2025/04/22


菜の花とサクラ競演

 大崎市鳴子温泉川渡の江合川河川敷に咲く菜の花が見頃を迎え、同じく満開となった堤防のサクラと競演している。地元住民らによるイベントも開かれ、訪れた多くの人たちは一面に広がる黄色いじゅうたんを楽しんでいる。菜の花畑は1985年ごろ、川渡温泉地域の老人クラブが植え始めた。広さ約3㌶で、現在は地元の観光協会や旅館組合でつくる「川渡温泉菜の花畑を作る会」が管理している。12~20日は「菜の花ガーデン」と題し、キッチンカーの出店や音楽ライブ、たこ揚げなどが行われた。ことしは寒の戻りなどの影響で、同イベント初日は菜の花、サクラともにつぼみの状態だった。一時は期間中の開花も危ぶまれたが、週明けから暖かい日が続き、菜の花は五分咲き、サクラは一気に満開となった。

 

亡きペットの冥福祈る

 「第21回大崎動物慰霊祭」が20日、大崎市古川の吉野作造記念館などで行われた。市民ら約50人が献花台に花を手向け、亡くなったペットを思い静かに祈りをささげた。県獣医師会大崎支部狂犬病予防班(村上貴俊班長)主催。同記念館で行った式典では、県獣医師会の渡邉清博会長などがあいさつし黙とう。地元バンドによる演奏のほか、愛霊の鐘の音が会場に鳴らされた。式典後、同支部が建立した「動物愛霊の碑」がある同記念館隣の築山広場に移動。淡いピンク色のサクラに彩られた広場で、参加者たちは碑前に設置された献花台に花を一輪ささげ、亡きペットの冥福を祈った。

 

栗原市 登米市 両市長選が告示

 任期満了に伴う栗原市、登米市の市長選が20日告示された。栗原市長選には現職と前市長、登米市長選には現職と新人3人の合わせて4人がそれぞれ立候補した。両市とも少子高齢化、産業振興などが大きな課題となっており、登米市長選では市庁舎機能を含む施設建設問題が大きな争点となっている。投票は27日に行われ、即日開票される。また同日、両市の市議選も告示された。

 栗原市長選には現職で2期目を目指す佐藤智氏(68)と、2回目の当選を狙う前市長、千葉健司氏(68)の2人が立候補した。同級生同士の戦いは3回目。

 登米市長選に立候補したのは元市議の永島順子氏(70)、現職で3期目を目指す熊谷盛廣氏(74)、元行政区長の吉田裕氏(76)、元市議の熊谷康信氏(47)の4人。

 

鳴子ダム管理所 周辺施設の安全点検

 東北地方整備局鳴子ダム管理所は18日、鳴子ダム(大崎市鳴子温泉)と周辺施設の安全利用点検を行った。多くの観光客が見込まれる大型連休に備え、関係機関の職員とともに危険な場所や修理が必要な部分を確認した。例年、同ダムの冬季閉鎖が解除されるこの時期と夏休み前の2回、ダム見学用通路と同ダム上流にある荒雄湖畔公園、公園隣の貯砂ダムで点検を実施している。この日は同管理所や大崎市、鳴子警察署、鳴子消防署、鳴子漁業協同組合、公園指定管理者のオニコウベから計10人が参加した。看板や手すり、安全柵を、目視だけでなく手で触るなどして確認。ドローンを飛ばし、カメラで上空からも点検した。その結果、大きな異常はなかったが、公園キャンプ場の通路に直径13㌢の穴を発見。雨天時にぬかるみがひどい場所や、バーベキュー施設の汚れもあった。

 

栗原、登米両市議選も告示

 任期満了に伴う栗原市議選、登米市議選が20日告示された。栗原市議選には定数21に対し30人、登米市議選には定数24に26人が立候補を届け出た。それぞれ地域活性化や子育て支援などを訴え、選挙戦を展開している。

 栗原市議選(定数21)に立候補したのは現職18人、元議員2人、新人10人の合わせて30人で、定数を9人上回った。党派別は公明1人、立憲民主1人、共産3人。他は無所属。

 登米市議選(定数24)に立候補したのは現職19人、元議員1人、新人6人。定数を2人上回った。党派別は自民1人、公明1人、立憲民主1人、共産2人で、他は無所属。定数は前回から2削減された。

 

施設の3Dデータ制作

 大崎市古川台町の文具店、ニシマキパピルスは、施設の間取りやミリ単位の寸法が一目で分かる3Dバーチャルリアリティ(3D-VR)データの制作を始めた。VR制作班を新設し、3人が従事。福祉施設や観光、不動産業などから依頼が相次ぎ、国内外を問わずアクセスできるサービスとして注目を集めている。具体的な活用例は▽大切な家族を託す施設を見学に行けなくても探せるようになり、施設側も職員の働き方が効率化▽体が不自由な人や車いす利用者は宿の段差、浴室や手すりを確認し安心して予約できる▽物件探しを助け、災害に見舞われた神社仏閣の再建に必要な記録にもなる-など。解体前の実家をデータで残したい、という声もあるという。