「安全安心」へ官民連携
官民で取り組む年末年始特別警戒(1日~来年1月7日)の「大崎市安全・安心まちづくり大会」は3日、市民会館で開かれ、治安維持と交通事故の未然防止へ関係機関、団体が連携強化を誓った。市と古川、鳴子両警察署主催で200人余りが参加。あいさつで、伊藤康志市長は「『犯罪や事故、暴力行為のない、安全で安心して暮らし続けられるまち』を皆さんと一緒につくりたい」と語り、高橋誠古川署長は「地域と職域で防犯活動、交通安全活動を展開してほしい」と呼び掛けた。
児童が跳び箱克服
あん馬競技世界チャンピオンで東京五輪代表の元体操選手、亀山耕平さん(35)が11月8日と29日、大崎市古川第三小(児童数719人)を訪れ、跳び箱教室を開いた。指導を受けて跳べるようになった児童たちは、満面の笑みを浮かべていた。亀山さんは仙台市出身。2013年世界体操競技選手権あん馬競技で金メダルを獲得し、21年の東京五輪にも同競技の日本代表として出場した。引退後は県内の小学校を対象に人材育成事業「未来応援プロジェクト」を展開。今回の訪問もプロジェクトの一環で、8日は講演会を開いて6年生に「夢を持つ大切さ」を説いた。跳び箱教室は4年生110人を対象に開催。低い段が跳べない児童には「跳ぶ前に止まる」「跳び箱の奥をしっかり握る」という二つのこつをアドバイス。高い段が跳べる児童には、膝を曲げて踏ん張る着地を指導した。
「満天ねぎ」仙台へ出荷
加美町の星農園(星進太郎代表)は、独自の有機肥料で育てたネギを「満天ねぎ」の名称で10月から出荷している。仙台市内にあるデパートの野菜売り場などで販売され、星さん(49)は「甘味のある味で、食感がいい」と評価を得ており、リピーターもついてきたと語っている。品質を高めるため、星さんは魚粉や酒かす、大豆など自然由来のものをブレンドした独自の肥料を開発。「環境の変化などに強い丈夫な体に育てる」のが、えぐみの少ない風味を出すポイントだという。同農場では90㌃でネギを栽培。「満天ねぎ」の出荷は今月中旬まで続く。市場価格は通常より2割ほど高く取り引きされ、総出荷量は約4㌧になる見込み。仙台市内3店舗で販売されている。
「菱取り唄」など熱唱
「鹿島台ときめきコンサート!」が11月30日、大崎市鎌田記念ホールで開かれ、地元の歌手や民謡保存会が鹿島台地域に伝わる民謡を中心に歌い上げた。鹿島台観光物産協会主催。大崎タイムスなど後援。4回目の今回、鹿島台を中心に活動する「宮城民謡保存会」と「鹿島台童謡を歌う会」、民謡・演歌歌手平たか子さんらが出演した。近隣市町出身のピアニストや声楽家をゲストに迎えた。平さんは鹿島台地域を代表する民謡「宮城菱取り唄」や「さんさ時雨」のほか、持ち歌の「縁~えにし~」を力強い歌声で歌った。
鳴峰中で公開研究会
開校2年目を迎えた加美町鳴峰中で11月29日、公開研究会があった。テーマは「生徒と教師が共に新しい学校を創る挑戦」。公開授業や2、3年生による探究活動発表などを通し、これまでの取り組みを披露した。同校は昨年4月、旧宮崎中と旧小野田中が統合して開校。いじめの禁止や不要物を持ち込まないといった以外は明確なルールがなく、生徒が主体となって学校づくりを進めているのが特徴の一つ。探究活動は総合的な学習の時間を使い、2年生はより良い町や学校づくりを考える「まち探」、3年生は町の課題と個人のやりたいことを掛け合わせた個人プロジェクト「あい探」をテーマに実施。この日は各自がスポーツやアニメ、音楽など興味があるものから課題を設定し、目標達成に向かって探究した成果をそれぞれ発表した。
児童が描いた絵画150点
2024年度古川・田尻地区小学生造形教育作品展(北部教育研究会図工美術研究部会中ブロック主催)が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。豊かな発想で描かれた絵画が会場いっぱいに並び、訪れた人の目を楽しませている。9日まで。県造形教育作品展入賞作と各学年の地区入選作約150点を展示。画用紙いっぱいに描いた昆虫や魚、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」のワンシーンを表現した想像画などが並ぶ。
豊作の新米 子ども食堂へ
大崎市古川西荒井の農業組合法人、西荒井ファームは11月29日、市内で子ども食堂や学習塾を運営している同市古川福沼のNPO法人、Synapse40(シナプスフォーティー)にことし収穫したコメ150㌔を寄贈した。西荒井ファームは、2019年の東日本台風で渋井川が決壊し被災した同地区の農家が、農業用機械の共同所有を目的に結成。5年目のことし、米価高騰で運営に苦しむ市内の子ども食堂を支援しようと、寄贈を決めた。
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