変電所、大型店の火災防御へ
秋季全国火災予防運動最終日の15日、加美町の宮城変電所で東北電力古川電力センターと加美消防署による初の火災対応訓練が行われた。同センター変電所員と消防署員約40人が火災発生時の対応を確認した。訓練は、巨大地震で大型変圧器のがい管が破損し、漏れた油が引火を引き起こしたという想定。消防車両の誘導、署員による負傷者搬送と消火訓練を行い、放水は油を使用している設備に配慮し泡消火剤を使用した。消火活動時、充電状態にある充電部に接すると署員が感電する恐れがあり、所員との情報共有が不可欠。署員と所員は、迅速に情報共有しながら訓練に臨み、災害時の役割を確認し合っていた。遠田消防署は14日、火災防御訓練を涌谷町のイオンスーパーセンター涌谷店で行った。従業員約50人を含む70人ほどが大規模店舗での避難誘導や初期消火などの初動体制、店と署の相互連携について確かめた。訓練は、店内冷蔵機器から出火したという想定で開始。店内にけたたましく鳴り響く火災報知器に追い立てられるように従業員が店外に避難した。逃げ遅れた人が店内に取り残されていることを知った同消防署救助隊の5人が援護注水用のホースを抱えながら身をかがめて店内を捜索し、要救助者に見立てた人形を助け出した。最後に店舗に向けて一斉放水した。
創立50周年の節目祝う
大崎市三本木地域の企業でつくる「三本木企業協議会」は8日、創立50周年記念式典を同市古川のアインパルラ浦島で開いた。出席した関係者約80人が会の歩みを振り返り節目を祝ったほか、パネルディスカッションを通して企業の在り方や地域で果たすべき役割について考えた。同協議会は1974(昭和49)年創立。景況感などについて情報交換を図ったり先進地を視察したりしている。地元公園へのサクラ植樹やベンチ寄贈を通じ地域経済や文化、スポーツの振興、発展にも努めている。パネルディスカッションには、住宅建材等製造大手「YKK AP東北製造所」の元所長で同社取締役CHRO(最高人事責任者)の松谷和男さん、オーダースーツ製造「佐田」宮城工場長の加藤実さん、酒造業「新澤醸造店」社長の新澤巌夫さんら4人が登壇した。パネリストたちは、社長が自ら自社製スーツを着て登山やサーフィン、バンジージャンプといった活動に取り組んだり能登半島地震被災地の酒造りを支援したりといった試みが報道され、結果的に自社のPRにつながっている点を紹介した。
日本語学校に34人合格
来年4月開校予定の大崎市立「おおさき日本語学校」を巡り、市は留学希望者対象の入学選考で34人が合格したと発表した。内訳は台湾18人、ベトナム10人、インドネシア6人。来日に向けてビザや在留資格認定証明書の申請を進めていく。4月入学の1、2年課程(定員各20人)に計40人出願があり、県現地サポートセンター経由の1次試験(書類選考と筆記)、オンラインでの2次試験(面接)を実施。10月30日付で合格通知を出した。
涌谷町社協が「ふれあいフェスタ」
地域コミュニティーづくりにつなげるイベント「ふくしふれあいフェスタ」が9日、涌谷町涌谷公民館で開かれた。出演者や出展者が来場者約160人に活動を紹介し、つながりの輪を広げた。町社会福祉協議会が、町から受託している重層的支援体制整備事業の一環で主催。昨年に続き2回目の開催で、口腔機能や骨の強度を測ったり福祉用具を体験したりするコーナーを設けた。ステージでは、町内に拠点を置くよさこいやオカリナのサークル、障害者授産施設が舞や演奏を披露。国保病院リハビリテーション室の職員らは、7年ほど前に考案した「涌谷わくわく体操」を来場者と共にリズミカルに踊った。
小学生に「農」の喜びを
小牛田農林高の生徒が10月29日、近くの美里町不動堂小で、1年生77人と共にサツマイモを収穫した。県内でも珍しい「小高連携」の取り組みで、5月に共同で植えたサツマイモを掘り出し、農の喜びと苦労を児童たちに味わってもらった。農業技術科野菜専攻班の3年生6人が、目星をつけた箇所をスコップで掘ると、赤い実が顔をのぞかせた。児童たちは歓声を上げ、「うんとこしょ、どっこいしょ」と力を合わせて掘り出した。
大崎の障害者が交流
「大崎市障がい者ふれあいレクリエーション大会」がこのほど、市古川農村環境改善センターで開かれ、会員やボランティアなど約90人がニュースポーツで熱戦を繰り広げた。市内の障害者が一堂に会し、健康づくりや交流を図ろうと、市障がい者福祉協会が主催。市ボランティア連絡協議会や市社会福祉協議会などが協力した。15回目を迎えた今回は古川、松山、三本木、岩出山、鳴子温泉の5地区会が参加。地区対抗戦で輪投げやペタンク、フライングディスクなど4競技を行った。このうちフライングディスクは、5㍍ほど先の輪に向かってプラスチック製の円盤状ディスクを飛ばし、輪の中を通過した回数を競うもの。5人一組で、ディスクを飛ばせるのは1人5回。選手たちは輪を目掛け、集中してディスクを飛ばしていた。
自ら仕入れ直接アピール
一迫商業高の生徒が8日、栗原市築館のスーパーアークス築館店前で販売実習に取り組んだ。自ら仕入れた商品を来店者にアピール。実践を通して販売する力を磨いた。2005年度から文部科学省研究指定で行っている「デュアルシステム」の一環。学校だけでなく県や市、地元企業が連携して「販売実習」「起業家研究」「企業実習」の三つの分野で人材を育成している。本年度の販売実習は、6月30日にみちのく伝創館(栗駒)で開かれた県青年文化祭、10月11日のあやめの里(一迫)に続き3回目。3年生10人がA~Cの3班に分かれ、仕入れの交渉や発注、会計、商品をアピールするポップの製作など役割を決めて準備してきた。
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