青空にふわり熱気球
熱気球が初冬の大空を彩る「大崎バルーンフェスティバル」(実行委員会主催)が16日、大崎市岩出山の江合川河川公園で始まった。全国から集まった機体が抜けるような青空に舞い上がり、見学者たちは「行ってらっしゃい」と手を振って見送った。17日まで。同地域はこの時期に安定した西風が吹き、フライトに最適な条件がそろうことから、旧岩出山町時代の1986年に始まった東北地方最大の熱気球イベント。37回目の今回は、北海道から熊本県までの愛好家と学生の計23機が参加した。16日は午前7時に順次離陸を開始。同11時半のフライト終了までにどれだけ遠くへ飛べるかを競う競技「マキシマム・ディスタンス」を行った。熱気を蓄えた気球が立ち上がり飛び立っていく様子を、訪れた大勢の人たちは歓声を上げたり、拍手をしたりして見学。青空に映える華やかな姿が見えなくなるまで見つめていた。
「田んぼダム」の役割学ぶ
水田の排水口に堰板を設けて落水速度を緩め、洪水被害緩和につなげる「田んぼダム」の普及を図ろうと、県北部地方振興事務所は7、8の両日、美里町の小学校2校で出前講座を開いた。児童たちが模型を通してダムの効果を確かめた。田んぼダムの推進には、田を所有する各農家の理解と協力が欠かせない。そこで町と共に2年前から水害の多い地域の児童を対象に講座を実施している。中埣小では、職員たちが田と住宅街の模型を使って実演。堰板を設けた田に水を注ぐと、落水の勢いが弱まって住宅が冠水するまで時間が掛かり、避難する時間を稼げることを紹介した。
職業ドライバーに理解
大崎市鹿島台平渡の運送業「駒井運輸」は7、8の両日、鹿島台中2年生3人を職場体験の一環で受け入れた。「2024年問題」で運送業の担い手不足が叫ばれる中、職業ドライバーの魅力に触れてもらった。同社は1986(昭和61)年創業。トラック25台(2㌧22台、4㌧3台)とマイクロバス9台を保有し、配送業のほか、市から受託したスクールバス事業を担っている。
多賀城創建1300年記念展示
古代東北の政治、文化の中心として栄えた「多賀城」がことし創建1300年を迎えたことから、大崎市図書館は館内カウンター近くで記念展示を行っている。今月末まで。「賀(よろこ)び多き城」と読めるように、東北の安寧を願って724(神亀元)年に創建された多賀城。展示では、多賀城や古代東北に関連する書籍、宮城郷土史、和歌集など約60点を紹介。資料には職員が制作した「ここみて☆」と書かれたしおりが挟んであり、開くと多賀城や古代東北に関する文章や和歌が一目で分かる仕組みになっている。このほか、「多賀城創建1300年」のチラシやパンフレットも設置。担当職員は「専門の人以外でも理解しやすい本を選んだ。展示開始から、多くの利用者に手に取ってもらっている」と話す。
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