冬の多重衝突事故に備え
本格的な冬到来を前に6日、高速道路での多重衝突事故を想定した訓練が東北道古川インターチェンジ(IC)であり、関係機関が連携強化に取り組んだ。2021年1月に古川IC近くで起きた多重衝突事故を踏まえたもので、県警高速隊と東日本高速道路(NEXCO東日本)東北支社仙台管理事務所、大崎広域消防本部、大崎市民病院の災害派遣医療チーム(DMAT)ら合わせて約100人が参加。二次的事故を防ぐ交通規制、事故車両からの救助活動、負傷者役のトリアージと応急手当、通行止めの早期解除に向けた事故処理など、それぞれ役割分担と連携を確認しながら進めていった。
ささ結など味わう
大崎市内の小中学校、義務教育学校で、地場産の食材を使った同一メニューの給食が5日から13日まで提供された。このうち田尻小(加勢徳寿校長)では13日に行われ、児童たちは市のブランド米「ささ結(むすび)」の新米を炊いたご飯や市内産枝豆を使ったサラダなどを味わった。市は地元の食材を味わい、産業にも理解を深めてもらおうと、「地場産給食の日」を年4回実施。このうち11月は統一メニューを提供している。ことしのメニューは、ささ結のご飯のほか、しょうゆや砂糖、みりんで甘辛く調理した「鶏肉のくわ焼き」、枝豆、大豆や野菜にみその手作りドレッシングをかけたサラダ、野菜たっぷりのスープ。6年生の畑中梨衣奈さん(11)は「ご飯はいつもより甘味があり、野菜も味が濃いように感じた。もっと地場産給食を食べたい」と語っていた。
鳴子こけしPRに貢献
伝統工芸の活用に積極的に取り組む県の「みやぎ伝統的工芸品サポーター企業」に、菅原工務店(大崎市古川旭)が県北で初めて選ばれた。鳴子こけしのPRに貢献する活動が認められた。県は昨年9月から、県内で作られる伝統的工芸品の普及促進に取り組む企業や団体を「みやぎ伝統的工芸品サポーター企業」として登録し、ホームページや展示会などで紹介している。菅原工務店は6社目。同社は鳴子温泉の桜井こけし店と協力し、大崎市をイメージした「MEBUKIこけし」や、ベガルタ仙台のサポーターグッズ「ベガルタこけし」を製作、販売。自社イベントでもこけしの絵付けワークショップを行っている。
若者の採用、育成など評価
土木や建築工事などを手掛ける加美町の丸か建設は、若者の採用・育成に積極的で雇用管理が優良な中小企業を国が認定する「ユースエール認定企業」に選ばれた。県内では24企業目、古川公共職業安定所管内では6企業目となる。ユースエール認定制度は、直近3年間の新卒者の離職率が20%以下であることや月平均の残業時間数、有給休暇の取得日数など12項目の基準を満たした中小企業を厚生労働省が認定する制度。同社は1924年に創業し、ことし100周年を迎えた。加美町に本社を構え、仙台と青森に支店、大崎市三本木に営業所を置く。従業員数89人のうち、40歳以下は30人。若手従業員の離職はこの10年で1人もおらず、残業は月平均で7・4時間。有給休暇の取得も平均14・7日と取得率が高い。大崎管内の新卒は、施工技術者として主に古川工業高と小牛田農林高の卒業生を採用しているという。
ささ結の新米贈る
姉妹都市の子どもたちに新米を味わってもらおうと、大崎市は13日、東京都台東区に「ささ結(むすび)」約1万7500人分(2・14㌧)を贈った。区内にある公立と私立の全幼保施設、小中学校の給食で振る舞われる。区立東泉小で贈呈式があり、伊藤康志市長は「ささ結が誕生して10周年。暑い夏だったが太陽の恵みをいっぱい受けて、おいしいお米ができた」とあいさつ。児童代表の西鍛冶龍二君(6年)、千葉葵さん(6年)が「毎年、大崎市からの新米をとても楽しみにしています。一粒ずつおいしくいただきます」とお礼の言葉を述べた。
シジュウカラガン増加
日本へ飛来するガン類の日中分布を調べる「フライングギース」の本年度調査が10日、始まった。20年前は2、3羽だったシジュウカラガンが、今回は調査エリア全体で8240羽に増えており、関係者は「長年の保全活動が実った」と語っている。この調査は大崎市田尻蕪栗の農業、齋藤肇さんが各地の有志とともに2007年から毎冬実施している。調査エリアは、南北は同市鹿島台から岩手県一関市まで、東西は石巻市から加美町までで、本年度1回目は16カ所で行った。
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