2025/2/7


自然と温泉 看板で紹介

 第三セクター鳴子まちづくりは4日、大崎市鳴子温泉の自然と温泉について解説する看板を、温泉街の湯めぐり駐車場足湯隣に設置した。地域の自然や歴史、文化を紹介する「インタープリテーション看板」は鳴子温泉で初といい、火山が生み出す地下資源の温泉とその利活用を分かりやすく伝えている。看板は縦約90㌢、横約140㌢。鳴子火山群の概要をはじめ、温泉を施設や家庭へ供給する仕組み、浴用以外の活用法、パイプに堆積する温泉成分を取り除くメンテナンスなどを写真付きで説明している。看板の3分の2を占める鳥瞰図は仙台市のイラストレーター、佐久間誉之さんが制作した。

木綿豆腐作り体験

 涌谷町涌谷第一小の3年生43人が5日、校内で、伝統的な豆腐作りを体験した。同町特産「おぼろ豆腐」を原料とする「おぼろ汁」が昨年度、伝統的食文化を文化庁が認定する「100年フード」に大崎地方で初めて認定されたこともあり、子どもたちは伝統製法を興味深く学んだ。3年生は、総合的な学習の時間に校内で大豆を栽培したり、豆腐の製造法について学んだりしている。この日は、新みやぎ農協女性部涌谷支部の会員7人を講師に招き、町内産大豆ミヤギシロメを使った木綿豆腐作りに挑戦した。子どもたちは、材料をかき混ぜたり、湯温を温度計で測ったりした。過程でできる豆乳を口に含み、まろやかな香りと味も味わった。

〝最強寒波〟古川で降雪17センチ

 5日から日本列島に居座る〝今冬最強寒波〟の影響で、県内は広い範囲で断続的な雪と強風の荒れ模様となった。6日午前11時までの12時間降雪量は大崎市古川17㌢、鳴子温泉川渡20㌢など。仙台管区気象台が引き続き大雪、暴風雪への警戒を呼び掛けている。6日は寒さも厳しく、管区気象台の県内観測地点19カ所全て氷点下の夜明け。古川で平年の最も寒い時期を下回る氷点下4・9度を観測したほか、市内では鹿島台同4・4度、鳴子温泉川渡同4・4度の冷え込み。雪が降りしきる中、白い息を吐きながら除雪作業に追われる市民らの姿があちこちで見られた。交通機関も乱れた。東北道は大和-築館インターチェンジ(IC)間上下線が吹雪のため同日午前7時10分から通行止めに。古川ICにも「通行止」の看板が掲げられ、進入できず慌てて一般道へ引き返す車も。通勤通学時間帯とも重なり、幹線道路中心に数百㍍~数㌔単位の長い渋滞が発生。積雪や凍結による大型車両のスタックも各地で相次ぎ、朝の混雑に拍車を掛けた。

 

中古ランドセルを募集

 県大崎倫理法人会は、役目を終えたランドセルをアフガニスタンへ贈る国際社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」に協賛し、寄付を募っている。受け付けは3月27日まで。ランドセルの素材を製造するクラレ、日本かばん協会、ランドセル工業会が2004年から行っている取り組みで、中古のランドセルを全国から募り、物資が不足しているアフガニスタンの子どもたちへ届ける。同法人会の協賛はことしで21年目で、これまで約5400個を届けた。問い合わせは同法人会へ。電話0229(87)3445。

 

「駅酒三本木」8日発売

 商品企画から原料米生産、醸造まで大崎市三本木地域を挙げて作られた日本酒「駅酒(えきしゅ)三本木」が8日、地元の道の駅三本木やまなみで発売される。無農薬米100%の清酒は全国的にも珍しく、初めて販売した昨年は初日用意した数量が即日完売するなど大きな注目を集めた。オリジナル商品を通して地域活性化にもつなげようと、同道の駅を運営する三本木振興公社が、コロナ禍で打撃を受けた4年前から構想を温めた。希少な無農薬米(ササニシキ)の大量確保や地元関係者の理解、協力を得て昨年、完成にこぎ着けた。参画したのは、無農薬米栽培を40年以上実践している小関俊夫さん(76)や世界酒造ランキング1位を3年連続受賞している「新澤醸造店」(新澤巖夫社長)、若者団体「三本木未来会議」(宍戸孝裕代表)ら。原料からラベルデザインまで〝オール三本木産〟にこだわった。

 

「接客のトリセツ」学ぶ

 古川商工会議所の「新春会員のつどい」が3日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれ、「夫のトリセツ」などの著書で知られる人工知能研究者、黒川伊保子さんが「接客のトリセツ」をテーマに講演した。黒川さんは仕事や家庭で役立つ対話術について述べ、「いきなり〝だめ出し〟から話をしていないか」と、参加者に注意を呼び掛けた。講演では人間の脳は「横型」(共感型)と「縦型」(問題解決型)があり、女性は横型、男性は縦型が圧倒的に多いが、ケースに応じ使い分けていると紹介。また「接客の基本は共感型」だと語り、「縦型は最初にだめ出ししたり、アドバイスをしようとするが、まずは相手の気持ちに寄り添うことが大切」と対話のポイントを説明した。