・31人)だった。1定点医療機関当たりの感染者数は、大崎が3週連続で最も多かった。