2024/10/31


サツマイモ安定出荷へ

 サツマイモの産地化を目指している加美よつば農協のキュアリング・貯蔵施設が、加美町下新田岡東に完成した。23日、施設の概要説明と試験稼働が行われ、関係者約20人が施設内の機器などを確認した。キュアリングはサツマイモを収穫直後から3~4日間、温度32~33度、湿度90%以上の高温高湿度下に置く処理で、収穫時についた傷口にコルク層を形成させ、腐敗を防ぐ。キュアリング貯蔵したものは格段に甘く、長期保存もでき、年間を通して高品質なサツマイモの安定出荷が可能となる。同農協はサツマイモの産地化を目指し、今秋から栽培と販売を本格化。本年度は個人農家や法人の11生産者が約4㌶を作付けし、収量70㌧を見込んでいる。2027年度には耕作地6㌶、収量200㌧近くまで上げることを目標に掲げている。

 

創作おむすびに行列

 創作おむすびのナンバーワンを選ぶ「O-1(オーワン)グランプリ」が20日、大崎市役所前特設会場で開かれ、おむすび売り場前に長蛇の列ができた。ササニシキ系ブランド「ささ結(むすび)」の新米おむすび10種類を販売し、購入者に投票してもらうユニークな企画。地元飲食店が腕を振るい、塩むすびに具材を詰め込んだスタンダードなものをはじめ、みそ焼き、同市が推すジビエ(野生鳥獣肉)の肉そぼろ入りなど手のひらサイズながら多彩な品がずらり。開始直後から飛ぶように売れ、用意された各55個は1時間足らずで完売となった。

 

障害者の雇用促進を

 従業員の一定割合以上の障害者を雇うことを義務づける「法定雇用率」に対し、大崎地方の実雇用率が依然達していないとして、古川公共職業安定所と県、大崎市は25日、障害者の雇用促進を古川商工会議所など市内3団体に要請した。同職安によると、昨年6月1日現在、管内の対象企業124社1万3423・5人のうち障害者は287人。雇用率は2・14%にとどまり、法定雇用率(同日現在2・3%)に到達しなかった。達成した企業は83社で、全体の3分の2を占めた。昨年度に同職安を通じ就職した障害者は197人。法定雇用率はことし4月に2・5%に引き上げられた。一方、仕事を探している人は8月末現在380人余りに上るという。要請先は他に大崎商工会と玉造商工会。同日、市役所で、伊藤康志市長と県北部地方振興事務所の佐藤孝夫副所長、古川職安の佐藤幸男所長が、古川商工会議所の村田秀彦会頭、大崎商工会の手代木悟会長、玉造商工会の宮本武副会長にそれぞれ要請書を手渡した。

 

新規高卒者の就職順調

 県内の高校を来春卒業予定の生徒の就職内定状況について、宮城労働局が9月末現在でまとめた。それによると、古川公共職業安定所管内の就職内定率は73・4%で、前年同月を4・3㌽上回り、民間企業による採用活動が解禁されてから2週間で就職希望者の7割余りが内定を手にした。就職希望者は496人(男子289人、女子207人)で、前年同月比2人減。うち8割強に当たる405人が県内での就業を望んだ。就職先が決まったのは364人(男子217人、女子147人)。男女別の内定率は男子75・1%、女子71%で、女子は前年同月と比べ10㌽上昇し、高い伸びを示した。

 

心身のフレイル予防へ

 65歳以上の1人暮らしや夫婦を対象にした交流が22日、大崎市三本木保健福祉センターふれあいホールであった。市社会福祉協議会三本木支所主催。三本木地域の31人がフレイル(要介護状態の一歩手前)予防に向けた筋肉ストレッチを体験したほか、歌や踊りを楽しんだ。ストレッチは、セントラルスポーツパーソナルトレーナーの岩崎尚子さんが指導。「年を重ねるにつれ筋肉量は減るが、座ったままでも少しずつ運動すると体の調子が良くなり、動くことをおっくうに感じにくくなる。体のフレイルと心のフレイルには密接なつながりがある」と語った。椅子に座ったまま上半身を左右へひねったり、足踏みしながら両手をグーとパーにしたりする簡単なストレッチを紹介。「回数より筋肉をしっかり伸ばすことが大切。日常生活の中で少しずつ体を動かしてほしい」と呼び掛けた。

 

高~いジャンプと回転披露

 トランポリンの大会「いしこしENJOYカップJUMPフェスタ2024」(石越町JUMP愛好会主催)が20日、登米市石越体育センターで開かれた。宮城、岩手、福島の小中学生30人が出場し、高いジャンプと切れのある回転を披露した。10本のジャンプを自由に構成する自由演技と、宙返りを含めた規定演技(Cクラス以上)の計2回の演技で技の出来栄えや移動減点などを評価した。規定演技を設けたのは今回が初めて。

 

東日本マスターズ4連覇

 飛鳥未来きずな高登米本校教諭で栗原市若柳在住の千葉浩美さん(58)がこのほど、東京都八王子市で行われた第25回東日本マスターズ陸上競技選手権大会の男子55~59歳クラス砲丸投げで9㍍72を記録し、4大会連続7回目の優勝を果たした。トレーニングで両脚を痛めながら、けがを押して出場。「記録は目標に至らなかったが、優勝という結果には満足している」と達成感をにじませる。同クラスには7人が出場。千葉さんは、前年に日本マスターズ陸上競技選手権大会50~54歳クラスを制してことし同じクラスに入ってきた選手と優勝争いとなり、3投目に逆転した。「1、2投目は周囲の様子をうかがいながら70、80%の力で投げ、最後の3投目は、足が悪化しても仕方がないと、思い切り投げた」という。

 

ニュースポーツ体験会

 県退職校長会栗原支部のニュースポーツ体験会が15日、栗原市教育研究センター(旧沢辺小)で開かれ、参加者がボッチャなどのゲームを楽しんだ。会員に体を動かす機会を設ける狙いで、昨年から開かれている。ことしは62~85歳の26人が参加。四つのチームに分かれて競技を行った。ボッチャは、チームごとにボールを投げ合い、ジャックボールと呼ばれる白い目標球にどれだけ近づけるかを競う。参加者は目標目掛けて慎重に投げ、狙い通りに目標球近くにボールが行くと喜び合っていた。