米軍が射撃移転訓練
沖縄駐留米軍の実弾射撃移転訓練が1日、陸上自衛隊王城寺原演習場(大和町、色麻町、大衡村)で始まった。4日は県や関係町村の住民らに公開され、約30人が装備や訓練を見学した。同訓練は、在日米軍基地の約75%が集中する沖縄県の負担を軽減するため1997年から毎年、全国5カ所の演習場のうち4カ所で分散、実施している。同演習場での訓練は今回で21回目。この日は、第3海兵師団第12海兵連隊第3大隊約280人による訓練を公開。データを収集し射撃現場などに送る射撃指揮所の役割、小火器(機関銃)や射程距離約20㌔の155㍉りゅう弾砲の性能について隊員が説明したほか、155㍉りゅう弾砲5門を用いた実弾射撃訓練を行った。参加者たちは熱心に装備の説明に耳を傾け、155㍉りゅう弾砲の実弾射撃訓練では発射に向けた隊員の動作や性能を体感していた。
ボクシング人生語る
大崎法人会本年度役職員研修会が11月28日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれ、講師を務めた女子プロボクシング元世界5階級王者、藤岡奈穂子さんはボクシングにかけたこれまでの人生について話した。研修会には約50人が出席した。藤岡さんは「自分の生き方は自分で決める」と題して講演。「3階級制覇したときは次の4階級ではなく5階級王者を目指すなど、さらにもう一歩先のゴールを目標にして取り組んでいた」と振り返り、「全ては自分次第で、他人や環境のせいにはしない。これからも挑戦し続けたい」と語った。
東大総長から感謝状
体験や実践を通し学問と社会のつながりを学ぶ東京大の「体験活動プログラム」で、学生を受け入れた大崎地域広域行政事務組合などに同大の藤井輝夫総長から感謝状が贈られ、2日、同組合で伝達された。同プログラムの中で循環型社会などをテーマにしたメニューを選んだ学生、大学院生は9月3日、大崎広域中央クリーンセンターなどを見学。ごみを焼却したときに発生する熱を利用して発電し、センターや周辺の組合施設に供給したり、売電したりする取り組みを、同センターを運営する特別目的会社「大崎エコクリエイション」から聞いた。感謝状が贈られたのは同組合、大崎エコクリエイション、例会に招待した古川東ロータリークラブ(RC)、事業の説明の場を提供した古川土地、プログラム受け入れを橋渡しした「おおさき未来エネルギー」の5者。
給付型奨学金再開へ
加美町は2日、ふるさと納税総合サイトで、「返済不要の若鮎給付型奨学金」の運用資金を募るプロジェクトを開始した。募集期間は来年2月28日までで、目標寄付金額は310万円。IT企業トラストバンク(本社・東京都)が企画、運営するふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」では、クラウドファンディング(CF)型でふるさと納税を募る「ガバメントクラウドファンディング」を行っていて、同町はこの仕組みを活用して寄付金を募る。寄付金は奨学生1人分の奨学金として、入学準備奨学金12万円、学費奨学金月額3万円(4年生大学の場合4年間で156万円)に活用する。若鮎給付型奨学金は2014年、同町出身で教育関係の仕事をしていた人が、志のある優秀な町の青年を支援したいと町へ寄付したことが始まり。地元企業などの協力もありこれまで奨学生20人を支援してきたが、21年に資金繰りが厳しくなり中断していた。
一時不明の児童保護
保護者とはぐれた未就学児の発見、無事保護に貢献したとして古川署は11月29日、「グリーンシステムコーポレーション仙台支社」=大崎市古川=従業員の遠藤学さん(50)と須藤孝介さん(29)に署長感謝状を贈った。署によると、2人は11月11日午後5時15分ごろ、社用車で同市松山を走行中、1人で歩く男子児童(5)を発見。不審に思い声を掛け、車に乗せて交番へ送り届けた。その約25分前、2㌔余り離れた親族方付近で姿が見えなくなり、保護者からの通報で同署が捜索活動を展開していた経緯がある。「日没後のため時間経過と共に捜索は困難となり、児童本人も土地勘がなく親族方に戻れる可能性は低かった」(生活安全課)。
民謡や踊り楽しむ
大崎市田尻沼部の上高野生活センターで1日、「長寿を祝う会」が開かれ、地元の高齢者たちが民謡や踊り、食事を楽しんだ。正月前にみんなで楽しいひとときを過ごそうと、上高野老人会が主催、上高野福祉部会と自治振興会が共催して初めて開催。75歳以上の約25人が参加した。花を添えたのは、股旅舞踊大会で連続入賞している栗原市の久光睦子さん率いる民謡や三味線、踊りなどの演者で構成するグループ。磨き上げた芸を次々に披露した。参加者たちは、加護坊山展望レストラン四季彩館の弁当や地域の女性が作ったみそ汁に舌鼓を打ちながら会話に花を咲かせ、交流を深めた。また、目の前で繰り広げられる演舞を笑顔で観賞し、大きな拍手を送っていた。
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