豪雨被災者を支援
豪雨被害を受けた山形県、秋田県、石川県の被災者を支援しようと、大崎市古川第三小PTAは26日、学習発表会の会場で募金活動を行った。同校PTAは2月の授業参観に合わせ、能登半島地震被災者への募金活動を行い、約4万円の義援金を集めた。今回は7月の山形・秋田の記録的大雨、9月の奥能登豪雨で被災した人たちを支援しようと、役員10人が体育館出入り口で協力を呼び掛けた。活動は各学年の発表が終わり、保護者らが入れ替わる時間帯に実施。保護者には事前に学校を通してメールで周知し、各学年の発表が始まる前に改めてアナウンスした。役員たちが手作りの募金箱を持って「協力お願いします」と呼び掛けると、保護者らは次々と善意を寄せていた。
建設現場で技術学ぶ
古川工業高建築科の1、2年生68人は23日、大崎市古川中里に建設が進められている「大崎市立おおさき日本語学校」の学生寮工事現場を見学した。生徒たちはハウスメーカー社員から説明を聞きながら建物やプロの仕事を実際に見て、建設業界への興味、関心を高めていた。見学会は、学びに役立ててもらおうと、同校建築科卒業生でつくる古工建友会の早坂竜太会長(古川土地社長)が企画。早坂会長が学生寮の整備運営を請け負っていることから、高校および建設を担う積水ハウス、市とスケジュールを調整し、建物一部の外壁と屋根まで出来上がったこの日に実施した。生徒たちはヘルメットと安全靴を身に着け、骨組みの様子や基礎、鉄骨といった建物の主要構造を間近で見学。「工事を進める上で気を付けていることは」「なぜ鉄骨のいろいろなところに穴が開いているのか」など積極的に質問を社員にぶつけ、熱心にメモを取っていた。
おおさき日本語学校文科省認定
大崎市が来年4月開校を目指す「市立おおさき日本語学校」が30日、文部科学省の日本語教育機関に認定された。公設公営では「東川日本語学校」(北海道東川町)に続く全国2例目で、新認定制度(ことし4月施行)初の公立日本語学校となる。丸2年がかりの挑戦が実った形だ。市は2022年、県の「第5期みやぎ国際戦略プラン」に基づく設置方針にいち早く名乗りを上げ、庁内に「日本語学校推進室」を設置。複数の廃校から旧西古川小をキャンパスに選び、関係条例制定、日本語教員らスタッフ採用、民間活力活用による学生寮建設など開校準備を整えてきた。
薬用植物「ムラサキ」の新商品
加美町の薬莱山麓で栽培された薬用植物「ムラサキ」を原料にしたハンドクリームやリップクリームなどが、このほど発売された。町は特産の新商品に期待している。新商品は、ムラサキの根の部分「紫根エキス」を使ったもので、ハンドクリームは40㌘入り、1540円(税込み)、リップクリームは1320円(同)。ほのかな紫色のハンドクリームは、べたつかずさらさらとした使い心地。リップクリームは、紫根エキスの保湿作用で潤いとなめらかさが長時間続く。どちらも無香料。このほか、笠原さんが制作した長さ170㌢のショール(税込み1万8000円)も新たに発売。紫色は古代から高貴な色として尊ばれ、ムラサキは染料に用いられてきた。色味や染め具合など試行錯誤の末に完成した同商品は、上品さと温かみがある色合いで、町のふるさと納税返礼品としても提供している。
後輩に学びの場提供
後輩に学びの場を提供しようと、古川工業高建築科出身者でつくる「古工建友会」は7~10日、同校2年生の産業現場実習(インターンシップ)を受け入れた。今回で20回目。不動産建設業の古川土地(大崎市古川駅前大通)はビジネスマナー講座をはじめ建築現場、住宅設備機器のショールーム、建売住宅での研修など新入社員さながらのプログラムを用意。生徒3人がひと足早い〝フレッシュマン体験〟に挑んだ。地震に強い「耐震住宅工法」が施されたモデルルームでは模擬接客を実践。3人は案内役と見学者役を演じながら、木材ならではの風合いと鉄骨の強さを組み合わせた同工法の特長について学んだ。
化女沼の環境整備に汗
県建設業協会大崎支部青年部会は22日、サクラの名所づくりが進む大崎市古川のラムサール条約湿地・化女沼周辺の美化活動に汗を流した。同大崎支部は「みやぎスマイルリバープログラム」のスマイルサポーターに認定されており、継続的に化女沼ダムの環境整備を行っている。今回の活動もその一環で、29回目。この日は32社から青年部会メンバー32人と役員7人が参加。2班に分かれて作業開始。サクラ植栽地や愛宕山付近でササ竹や下草を除去したほか、急なのり面に生い茂ったススキやセイタカアワダチソウ、クズなども慎重に刈り取った。
コロナ大崎で4割減少
県は31日、第43週(21~27日)の感染症発生動向調査週報(速報)を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで28人の感染が報告された。前の週から約4割減少。県全体も少ない状態が続いている。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽石巻46人(1定点医療機関当たり4・6人)▽仙南29人(同4・14人)▽気仙沼12人(同3人)▽大崎28人(同2・8人)▽塩釜26人(同1・63人)▽仙台市68人(同1・55人)。大崎と塩釜、気仙沼で前の週から少なくなったが、県全体は209人(同2・30人)とほぼ横ばいだった。
コメントをお書きください