2025/1/21


ヤマセ電気 三本木に新工場建設

 電子機器等製造「ヤマセ電気」(色麻町)は、9カ所目の新工場「三本木工場」(仮称)を大崎市三本木字白坂に立ち上げる。自動車産業の県北部への集約に伴い新規受注が増えているほか、災害リスクの分散化を図るのが狙い。新築に伴う地鎮祭が17日、現地で開かれ、関係者が無事故完成を願った。ことし11月の稼働を目指す。既存の美里工場(美里町)、松山工場(大崎市松山)で新規受注が増えて手狭になっているほか、地震や水害の頻発化、激甚化を受けて新たな生産拠点の建設を決めた。大崎市の紹介もあり、東北道三本木スマートインターチェンジに近い高台を選んだ。従業員は100人ほどでスタートし、新規採用などで将来的に150人まで増やす予定。自動化を進めて生産性向上を図りながら、主に電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)向け部品を生産する。

仙台フィルの演奏堪能

 「七十七ふれあいコンサート」(七十七銀行主催)が17日、美里町文化会館で開かれ、仙台フィルハーモニー管弦楽団が生演奏を披露した。招待を受けた小中学生は、目の前で繰り広げられるプロの迫力ある演奏を堪能した。コンサートは社会貢献活動の一環として、地域の児童生徒に本物のオーケストラに触れてもらおうと、1992年から年2回、県内各地で開催。65回目となる今回は、町内9校の小学6年生から中学2年生まで計約560人を招いた。同楽団の神成大輝副指揮者が指揮と司会を務め、運動会などで流される「天国と地獄」など5曲を演奏。楽器紹介では、各楽器のソロ演奏付きで丁寧に解説した。

准看護学校27年度閉鎖

 大崎市医師会附属准看護学校は2025年度入学生を最後に募集を中止し、27年3月に閉校する。少子化や看護師を養成する大学の増加などで志願者が減少しているためで、2年連続で定員(40人)割れが続いていた。25年度入学予定者も定員を満たしておらず、2次募集を実施する。同医師会附属准看護学校は1966年4月に開設。卒業生は2119人で、地域医療を支える人材を送り出してきた。しかし、少子化の進行や県内で看護師を養成する大学が増加したこと、看護師養成の専門学校へ進む生徒が多くなったことなどから、志願者の減少が続いていた。大崎市医師会は、昨年6月の総会で准看護学校の閉校を決めた。同医師会は「志願する人は一定数おり、准看護学校の役割は認識しているが、定数に満たない状態が続きやむを得ない」といい、「准看護学校卒業生が進む大崎市医師会附属高等看護学校の存続にも影響し、苦渋の決断をした」と語る。附属高等看護学校は、2029年度に3年課程の看護師養成所に改編する予定で、26年度入学者を最後に募集を中止する。

 

横谷(鳴子中3年)クラシカルV

 第79回国民スポーツ大会スキー競技会の県予選会(県教育委員会など主催)が11~13日の3日間、大崎市鳴子温泉のオニコウベスキー場と上野々クロスカントリーコースで開かれた。距離競技クラシカル少年男子10㌔では、鳴子中3年の横谷遥太選手が高校生に競り勝って優勝。少年女子5㌔でも同校出身の大崎中央高1年、八巻葵衣選手が制した。大回転成年男子B(26~33歳)では、岩出山スキークラブ(大崎市岩出山)の菅原智直選手が制した。結果は次の通り。

 

大崎圏域 宿泊者回復狙う

 県は17日、本年度4回目の「みやぎ観光振興会議大崎圏域会議」を大崎市古川のグランド平成で開き、4月に始まる第6期「みやぎ観光戦略プラン」の最終案を委員に示した。県によると、県の観光を取り巻く課題として宿泊者数の回復の遅れと県内7圏域別で圏域ごとの差の拡大、外国人旅行客の全国シェアの低さ(0・5%)、宿泊業従事者の賃金や生産性が全産業平均を下回っている点が挙げられる。2023年度宿泊者数を7圏域別にみると、大崎圏域を除く6圏域でコロナ禍前の19年度比で81~110%まで回復しているのに対し、大崎圏域は70%にとどまっている。第6期プランの基本理念は「地域が主役となる持続可能な観光地域づくりを通したオールラウンドな観光地の実現」。「オールラウンド」については「多種多様な人々が集い、四季を通じにぎわい、宮城を玄関口に東北全体への誘客拡大などを目指す」としている。