寒空の下 鍋料理に舌鼓

さまざまな鍋が味わえる「第23回うめぇがすと鍋まつりin加美」(加美商工会主催)が11日、加美町中新田地区の花楽小路イベント広場で開かれた。町内外から家族連れら約1万5000人が訪れ、寒空の下、温かい鍋料理に舌鼓を打った。出店したのは地元有志や企業、加美郡内の高校など21団体。肉と野菜がたっぷり入ったしょうゆベースの鍋をはじめ、みそや塩味、キムチ、カレー、もつ入りなどさまざまな鍋料理がずらりと並んだ。この日は時折、雪交じりの風が吹く寒い一日となったが、会場は多くの来場者でにぎわい、どの店にも長蛇の列ができた。1杯300円から500円と手頃な価格もあって、来場者はいろいろな鍋を食べ比べて楽しんでいた。
一足早く春の雰囲気を

大崎市図書館で9日、「春待ちとしょかん」と題したイベントが開かれた。一足早く春の雰囲気を味わってもらおうと、同館が初めて開催。来館した市民らは演奏会や講座、マルシェなどを楽しんだ。読み聞かせや体を動かして遊ぶ「スペシャルおはなし会」、月間「現代農業」の刊行で知られる農山漁村文化協会が講師を務める講座「野菜作りのコツと裏ワザ」など、さまざまな催しを実施。新鮮野菜や米粉パン、雑貨を販売する農産物マルシェも開かれた。このうち、多目的ホールで行われた「春を呼ぶバリアフリー演奏会」は、視覚障害者の演奏グループ「Smile(スミレ)座」が出演。県立視覚支援学校卒のフルート奏者で座長の馬場元子さん、ピアノの中村哲さん、パーカッションの佐藤良彦さんで編成するグループで、クラシックやジブリアニメ映画、昭和歌謡、ディズニー音楽などを披露した。
高齢者世帯の火災増加
高齢者世帯の住宅火災が増加中-。大崎市は今月、来庁者に「火の用心」を呼び掛ける取り組みを始めた。福祉事業者らとの連携による高齢者世帯訪問も順次スタート。生命と財産を脅かす火災の未然防止に向け、あの手この手を講じている。年明け以降、市内で起きた高齢者世帯の住宅火災は3件(12日現在)。うち2人が亡くなり、昨年1年間の死者数3人に迫る。取り組みは「防災行政無線や市公式LINEに加えて、より高齢者が身近に感じる手段で『火の用心』の意識づけ」(市防災安全課)が狙い。本庁舎と各総合支所窓口に「火災への備えは大丈夫ですか?」のひときわ目立つポップがお目見え。職員による声掛けも行う。本庁舎玄関のデジタルサイネージにもポップと同じ画像を表示させた。また市内の居宅介護支援事業者と民生委員も取り組みの輪に。デイサービスや見守りで高齢者世帯訪問時、火災の恐れがある暖房器具、ガスコンロ、仏壇のろうそくなどの周辺に可燃物を置かないよう念押ししてもらう。
「伝統的酒造り」ユネスコ認定記念
「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録記念イベントが17日、大崎市役所屋内広場「パタ崎さん家(ち)」で開かれる。地酒の試飲と販売、2024ミス日本酒・南侑里さんを交えた鏡開きなど〝酒尽くし〟の催し。午後1時半から同4時まで。誰でも入場可。大崎市などでつくる実行委主催で「水資源豊かな米どころで、酒造りも盛んな世界農業遺産『大崎耕土』の魅力発信が狙い」(市観光交流課)。1市2町(大崎、加美、美里)の蔵元10社が協力する。各蔵元いち押しの酒を無料で飲み比べ可能な「おおさきBAR(バー)」が目玉。気に入った酒を会場内で購入できるほか、協力蔵元のうち3社はPRブースを設置。
84歳で米国旅行1カ月余
80歳を過ぎても一人で旅ができることを伝えたい-。大崎市鹿島台平渡で「ラ・ボンヌ美容室」を営む佐々木芳江さん(84)が、昨年12月から1カ月間余りにわたり米国を旅行した。9日に報告会を自宅で開き、旅行を通して〝若返った〟ことを紹介。いくつになっても挑戦することの素晴らしさを説いた。佐々木さんは埼玉県生まれ。鹿島台出身の夫と結婚し、50年ほど前に美容室を開業した。今も現役の美容師として活躍する一方、13年前に夫に先立たれ、自宅に一人たたずんでいると気持ちが沈むこともあるという。そうした折、米国で暮らす次女(49)の誘いで昨年12月8日からことし1月16日まで同国を訪問。約10年ぶりの海外旅行で、〝アメリカンサイズ〟のハンバーガーや長大なメキシコとの国境などスケールの大きさに圧倒されたという。強く印象に残ったのが、次女の知人宅であったパーティー。欧米では親しい人を自宅に招いてのホームパーティーが一般的で、新年や誕生日を祝うパーティーを共に楽しんだ。
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