2025/3/29


山林火災派遣の活動報告

 岩手県大船渡市で先月起きた大規模山林火災を巡り、大崎広域消防本部の緊急消防援助隊が26日、広域行政事務組合議会議員全員協議会で活動報告した。報告書によると、同本部は応援要請に基づき火災発生日(2月26日)の5隊18人を皮切りに、今月19日まで各3泊4日のローテーションで7次にわたり計27隊、職員延べ100人と司令車、拠点機能車、タンク車など車両複数台を派遣。現地では援助隊宮城県大隊の指揮下、各都道県の援助隊、地元消防団らと連携して消火、延焼阻止、後方支援などさまざまな任に当たった。

栗原市を一手に管轄 「栗原署」開署式

 築館署と若柳署を統合した「栗原署」の開署式が25日、栗原市志波姫南堀口の新庁舎で開かれた。村井嘉浩知事や細田正県警本部長らがテープカットを行い、業務開始を祝った。栗原市内を一手に管轄し、治安を担う。栗原市内を管轄する2署を一つにして人員を集中し、合理化だけでなく事件・事故への対応力を強化する狙い。国道398号線沿いに2018年度に造成を行い、22年度に着工した。新庁舎は鉄筋コンクリート4階建てで総床面積3254平方㍍、敷地面積5299平方㍍。災害に備え72時間電気を供給できる発電機を備え、さらに太陽光発電装置も設置。1階は木を使った温かいイメージとした。

地域おこしの成果報告

 美里町地域おこし協力隊の隊員7人が23日、本年度活動報告会を町文化会館で開いた。鉄道や食を使った地域おこし、スポーツ振興、健康づくりなど、この1年間の活動を紹介。3月末で任期満了を迎える2人は3年間の成果と4月からの活動方針について述べた。武田莉愛さん(25)は3年間、町花バラを使い、バラ染め体験や個人宅でのオープンガーデン、商品開発を企画、主導した。報告会では「3年間で学んだのは、美里には食資源や景色など多くの〝宝〟があること」と述べた。今後の方向性については「動画などSNSを活用した地域の魅力発信に努めたい。バラのガーデンフェアの開催も予定している」と語った。

 

中学でもバスケ続けて

 バスケットボールをしている県内の小学6年生が中学生ルールでプレーする「U-12交流リーグ」が23日、大崎市岩出山体育センターで開かれた。児童たちは重いボールと高いゴールに苦しみながらも中学校でのプレーに思いをはせていた。スポーツ少年団でミニバスケットボールに取り組んできた児童に、中学校でもバスケットボールを続けてもらおうと、岩出山バスケットボール協会が毎年この時期に開いている。今回は県北部のほか、仙台市や富谷市、山形県最上町などから計40人が参加し、混合の4チームに分かれて対戦した。

 

熱のこもった演奏披露

 岩出山高吹奏楽部OBOG会の「第24回定期演奏会」が16日、大崎市岩出山文化会館で開かれた。会員ら約60人が熱のこもった演奏を繰り広げ、満席の会場を沸かせた。同会のほか、社会人吹奏楽団の古川シンフォニックウインズ、おおさき吹奏楽団、岩出山中吹奏楽部、スコーレハウス合唱団も出演。元岩出山高吹奏楽部顧問で、同会顧問を務める佐藤公一郎さんらの指揮の下、「バンドのための民話」や「東京ブギウギ」「マツケンサンバ」などバラエティーに富んだ8曲を披露した。会場には過去最多となる412人の聴衆が訪れ、息の合った迫力ある演奏を満喫。指揮者体験には中学生と大人の2人が選ばれ、気持ちよさそうに堂々と指揮棒を振った。

 

桜の名所づくり支援

 大崎市古川の景勝地、化女沼をサクラの名所にする活動を支援する募金箱に、本年度は15万円余りが寄せられた。活動を行っている市民グループ「化女沼2000本桜の会」は、西暦2000年を機にサクラを植え始め、これまでに3000本余りを植栽。また、毎年春から秋にかけて消毒や追肥、下草刈り、整枝などをボランティアで行っている。しかし、そうした維持管理には経費がかかるのが実情。そこで、04年から関係者や協力者の店舗などに「桜基金募金箱」を置き、市民らに浄財の提供を呼び掛けている。本年度は医療機関や美容院、飲食店など7カ所に設置した。募金箱の開封式が19日に古川であり、会員5人で貯金箱を丁寧に開封し、集計した。その結果、合計15万3203円が寄せられていた。

 

大型テレビ2台贈る

 大崎市古川の不動産業、北都開発は21日、同市岩出山の指定障害者支援施設「大崎太陽の村」に大型液晶テレビ2台を贈った。障害者自立支援に力を入れている同社。今回は、同施設の開設45周年を記念して寄贈することにした。テレビは85型(縦約120㌢、横約190㌢)。この日は渡辺俊社長が同施設を訪れ、施設を運営する社会福祉法人聖心会の木村司理事長と施設の柴崎秀喜園長に目録を手渡した。

 

コロナ2週連続で減少

 県は27日、ことし第12週(17~23日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、新型コロナウイルスで48人の感染が報告された。前の週からほぼ横ばいだが、県全体は2週連続で少なくなった。圏域ごとの定点医療機関で診断された新型コロナ感染者報告数は▽石巻67人(1定点医療機関当たり6・7人)▽仙南34人(同4・86人)▽大崎48人(同4・8人)▽塩釜75人(同4・69人)▽気仙沼16人(同4人)▽仙台市132人(同3人)。仙南を除く5圏域で前の週から少なくなり、県全体は7・2%減の372人だった。年代別では、重症化しやすいとされる60歳以上で25%を占めた。