大崎市古川東大崎地区にある石碑や史跡にこのほど、歴史や内容などを解説する看板が取り付けられた。東大崎地区歴史研究会が設置したもので、同会の橋憲夫会長(77)は「地元の歴史を掘り起こし、観光振興とともに地域愛を育んでもらえれば」と期待している。同地区には国指定史跡「名生館官衙遺跡」をはじめ、中世の大崎地域一帯を治めた奥州探題大崎氏の居城「名生城」跡、小野小町の墓など史跡や石碑が点在している。住民らでつくる同会は、そうした史跡に関連する文献や石碑の解読に取り組んでいる。看板は地域の歴史遺産を観光資源として生かすのが狙いで、筆塚、小野小町の墓、子松神社にある「梵字ボローンの石碑」、名生城敷地図、名生城跡と土塁跡の6カ所に設置。「仙台銀行まちづくり基金」の助成を受けて取り付けたもので、助成を受けたのは2020年度の上水道説明板に引き続き2回目。