「もりのなかま保育園古川北町園もぐもぐ+」(小松郁子園長)の年長児12人が8日、古川千手寺町郵便局(大友進平局長)を訪れ、ポストをサンタクロース風に模様替えした。サンタポストは26日朝まで、道行く人を楽しませる。全国展開されている郵便局のクリスマスプロジェクト。同局は取り組んで7年目で、郵便文化の大切さを子どもたちに伝える活動に積極的な同園に初めて声掛けした。園児たちは全体のバランスを考え、サンタクロースの目や口、帽子のほか、星やクリスマスリースといった飾りを貼り、世界に一つだけのポストを完成させた。仕上がったポストの前で記念撮影し、自分たちで作った干し柿を局員にプレゼントした。
 正月を控え、美里町中埣小(熊谷泰成校長、児童数63人)で5日、児童たちによるしめ縄作りが行われた。5年生12人が地域住民の手を借り、伝統的な縄ないを体験した。30年以上続く取り組み。この日は、地元の農業振興団体「みどりの会」の佐藤良五会長(80)ら6人を講師に招き、同会から提供されたわらを使って挑戦した。子どもたちは指導に従い、10本ほどのわらを片足で踏んで押さえて両手でねじり、束を3本用意。束と束を手のひらで転がすようにねじりながら編んでいき、さらに1本を巻き付けた。慣れない作業に苦戦しながらもどうにか形を整え、最後にしめの子と紙垂を付けて完成させた。

 ことしデビュー10周年を迎えた大崎市松山出身のプロレスラーで、おおさき宝大使を務めるMAO選手(28)を応援しようと、地元有志がたすきを自作した。4日に本人へ贈り、一層の活躍を期待した。MAO選手は2015年にデビュー。昨年、当時最年少の宝大使に任命され、国内外での試合やテレビ出演の際、大崎市のPRに努めている。たすきは、松山御本丸公園のコスモスをほうふつさせるピンク色の下地に「おおさき宝大使」と大きく記し、上に市の公式キャラクター「パタ崎さん」、下に松山ゆかりの人車の画像が添えられている。昨年設立した「松山出身MAO選手を支援する会」が、製作を決めてから10日間ほどで完成させた。
 多くの市民に親しまれている県北随一の本格茶庭、大崎市祥雲閣で4日、樹木の「雪吊り」作業が行われた。本格的な冬の訪れを感じさせる雪と寒さの中、朝から作業が行われ、冬の風物詩を一目見ようと、見学に訪れる人もいた。雪吊りは、樹木の枝が雪の重さで折れないよう守る伝統の技。祥雲閣ではマツなど4本に施している。この日、職人たちはマツの支柱のてっぺんから長いもので8㍍ある縄30本ほどを地面に向かって放射状に垂らし、ピンと張るように竹のくいで固定。幹には風雪から守るこも(むしろ)を巻いた。近年は装飾として取り入れることも多くなった雪吊りは、職人にとって日々の仕事で磨いた腕の見せどころでもあるという。

 大きなクリスマスツリーが大崎市三本木総合支所エントランスホールにお目見えし、色とりどりの電飾で来庁者を迎えている。総合支所へのクリスマスツリー設置は、三本木まちづくり協議会(伊東仁会長)が2023年に始めた。電飾を年々増やし、ことしは昨年の2倍以上となる大小合わせて505個のLED電球で装飾。高さ約5㍍のツリーを赤や青、緑にきらめかせ、彩を添えている。
 高速道路の冬道の安全走行を訴えるキャンペーンが1日、大崎市古川の東北道・長者原サービスエリア(SA)上りで行われた。高校生も参加し、チラシなどを配って無事故を呼び掛けた。キャンペーンは、県警高速道路交通警察隊やネクスコ東日本などが主催して実施。花壇の植栽活動などで訪れた小牛田農林高の3年生11人を含む計25人が参加した。県警高速道路交通警察隊管内におけることしの交通事故は11月30日現在、人身事故が52件で1件減ったが、物損事故は1664件で157件増加。同隊の佐藤直也隊長補佐兼古川分駐隊長によると、凍結、雪の路面に慣れない12月に事故が最も多いという。

 大崎市古川福浦地区にある福浦道祖神社の境内が、イルミネーションで彩られている。ことしで6年目になる取り組みで、発光ダイオード(LED)2万3000個の電飾が地域住民や道行くドライバーを楽しませている。イルミネーションは、コロナ禍の2022年に住民らを元気づけようと、福浦地区振興部と福浦子供会が始めた。全て手作りの電飾は年を追うごとに新作を追加しており、ことしは高さ約4㍍のツリーを立て、国道4号から見える裏手にも大小7本のツリーを設置した。  大崎市のJR鳴子温泉駅前にある「ゆめぐり広場・手湯」が1日夜、きらびやかなイルミネーションで彩られた。多くの住民や観光客がカウントダウンで点灯を祝い、心癒やされるひとときを過ごした。点灯は来年2月28日まで。冬の温泉街を明るくして住民や観光客に楽しんでもらおうと、鳴子温泉観光協会と鳴子温泉旅館組合が2015年から行っている。ことしのイルミネーションは発光ダイオード約1万個を使い、手湯施設や道路に面した手すりを飾ったほか、高さ約5㍍のツリー2本も設置。屋外ステージには雪だるまの装飾を展示した。点灯式では地元の園児や小学生がクリスマスキャロルを合唱した。
 ことし発足100周年を迎えた大崎市鳴子温泉の鬼首神楽保存会(後藤錦信会長)は11月30日、オニコウベリフレッシュセンターで記念公演を行った。会員10人は約40年ぶりに披露する「大蛇退治」など3演目を熱演し、約120人の観客を沸かせた。鬼首神楽は、南部神楽にルーツを持つとされる鳴子温泉鬼首地区の伝統芸能。江戸時代後期ごろから踊り継がれ、式舞、劇舞など20以上の演目をお囃子に乗せ、歌とせりふ、踊りで表現する。2016年に市の無形民俗文化財に指定された。同保存会は、明治、大正期に一時衰退した神楽を再興させようと、1925(大正14)年に地域住民たちで発足。「型を変えない」という強いしきたりの下で100年間、地域の伝統を守り伝えてきた。こうした長年の功績が認められ、ことし11月には県教育委員会から文化財保護功労者表彰を受けた。この日披露したのは「鶏舞」「岩戸入り」「大蛇退治」で、このうち大蛇退治は演者不足などで約40年間お蔵入りとなっていた演目。中学生から79歳までの会員が約5カ月の練習成果を発揮し、いけにえとなって嘆く奇稲田姫や、のたうつ大蛇、大蛇と闘う素戔嗚尊などを熱演。観客から大きな拍手が送られた。

 地域素材を生かした新たなビジネスプランを競う「おおさきオープンイノベーションピッチ」(おおさき産業推進機構主催)が11月27日、大崎市役所で開かれ、最終審査に残った10団体の代表者がプレゼンテーションを行った。審査の結果、鳴子こけし、漆器文化の海外輸出を提案した「Omiisay(おみせ)」(東京都、金田真生加代表)が最優秀賞に選ばれ、賞金100万円が贈られた。大崎の食材や文化、自然などを活用した新たなビジネスのスタートを支援し、地域の活性化を目指そうと昨年、初めて開催。2回目のことしは国内外から昨年より24団体多い77団体の応募があり、最終選考進出の10団体を選出。この日は代表者らが発表を行い、東北大名誉教授で同機構の堀切川一男理事長、伊藤康志市長ら7人が審査した。最優秀賞に選ばれた「Omiisay」は、企業などの海外進出を支援する会社。英国をターゲットに、鳴子漆器やこけしを取り入れた和室空間をパッケージとしてホテルなどに販売する。
大相撲の元横綱・白鵬翔さん=おおさき宝大使=が1日、大崎市と古川、鳴子両署主催の「年末年始特別警戒出動式」で一日警察署長に委嘱され、市民らに犯罪と交通事故の未然防止を呼び掛けた。出動式に先立つ「市安全安心まちづくり大会」の席上、委嘱状とたすきを受け取った白鵬さん。交通死亡事故ゼロ500日達成(鹿島台地域)感謝状の贈呈役を務めたり、伊藤康志市長、田久裕之古川署長、菅原貴弘鳴子署長らと「大崎市の安全安心」について意見を交わしたりと、現役時代の土俵上さながらの精力的な活動ぶり。意見交換では、くしくも自身26歳の誕生日に起きた東日本大震災(2011年3月11日)を「運命」としみじみ振り返る一幕も。被災者支援をはじめ大崎市民病院とあ・ら・伊達な道の駅への優勝額寄贈、市役所新庁舎開庁式出席など、同市との〝絆〟の深さを紹介し、宝大使として変わらぬ貢献を誓った。

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