「火伏せの虎舞」寒稽古

加美町の伝統芸能「火伏せの虎舞」を伝承する虎舞保存会3部は16日、中新田地区商店街花楽小路の古民家「寅や」前で寒稽古を行った。会員たちが新年最初の稽古に臨み、4月に開かれる「初午まつり」に向けて気を引き締めた。寒稽古は30年以上前から続けている恒例行事。毎月第4金曜日に中新田児童館で練習しているが、年明け最初の稽古は初午まつりメイン会場地の寅や前で行っている。虎や前には太鼓3張りが設置され、太鼓と横笛のリズムに合わせて虎たちが「本調子の舞」「岡崎の舞」「寝覚めの虎の舞」を披露。見守る地元住民らを前に、華やかに舞った。
社会人と対話で交流

生徒と社会人が対話で交流する「トークフォークダンス」が14日、大崎市田尻中で行われた。1、2年生140人と保護者や地域住民、県内からの参加者合わせて約280人が、出題されたテーマについて語り合った。トークフォークダンスは、大人と生徒が向かい合い、出題されるテーマに対し1分間で自分の考えを語る対話方法。フォークダンスのように次々と相手を替え、時間内で多くの人と語り合うことができる。今回の企画は、将来を見据えることなどを主とした「キャリア教育」の一環。地域の人の生き方や考えを知ることで職業観などを養うことが狙いで、授業参観も兼ねて実施。村田町の「東北フォークダンス協会」が講師を務めた。保護者のほか自衛隊員や市議、教育関係者らさまざまな職業、活動をしている大人が参加。「今までで一番うれしかったこと」「なぜ、仕事・勉強をするのか」「タイムマシンがあったら何をするか」「20年後の古里はどうなっているか」など、ユニークな質問から深く考えさせるものまで幅広いテーマが出題された。
空き家活用し移住促進
色麻町と不動産買い取りなどを手掛けるイスト(仙台市泉区)は14日、「空き家等を活用した移住・定住の促進と空き家対策に関する包括連携協定」を結んだ。町内の空き家解消を図り、移住定住促進、交流人口増加を目指す。イストは戸建てやマンション、土地などを買い取り、リフォームして手頃な価格で売却したり、貸し出したりする買い取り再販事業を行っている。協定は町の「空き家バンク」に寄せられた情報をイストと共有し、所有者と事業者が個別に面談できるという内容。それに伴い、空き家の改修、活用を推進し、移住希望者らに住居の選択肢として提供する。同町の空き家件数は現在78戸と2022年から変わらないが、手厚い移住支援策もあり、子育て世代やIターン、Uターンの移住希望者は増加傾向にある。しかし、マンションやアパートが少なく、移住定住希望者を受け入れるハード面が課題の一つとなっていた。
野田代表が大崎入り
立憲民主党は15日、有権者との「対話集会」を大崎市古川の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開き、野田佳彦代表(67)が国政や市民生活の現状と課題解決に向けた取り組み方針について市民ら約500人と意見を交わした。野田代表は、省庁別予算審査を通じ予算見直しと削減を図っている一方、物価高を踏まえてガソリン暫定税率廃止や学校給食無償化による可処分所得の増大に努めていると強調。自民派閥の裏金問題に触れ、「企業献金禁止に向けて力を尽くす」と改めて訴えた。
城山公園にサクラ植樹
企業版ふるさと納税で購入したサクラが涌谷町城山公園に植えられた。地元涌谷高の生徒が授業の一環で出したアイデアがもとで実現。植樹式に加わった生徒たちは、町花でもあるサクラの健やかな成長を願った。同校2年生46人が町の課題解決策を10カ月間かけてまとめ、1月に関係者に向けて発表した。このうち「ふるさと納税額1億円突破プロジェクト」で生徒たちは、近年のふるさと納税返礼品で「体験」が注目されている点に着目し、サクラの植樹などを提案した。同公園のサクラが更新時期を迎えていることもあり、今回の植樹に結び付いた。東京都の投資運用業「三井不動産アコモデーションファンドマネジメント」が地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)で寄せた浄財(寄付額非公表)を活用した。
下町のうまいもの販売
大崎市観光物産センター「Dozo(どーぞ)」(同市古川七日町、醸室内)で、「姉妹都市 台東区うまいものフェア」が開かれており、下町の老舗の逸品を買おうと多くの市民らが訪れている。3月2日まで。大崎市の姉妹都市、東京都台東区の魅力を知ってもらおうと、みやぎ大崎観光公社が毎年、同センターで開催。ことしは売り場の一角に特別コーナーを設け、せんべい、雷おこしといった菓子のほか、江戸時代からの伝統を誇る専門店の七味唐辛子、人気店のあんみつなど長期保存が難しい商品も土日限定で販売している。
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