2024/12/1


「福祉の心」を作品に

 大崎市社会福祉協議会が市内の小中学生から福祉に関する作文、ポスター、川柳を募集した「おおさき福祉の心コンクール」の表彰式が29日、市図書館で行われた。出席した児童生徒、保護者らは入賞作品の展示、発表を通して福祉への関心を一層高めている様子だった。コンクールは、作品制作を通して福祉やボランティア活動への関心を高めることで、子どもたちに思いやりや支え合いの心を育んでもらおうと、毎年行っている。14回目となる今回は7月1日から9月6日まで作品を募集した結果、合わせて670点の応募があった。最終選考会はこのほど、古川保健福祉プラザで、市社協の早坂義教常務理事兼事務局長や評議員、大崎市の社会福祉課、教育委員会、ボランティア連絡協議会、民生委員児童委員協議会などの代表7人で実施。計9部門について、それぞれ最優秀賞、優秀賞各1人、優良賞2人を選んだ。

防災クッキング学ぶ

 災害時に役立つ調理方法を学ぶ「防災クッキング」が27日、色麻町保健福祉センターで開かれ、女性13人がアルファ米や野菜などを使ったポリ袋クッキングに挑戦した。町社会福祉協議会が主催。コロナ禍前は福祉教育の一環として子どもを対象に行っていたが、今回は料理を通して防災について考えてもらおうと、初めて地域住民向けに実施した。参加者は東日本大震災の経験を踏まえた備蓄に関する講話を聞き、五平餅、スパニッシュオムレツ、シチュー、きのこピラフを調理した。

復刻「とりめし」販売会

 約四半世紀年ぶりに復刻したJR小牛田駅の駅弁「とりめし」の販売会が12月14、15の両日、同駅1階の美里町総合案内所で開かれる。各日50個限定。3日から予約を受け付ける。駅弁は、同駅近くの旧小牛田ホテル(2015年廃業)が1998(平成10)年まで販売していた。町地域おこし協力隊の久田大貴さん(49)の発案で、同ホテル元従業員の町民や小牛田農林高の生徒とともにレシピをほぼ再現。ご飯は同校の生徒が栽培したササニシキを使っている。税込み1000円。予約受け付けは12日までで、上限に達し次第終了。予約は同案内所窓口などで受け付ける。

 

年末年始の労災ゼロを

 年末年始の労働災害ゼロに向け、宮城労働基準協会古川支部は25日、安全宣言をした。同支部が入居する大崎建設産業会館(大崎市古川旭)に会員55社75人が集結し、「ゼロ災職場」を通して明るい新年を迎えることを誓った。同会7支部では初めての試み。同支部安全管理部会の青沼美鶴部会長が「誰もが安心して働くことができる快適な職場づくり、ゼロ災職場を目指し、笑顔で新年を迎えることを決意し宣言します」と宣言文を読み上げた。

 

犯罪のない地域社会へ

 2024年度大崎地区更生保護団体合同研修会が25日、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)で開かれた。大崎市内で更生保護に携わる約100人が参加し、講演や事例発表を通じて犯罪や非行のない地域社会に向けて思いを新たにした。合同研修会は、市内更生保護団体が意識統一や士気高揚を図り、犯罪や非行のない地域社会づくりに寄与することが目的で、大崎地区保護司会、大崎地区協力雇用主会、大崎東部更生保護女性会、玉造地区更生保護女性会が主催。毎年この時期に実施している。この日は元裁判官の髙橋光雄弁護士が「記憶に残る仕事」と題して講演し、前職で担当した少年審判で、恐喝事件を起こした暴力団準構成員の少年の話に耳を傾け、脱退までこぎ着けた経験を紹介。その上で、「更生に関わる私たちの一番の目的は、再犯させないこと。対象者と向き合うことが大切」と強調した。