2025/2/15


「三本木かるた」完成

 大崎市三本木地域の歴史や自然、特産をテーマにした「三本木かるた」が完成した。お披露目を兼ねたかるた遊びが12日、市三本木保健福祉センターであり、児童たちが遊びを通して古里について楽しく学んだ。市内の一部地域には、郷土を主題とした同様のかるたがあるが、三本木地域にはこれまでなかった。そこで地域の魅力を知り、愛着を持ってもらおうと、三本木公民館が三本木版かるたの制作を企画した。小中学生のキャリアセミナーや就労体験の橋渡し役を務めている任意団体「三本木と学校をつなぐ会」と、公募に応じた三本木小4、6年生計2人が昨年7月から10月まで7度の会合を重ね、完成した。市内他地域や愛媛県宇和島市(大崎市姉妹都市)の郷土かるたを参考に読み句と取り札の案を出し、「あ」から「わ」まで44枚にまとめ、10セット作った。関係機関への寄贈分を除く4セットを同公民館が保有し、希望に応じ貸し出す。

大正~昭和の小学校紹介

 大崎市内小学校の歴史を紹介する企画展「我が町おおさきの歴史・文化」が、同市古川福沼の吉野作造記念館で開かれている。各校の学校日誌や写真が並び、災害や疎開児童の出迎えなど戦前から戦後にかけての出来事を中心に伝えている。3月23日まで。企画展は、明治期の小学校について紹介した昨年の「学校篇」に続く第2弾。大正時代から第2次世界大戦後までの関連資料63点を並べ、このうち31点は貴重な実物を公開している。資料の多くを占めているのが、各時代の教職員が日々の学校生活を記録した学校日誌。古川尋常高等小学校(現・古川第一小)の日誌には、1933(昭和8)年3月3日深夜に発生した昭和三陸地震による建物被害を宿直職員が報告。同6日には被災地への義援金を全校生徒に呼び掛けたことが記されている。

大崎市 新年度一般会計2.6%増

 大崎市は12日、総額655億1000万円の2025年度一般会計当初予算案を発表した。前年度当初比2・6%増で規模的には過去5番目に多い。一方で、厳しい財政状況を踏まえた「各事業ゼロベースから積み上げ方式の予算編成」(市財政課)で3億3700万円程度の削減効果が出たという。

 

胃と眼の健康管理学ぶ

 健康診断実施機関「杜の都産業保健会」(仙台市)主催の健康セミナーが6日、大崎市古川のアインパルラ浦島で開かれた。宮城労働基準協会の会員約120人が講演を通じ、胃と眼を健康に保つ秘けつを学んだ。社会保険診療報酬支払基金宮城審査委員会事務局審査調査役で医師の渋谷大助さんが、胃がんについて「5年生存率は8割弱で、早期発見、治療で助かるため、検診が極めて有効」と指摘。「血液検査だけでは7%前後の胃がんを見逃す恐れがあり、X線検診を併用してほしい」と呼び掛けた。

 

野良猫の日常捉える

 地域で暮らす野良猫の日常を写した写真展が、美里町総合案内所(JR小牛田駅構内)で開かれている。塀の陰で涼んだり自動車の下に潜んだりと、まち中に溶け込んで自由気ままに過ごす猫たちの豊かな表情、しぐさを捉えた写真が並ぶ。28日まで。出展者は同町字志賀町の鉄道写真家、志摩勝彦さん(71)。コロナ禍が始まった2020年以降、遠出が難しくなったことから、散歩中にふと出会う野良猫をテーマに据え、昨年までの5年間にわたり写真を撮りためた。野良猫を主題とした写真展は自身初で、猫の鳴き声にちなんだ「猫の日」(2月22日)に合わせて開催。同町と涌谷町で撮影した43点を掲げた。

 

加美の渡り鳥知って

 加美郡に飛来するガンやハクチョウを知ってもらおうと、加美町の市民団体「加美郡を渡るガン、ハクチョウを未来へのこす会」は11日、同町中新田地区の花楽小路商店街で「加美の渡り鳥展」を開いた。ガン類の飛来地といえば、伊豆沼(栗原市・登米市)や蕪栗沼(大崎市田尻)などが知られているが、加美郡にも昔から多くのガンやハクチョウが飛来し、鳴瀬川や上川原堰で冬を過ごしている。また、加美郡から奥羽山脈を越えて山形や秋田方面に向かう飛来ルートにもなっているという。同展では、加美郡で見られるガン類とハクチョウの写真や実物大模型、紙芝居のイラストを展示したほか、ガン・ハクチョウの木製ブローチなどを販売。会員たちは加美郡の渡り鳥ルートの説明も行い、訪れた人たちは興味津々の様子で耳を傾けたり、写真を観賞したりしていた。

 

インフルもコロナも減

 県は13日、ことし第6週(3~9日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、インフルエンザで合わせて80人の感染が報告された。前の週から2割ほど少なくなり、県全体も4週連続で減少している。圏域ごとの定点医療機関で診断されたインフルエンザ感染者報告数は▽仙南57人(1定点医療機関当たり8・14人)▽大崎80人(同8人)▽塩釜98人(同6・13人)▽仙台市256人(同5・82人)▽石巻40人(同4人)▽気仙沼16人(同4人)。全圏域で前の週から少なくなり、県全体は36・3%減の547人(同6・01人)だった。唯一警報水準が続いていた石巻でも基準を下回った。年齢別では、20歳未満で77・2%を占めた。