5区は自民 小野寺氏9選
第50回衆院選は27日、投開票が行われ、宮城は5小選挙区のうち立憲民主党が4議席を獲得した。大崎地方を含む5区は、自民前職の小野寺五典氏(64)が通算9回目の当選を決めた。選挙期間中に地元入りできたのは2回だけだったが、知名度と実績を武器に終始有利に展開。管内9市町の得票率は67~83%に上り、自民党への逆風が吹く中、県内で唯一、自民議席を守った。県内の投票率は52・16%で、前回を3・71ポイント下回った。2022年の公職選挙法改正に伴う区割り変更で宮城県は1減の5選挙区になり、宮城5区は大崎市から気仙沼市まで県全体の半分近くを占めることになった。党政調会長を務める小野寺氏は、防衛相の要職で選挙区入りが難しかった17年以来となる本人不在の選挙戦を余儀なくされたが、選挙区全域で幅広く浸透した。維新新人の境恒春氏(45)は県議3期12年の実績を掲げ、日本経済再生や農林水産業振興を訴えたが、票を伸ばすことができなかった。共産新人の中嶋廉氏(71)は農業者の所得補償や中小企業の賃上げを強調したが、広がりに欠いた。
院内開放「健康フェス」盛況
大崎市民病院(同市古川穂波)で19日、院内開放イベント「ふれあい健康フェスティバル」があり、大勢の来場者が命と健康を守る医療現場に親しんだ。地域に愛される病院づくりを目指す取り組みで6回目。今回は古川千手寺地区からの移転10周年を記念し、例年以上に企画が盛りだくさん。医師はじめ看護師、技師、薬剤師らの手ほどきによる仕事体験や無料健康チェックのブースに行列ができたほか、特設ステージではピアノとフルート演奏、バルーンアートなどパフォーマンスが次々披露され、院内に活気をもたらした。
開票作業 順調に
大崎市の衆院選宮城5区と最高裁判所裁判官国民審査の開票作業は、市古川総合体育館で行われた。同市の選挙区は前回まで二つに分かれていたが、区割り変更で同じ選挙区になってから初めての開票となった。作業に当たった職員は246人で、前回から120人減ったが、目標時刻より早く作業が終了した。午後8時半から作業に当たり、各地の投票所から運ばれた投票箱を作業台の上に開け、自動読み取り機で分類した。小選挙区と比例区の確定は午後11時55分、国民審査は28日午前0時10分で、知事選と同日選だった前回(2021年)並み。開票作業に大きなトラブルはなかった。
3代目ゴーカート披露
大崎市古川総合体育館で18、19の両日開かれた「おおさき産業フェア」で、同市古川の「千田清掃」は、バイオ・ディーゼル事業のPRなどで活用する3代目の新しいゴーカートを初披露した。ゴルフカートを、消防自動車風に作り替えた2人乗り。ガソリンエンジンをディーゼルエンジンに交換し、ホース、手回しのサイレンを取り付けた。先代のゴーカートはパトカーを模し、同じようにゴルフカートを改造したもの。学校の環境学習、イベントで活躍しているが、「引き合い」が増えたため、もう1台製造。外観はパトカー同様、子どもたちに人気がある消防車とした。
老人会招きコンサート
登米市新田小と新田中は22日、校庭の草刈りや子どもたちの見守りをボランティアで行っている地元の老人会「長生会連合会」を招き、お礼のコンサートを開いた。同会は年3回、同じ敷地にある新田小と新田中の校庭を除草しているほか、毎朝、会員が学校前に立ち、子どもたちを事故から守る活動を行っている。総合学習で地域に伝わる郷土芸能、古武道の指導に当たっている会員もいて、この日も及川会長ら約20人が草刈り機で校庭、敷地内の除草などを行った。こうした支援に感謝するため会員を招いたコンサートで、小学生は全員で校歌を元気よく歌い、中学生は合唱曲を披露。児童、生徒を代表して星はる奈さん(中学3年)が「いつも校庭をきれいに整備してもらい、けがなく活動できている」とお礼を述べた。
佐藤さん、菅原さん最優秀賞
栗原市消防本部の2024年度防火ポスターの審査がこのほど発表され、最優秀賞に小学生の部で佐藤由彩さん(志波姫小4年)、中学生の部で菅原さくらさん(志波姫中3年)が選ばれた。小中学生から合計75点の応募があった。佐藤さんの作品は11月9~15日の秋の火災予防運動、菅原さんの作品は来年3月1~7日の春の火災予防運動で、栗原市の防火ポスターに採用される。
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