地下鉄サリン事件から30年

都内の地下鉄車内で神経ガスのサリンがまかれ、少なくとも12人が亡くなった「地下鉄サリン事件」から20日で30年を迎える。遠田署は19日、JR小牛田駅構内で利用者にチラシを配り、事件首謀者「オウム真理教」の現状などを訴え、記憶の風化防止を図った。同署によると、オウム真理教は「Aleph(アレフ)」や「ひかりの輪」へ名を変え、活動を続けている。団体名を隠し、ヨガ教室などを名目に接近を図ったり主催行事への参加を一般に呼び掛けたりしているという。この日は、署員9人がチラシ入りティッシュ約200個を配り、「あすで30年です。事件を再認識してください」と呼び掛けた。
南郷テニスコート 30年ぶりリニューアル

美里町南郷テニスコートがリニューアルされ、16日に供用を始めた。15日にはオープンセレモニーが現地で開かれ、町や利用者団体の関係者が30年ぶりの刷新を祝った。同コートは3面で、1991年度に旧南郷町が新設。南郷地域中心部に集約された体育館や運動場、野球場などスポーツ施設の一角を占め、30年以上にわたり町内外の利用者に親しまれている。経年劣化が進んでいたことから昨年6月からことし2月まで総工費1億2468万円をかけ改修した。ハードコートから砂入り人工芝へ刷新したほか、屋根付きベンチと多目的トイレ、駐車場を新設。照明を白熱電球からLEDへ替え、点灯と同時に最大光量を発揮するようになった。
公示地価 古川戸美里一部上昇
国土交通省は18日、一般的な土地取引価格の指標となる地価(1月1日現在)を公示した。県全体の平均変動率(全用途)は4・5%で、13年連続で上昇したが、上昇率は前年から0・2㌽縮小した。上昇した基準地は仙台市と周辺市町村が主。大崎地方は、大崎市古川と美里町の一部が上昇した一方、大崎市鳴子温泉と岩出山の住宅地、商業地が下落率ワースト1、2位となり、仙台圏との格差が一層広がった。
学生消防団も〝卒業〟
大崎市「学生消防団」としての任期を終えた宮城誠真短大(同市古川)2年生16人に対する認証状交付式が14日、市役所で開かれた。市消防団を後方支援する機能別消防団の位置付け。短大入学以来2年間、出初め式や火災予防運動など主に広報啓発役を務めてきた。交付式では、伊藤康志市長が一人一人に認証状を手渡し「安全安心なまちづくりの一翼を担い、消防団員の士気高揚にも貢献いただいた」と感謝を述べた。「消防団員、地域の方々との活動が良い経験になった」「災害への備えや、火災予防の重要性を学んだ」「就職先が認定こども園。園児にも『火の用心』の大切さを伝える」などと振り返った学生たち。中には、市消防団へ正式入団する意思を固めた学生も。
探求学習の成果発表
古川高で15日、「総合的な探求の時間」の1、2年合同発表会があり、国際問題・政治経済や言語・異文化理解、教育などの分野に基づく探究活動に1年間取り組んできた成果を披露した。同時間では、「国際問題・政治経済」「言語・異文化理解」「教育」「生活・社会・福祉」「科学技術」「医療・看護」「環境・自然科学」「情報・メディア」の8分野を設定。生徒たちは興味のある分野を一つ選び、フィールドワークなどを実践して探究。1年生の活動については、地域の企業者や大学職員らでつくる「古高サポーター」が協力した。この日は、2月の最終発表会を経て選ばれた各分野1組が第一体育館のステージに登壇。全校生徒らが見守る中、研究を積み重ねてきた成果を堂々と発表した。
新澤と川敬が最高金賞
東京で2月13日に審査が行われた「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2025」(実行委員会主催)の結果がこのほど発表され、新澤醸造店(大崎市三本木)の「伯楽星」2点と川敬商店(美里町)の「黄金澤」1点がそれぞれ最高金賞に選ばれた。7部門に全国254社から1091点が出品され、最高金賞に輝いたのは56点(5・1%)だけ。酒どころとしての大崎地方の魅力をあらためて示した。
コメントをお書きください