生活彩る器300点

加美町字原町の工房「瑞希窯」は26日から、「旬のうつわ展」を同工房ギャラリーで開いている。陶芸家、鈴木瑞希子さんが手掛けたポップやモダンで洗練されたデザインの器が展示販売され、訪れた人の目を楽しませている。5月6日まで。鈴木さんは大崎市古川出身。堤焼4代目の針生乾馬さん(仙台)に師事し1987年、現在地に同窯を開いた。これまで仙台をはじめ全国で個展を開き、2014年にはパリの文化施設に出展した。作品展は毎年春の恒例行事。会場には曲線、丸などのかわいらしい幾何学模様や落ち着いた色味でモダンなデザインの器など約300点がずらり。マグカップやタンブラー、小鉢、皿といった実用的なものから花器まであり、一点物の新作ばかり。
ギターに合わせ仏の教え

僧侶でシンガーソングライター、鈴木君代さんのコンサートが23~25日、大崎市などの寺3カ所で開かれた。仏の教えを歌に乗せた「音楽法話」に、県内外から訪れた約60人が耳を傾けた。 音楽を通じて浄土真宗の教えに触れてもらおうと、浄泉寺(大崎市岩出山)、玉蓮寺(美里町)、浄蓮寺(石巻市)が共同で開いた。鈴木さんは京都府出身の真宗大谷派僧侶。現在は山形県尾花沢市の念通寺に勤めながら、全国でライブ活動を行っている。23日に浄泉寺(赤羽根證信住職)本堂で開かれたコンサートでは、ギターを弾きながら「南無阿弥陀仏」や葬儀で読まれる「白骨の章」などを題材にした歌全7曲を熱唱。合間のトークでは宗祖、親鸞の教えを「念仏ファースト」と呼んだり、自身の生い立ちや仏に帰依した経緯などをユーモラスに語ったりして、聴衆の笑いを誘った。
栗原・登米市長選
任期満了に伴う栗原市、登米市両市長選は27日投票が行われ、栗原市長選は現職の佐藤智氏(68)が前市長の千葉健司氏(68)を破り、再選を果たした。現職、新人の4人が立候補した登米市長選は新人の元市議、熊谷康信氏(47)が初当選した。両市の市議選も同日投開票され、新たな議員が選出された。佐藤氏は小中学校の給食費無償化や半導体部品製造企業の誘致など実績をアピールし、屋内遊び場の整備、小学校入学祝い金の給付、JRくりこま高原駅前の開発、工業団地整備などを公約に掲げた。選挙戦では街頭演説を行いながら市政の継続を訴え、支持の拡大に成功した。登米市長選は、複合施設「(仮称)地域交流センター」建設事業の白紙撤回を公約に掲げた新人の元市議、熊谷康信氏が事業推進を訴える現職らを抑え、初当選した。
栗原・登米市議選 新人の健闘光る
任期満了に伴う栗原市、登米市の市議選は27日、投票が行われ、即日開票され新議員が決まった。栗原市議選は立候補した新人10人のうち8人が当選し、現職5人が落選。少数激戦となった登米市議選は新人6のうち4人が当選した。栗原市議選は定数21に対し現職18人、元議員2人、新人10人の合わせて30人が立候補した。当選したのは現職13人、新人8人。党派別は公明1人、立憲民主1人、共産は2人、他は無所属。共産は1議席減らした。定数は前回より3減となった。定数が2減の24で行われた登米市議選には現職19人、元議員1人、新人6人の合計26人が立候補。現職全員19人と元議員1人、新人4人が当選した。党派別は自民1人、公明1人、立憲民主1人、共産2人で、他は無所属。
春季県高校野球 北部、東部地区が開幕
第19回春季県高校野球の北部、東部地区大会は26日、開幕した。県大会出場を懸けた球児たちの熱い戦いが始まった。 地区大会は、一次予選をリンク制で行い、各リンクで2勝したチームは5月16日に始まる県大会の出場権を獲得。1勝2敗で並んだ場合は、二次予選で代表チームを決定する。北部地区は11チームが出場し出場枠は5、東部地区は13チームのうち6チームが県大会に進出する。北部地区の初日は鹿島台中央野球場で3試合を行い、古川が延長十回タイブレークの末、加美農を破り1勝を挙げた。古川工と3校連合(黒川・古川黎明・迫桜)は黒星発進となった。27日は古川学園が大崎中央に勝利し、小牛田農林は富谷に敗れた。東部地区は初日、石巻市民球場などで5試合を行い、県北部勢は佐沼が連合①(気仙沼向洋・南三陸・石巻北・宮城水産)に五回コールドで快勝。一方、涌谷などで構成する連合②(石巻好文館・涌谷・石巻商)は石巻西にコールド負けを喫した。
公立高校入試 大崎地区913人合格
県教育庁は24日、2025年度公立高入試の結果を公表した。それによると、全日制課程は一次、二次募集合わせて1万3291人が受験し、1万1504人が合格。定員を全合格者で割った充足率は85・6%で、前年度を1・8㌽下回った。大崎地区(8校15学科)は定員1200人に対し、二次募集合格者27人を含む913人が合格し、充足率は76%。遠田地区(3校6学科・コース)は、定員400人に対し二次募集を通過した3人を含む253人が合格を手にし、充足率は63%だった。
「がん」の正しい知識を
「AYA世代」(15~39歳)のがんについての模擬授業が26日、古川学園中高で開かれた。がんについて正しく知ってもらおうと、専門医やがん経験者が原因や予防法、治療の体験談を中高生らに語った。AYA世代患者等のLIFEを考える会が市内で不定期に開いている意見交流会の一環。前半は東北労災病院の丹田滋医師が「がん教育授業」を行い、喫煙と感染が日本人のがんの大きな原因であることや、生活習慣の改善で予防できることを講義した。
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