2025/1/10


気軽に寄れる場に

 JR涌谷駅近くに設けられたフリースペース「YORIMICHI」。学校帰りの小中学生や高校生がふらりと立ち寄り、たわいもない会話を交わしたりボードゲームに興じたりして「第3の居場所」となっている。昨年最後のオープンとなった12月27日も子どもたちが訪れ、雑談を楽しんだり冬休みの宿題に取り組んだりして思い思いの時間を過ごした。運営するのは涌谷町地域おこし協力隊の丸井陽介さん(24)。宿泊施設「ゲストハウスあんだあも」の一角を借り、昨年5月にオープンさせた。自宅や学校、勤務先に続く居場所として住民が気軽に立ち寄れる場を目指している。

シンボルマーク披露

 大崎市病院事業が市民病院本院(同市古川穂波)移転10周年にちなみ一般公募したシンボルマークの採用作品が6日、市主催「宝の都(くに)・活性化貢献賞贈呈式」で披露された。職員たちの名札や名刺、ウェブサイトなど事業全般で使う。デザイン事務所を営む海藤航輝さん(33)=仙台市若林区=の最優秀賞受賞作が本採用に。大崎の頭文字「O」をモチーフとし、向き合う二つの弧で「患者と地域」「市民病院」を、葉の意匠で「6医療施設(本院、3分院、診療所、健康管理センター)」を表現。オレンジと緑の色使いはそれぞれ「紅葉と健康」「安心と信頼」の象徴という。

インフル年末さらに増加

 県は9日、2024年第52週(12月23~29日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、インフルエンザで合わせて506人の感染が報告され、前の週を14・5%上回った。気仙沼以外の5圏域で警報の基準を超えており、本格的な流行期に入っている。圏域ごとの定点医療機関で診断されたインフルエンザ感染者報告数は▽仙南519人(1定点医療機関当たり74・14人)▽大崎506人(同50・6人)▽石巻485人(同48・5人)▽仙台市2008人(同45・64人)▽塩釜687人(同42・94人)▽気仙沼109人(同27・25人)。6圏域いずれも前の週から増え、県全体は1・5倍となる4314人(同47・41人)だった。年代別では、20歳未満で65・5%を占めている。

 

有機農業推進へ

 加美町は、地域全体で有機農業に取り組む「オーガニックビレッジ宣言」に向けた準備を進めている。昨年10月に県や町、加美よつば農協、有機農業の生産者、農産物販売事業者などで構成する「加美有機農業推進協議会」(会長・石山敬貴町長)を設立。「有機農業実施計画」策定に向けた検討会や調査を行っており、今年度から本格的に乗り出す。同宣言は、農林水産省が策定した「みどりの食料システム戦略」の一環。国内の食料、農林水産業は、大規模自然災害や生産者の高齢化と減少といった生産基盤の脆弱化、地域コミュニティーの衰退、コロナ後の生産、消費の変化などの課題に直面しているほか、国外でも環境を重視した有機農業への取り組みが加速していて、同省は2021年、持続可能な食料システムの構築が急務として策定した。