2024/10/26


闇夜に浮かぶ旧有備館

 大崎市岩出山の国指定史跡・名勝「旧有備館および庭園」のライトアップ」が、25日に始まった。闇夜に照らし出された建物や紅葉が池の水面にも反射し、幻想的な光景を見せている。11月4日まで。ライトアップは春と秋の年2回実施。例年は2日間だけだが、今回はより多くの人に楽しんでもらおうと、10日間(28日休館)の開催にした。大小さまざまなLEDやサーチライト約100個が主屋(御改所)や茶庭、庭園の木々を照らし、夜を彩る。本番を前に24日、試験点灯した。庭園のモミジは色付き始めた段階で、見頃は28日以降になるという。

市民文化祭が開幕

 大崎市民文化祭が25日、始まった。開幕を告げたのは古川地域展示部門の盆栽と書道で、会場の市市民ギャラリー「緒絶の館」では、市民らが日頃の活動で作り上げた作品が紹介され、訪れたの関心を引いていた。盆栽の展示を行ったのは古川盆栽同好会で、会員が丹精込めて育てた約30点を出展。盆栽を象徴するマツが中央に並べられ、生命力ある緑と枝の枯れ具合の対比が目を引くものや、実を付けたカリン、小さな鉢に植えられ紅葉したイワシデもあり、同市田尻地域の佐藤かよこさん(76) は「愛情込めて手を掛けている様子が伝わってくる」と語っていた。吉原会長は「南方の植物で管理が難しい木もあり、会場に足を運んでくれれば」と語っていた。

衆院選27日投開票

 第50回衆院選は27日投票が行われ、即日開票される。大崎地方1市4町を含む宮城5区に立候補しているのは、届け出順に、共産新人で元県議の中嶋廉氏(71)、自民前職で9度目の当選を狙う小野寺五典氏(64)、維新新人で元県議の境恒春氏(45)の3人。石破茂首相の就任から衆院解散までわずか18日の超短期決戦に有権者の審判が下る。比例東北ブロックは今回から定数が1減り、定数12になったのに対し、9政党計60人(うち女性14人)が立候補している。主な争点は、自民派閥の裏金事件に端を発する「政治とカネ」問題や石破政権信任のほか、物価高騰対策、少子高齢化対策、地方振興策など。宮城5区ではさらに農林水産業振興策や若年層流出対策も加わる。

 

ミニ上棟式も人気

 「職」と「食」の地産地消をまちおこしにつなげるのを狙いとした「わくや産業祭」(遠田商工会主催)が20日、涌谷町涌谷公民館で開かれた。新米おにぎりの振る舞いや旬を迎えた秋野菜の販売、ミニ上棟式が人気を集め、約1000人の来場者でにぎわいを見せた。ミニ上棟式は、涌谷建設職工組合(組合員約60人)が実施。会場の一角に設けた建物(高さ約3メートル)の屋根から門脇政一組合長ら8人が餅500個をまいた。餅には、マダイなどが当たるくじが同封されたこともあって来場者約50人が詰め掛け、真剣な表情で餅の行方を追っていた。

 

「最後の乗客」海外で高評価 全国公開に

 東日大震災被災地の10年後を描いた自主製作の短編映画「最後の乗客」が全国で公開されている。堀江貴監督(53)=仙台市出身=が14日、石巻市のイオンシネマ石巻で舞台あいさつし、製作に懸けた思いを語った。製作費をクラウドファンディングで集め、2021年に仙台市荒浜地区で撮影。撮影は美里町出身で「さかなのこ」などの代表作を持つ佐々木靖之さん(44)が務めるなど宮城県出身者が中心になって製作した。挿入歌の一部は、大崎市古川出身のソプラノ歌手、青木麻菜美さん(29)が歌っている。本編55分。米グローバル・ノンバイオレント映画祭で作品賞や監督賞、主演女優賞など5部門で最優秀賞に輝くなど海外で評価、注目され、全国公開につながった。

 

麦谷(大崎中央高出身)オリックス1位指名

 2024年プロ野球ドラフト会議が24日、東京都内のホテルで行われ、大崎中央高出身で富士大4年の麦谷祐介選手(22)がオリックスから1位で指名された。麦谷選手は、仙台市出身。小学2年から楽天スクールで野球を始め、袋原中では楽天シニア1期生に所属。健大高崎(群馬)を経て大崎中央に入学し、2年夏にベンチ入りした。卒業後は、恩師である同校野球部の平石朋浩監督(37)と同じ道を選び、富士大へ進学。1年春から中堅手でレギュラーとして活躍し、北東北大学野球リーグ新記録となる通算45盗塁をマーク。今秋リーグ戦では、優秀選手賞、最多本塁打賞、最多打点賞、最多盗塁賞、ベストナインを受賞した。