髪3年伸ばし寄付

大崎市鹿島台小5年の加藤雷音君(11)が27日、ヘアドネーションに協力するため約3年間伸ばし続けた髪をカットした。好奇の目で見られることもあったが、「病気やけがで髪の毛を失った人たちのために」と意志を貫いた加藤君。目標を達成してすがすがしい表情を浮かべる姿に、家族も目を細めた。
古布リフォーム

愛用の着物などをリフォームし作った衣類や小物の展示即売会が、大崎市三本木の亜炭記念館(道の駅三本木やまなみ隣)で開かれている。現代では用いられることが減った素材を使ったぬくもりある作品が並ぶ。30日まで。出展者は、三本木北町の愛好会「手作り教室『寺子屋』」。市内や美里町、仙台市の会員10人余りが週1回、寺子屋に素材や型紙を持ち寄り、それぞれ互いに刺激を受けながら作品作りに打ち込んでいる。
牡鹿さん(古川)親子で入選
公募美術団体「三軌会」(東京都)が主催する77回三軌展の写真部で、大崎市古川幸町の牡鹿周一さん(76)、愛さん親子がともに入選した。入選は周一さんが3年連続、愛さんは初。周一さんの入選作品は、航空自衛隊松島基地(東松島市)を本拠地とするアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の訓練飛行で、低空飛行(ローパス)する機体を1600分の1秒のシャッター速度で捉えた一枚。タイトルは文字通り「LOW PASS(ローパス)」。愛さんの入選作品「ペンギンの行進」は、家族旅行で訪れた京都水族館のペンギンが被写体。よちよち歩きをガラスの床の下から狙ったもので、ペンギンの足裏がくっきり。
大崎商工会 田尻支所会館閉所へ
大崎市田尻の大崎商工会田尻支所会館が今月末で閉所する。40年余りにわたって地域商工人の中心施設として役割を担ってきた同会館を見送ろうと、26日に現地で閉所式が行われた。同会館は1982年に完成。床面積436平方㍍の木造平屋で、大小の会議室や事務室、書庫、役員室などを設置。閉所は、施設の老朽化に加え、会員数の減少に伴い維持管理が難しくなったことなどを理由に、3年前から検討を重ねてきた。旧田尻町商工会は1961(昭和36)年、会員246人でスタート。市合併前の2005年に、松山、三本木、鹿島台、田尻の4商工会が合併し大崎商工会を設立した。本所を三本木に置き、田尻地域は同会館を支所として活用してきた。
「一迫ゆり園」復活へ
栗原市一迫地域の観光スポットとして親しまれ、2020年に閉園した「南くりこま高原一迫ゆり園」を復活させようと、有志で作る団体が跡地の一部に試験園を設け、ことし運営を行う。23日、かつてのにぎわい再生を願い、ユリの球根を植えた。一迫ゆり園は1991年、地域の活性化を図ろうと地域有志が「町おこしユリの会」を結成しオープン。約3万㌶の敷地に広がる花畑は初夏の観光スポットとして人気を呼び、毎年2万人前後の観光客が訪れた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で毎年植え替えが必要な球根の輸入がストップ。会員の高齢化が進み後継者が確保できなかったこともあり、20年を最後に30年間の歴史に幕を閉じた。
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