「伝統的酒造り」PR

「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録を記念するイベントが17日、大崎市役所屋内広場「パタ崎さん家(ち)」であり、大勢の市民らが地酒の飲み比べや2024ミス日本酒・南侑里さんとの触れ合いを楽しんだ。水資源豊かな米どころ世界農業遺産「大崎耕土」は県内の蔵元24社のうち10社が集まるほど酒造りも盛ん。独特の吟醸香漂うイベント会場では、各蔵元いち押しの酒を無料で一口味わえる「おおさきBAR(バー)」が人気だったほか、蔵関係者自ら売り込む商品紹介ブース、即売コーナーにも行列ができた。
「今後も学び続けたい」

田尻さくら高で17日、社会人を対象にした科目履修制度「さくらチャレンジ講座2024」の修了式が行われた。1年近くの課程を終えた履修生たちは、晴れやかな表情で修了証書を受け取った。同講座は、高校で学び直したい人や向学心を持つ地域の社会人を対象にした生涯学習の場。選択した科目の授業を高校生と一緒に受けられるのが特徴で、本年度は大崎地方在住者を中心に23歳から81歳までの64人(平均年齢68・4歳)が外国語や芸術、家庭科などの課程を修了した。式には45人が出席。履修生代表の尾形正志さん=大崎市田尻=に佐藤智子校長が修了証書を手渡した。音楽を修了した尾形さんは「先生たちには親切、丁寧に詳しく教えていただいた。アイパッドの使い方を高校生に教えてもらったりして、学ぶ意欲のある人には素晴らしい学びや。来年度もチャレンジしたい」とあいさつした。
弓さんの〝祈り〟再公開
大崎市の歯科医師で2013年に亡くなった弓哲玖さんが東日本大震災復興支援のため落札した歌手レディー・ガガさんのサイン入りティーカップが25日から、県庁1階みやぎカフェラウンジに展示される。これまで大崎市内や東北歴史博物館(多賀城市)などに展示されたが、県庁に飾られるのは初めて。ティーカップはガガさんが来日した際に使用したもので、「日本の為に祈りを。」と直筆メッセージのほか、サイン、キスマークが入っている。12年5月の復興支援チャリティーオークションで約600万円で弓さんによって落札された。
生息環境改善に決意新た
絶滅危惧種の淡水魚シナイモツゴの生息地拡大などに取り組んでいる「シナイモツゴ郷の会」(大崎市鹿島台)は15日、シンポジウムを地元の尾梶会館で開き、活動成果を報告した。種の保存法改正に伴いシナイモツゴが特定第二種に指定されたのを踏まえ、活動の方向性などを確かめた。希少な在来種の保護を巡っては、旧品井沼周辺ため池群が環境省「自然共生サイト」に登録(昨年)されたほか、アメリカザリガニが条件付特定外来生物に指定(2023年)されるなど法整備が進んでいる。12日には、改正種の保存法が施行され、シナイモツゴの販売・頒布目的の捕獲や輸出が規制された。同会が保護を進める淡水魚ゼニタナゴは特定第一種に指定され、捕獲自体が禁じられた。
ものづくりや買い物満喫
子どもから大人まで楽しめるワークショップが集まる「クラフトマルシェinしかま」が16日、色麻町農村環境改善センターで開かれた。町内外から多くの親子らが訪れ、ものづくりや買い物を楽しんだ。同マルシェは、2022~23年に行われた「色麻の魅力発掘ワークショップ」で寄せられた町民の意見を実現しようと、町地域振興課が主催。町の委託を受けたみやぎ大崎観光公社(大崎市古川)が運営を担い、昨年11月から計4回計画。クリスマスやグルメ、クラフトと毎回テーマを変えて行い、過去3回はいずれも450人近くが訪れた。最後となる今回は約700人が来場。会場にはアクセサリーやキーホルダー作り、筆文字の中に笑顔を描く「笑い文字」などのワークショップが並び、加工品や雑貨の販売、キッチンカーも合わせて26店が屋内外に軒を連ねた。2階では、ジュニアリーダー自主企画の「おばけやしき」を併催。地元中高生8人がお化けに扮し、小学生や親子らを驚かせた。
ボランティアのつどい
地域で活躍するボランティアに感謝し、活動の推進を図るのを狙いとした集いが15日、大崎市松山保健福祉センターで開かれた。ボランティア従事者ら106人が互いをねぎらい、活動継続を誓った。「推進のつどい」を主催した松山ボランティア活動連絡協議会の髙橋伸実会長は、大雨被害に遭った石川県能登半島や山形県戸沢村で取り組んだ復興支援について報告。東北大の吉武清實名誉教授は「少子化や核家族化で助け合いが希薄になりつつある現代こそ共助が大切」と強調し、担い手の高齢化を念頭に活動の継承を訴えた。
古川で氷点下9.9度
強い寒気の影響により県内は19日、全観測点(19カ所)の最低気温が氷点下と厳しく冷え込み、うち10カ所で今冬最低を更新した。夜明けまでに観測された最低気温は大崎市古川の氷点下9・9度が全観測点で最も低く、平年同期比でも6・7度低い。ほか鳴子温泉川渡同7・6度、鹿島台同6・8度、栗原市築館同6・9度、大衡村同7・9度など。古川中心部では朝の通勤時間帯、路面凍結に伴う渋滞や、転倒しないよう足元を気にして歩く人の姿が見られた。
昨年の労災258件
古川労働基準監督署は、管内(大崎地方、黒川郡)の事業場から届け出があった労働災害(休業4日以上)の件数を昨年末現在でまとめた。それによると、昨年の届け出件数は258件(速報値、新型コロナウイルス感染症除く)で、前年同期を15件下回った。死者は1人だった。事故の型別では、「転倒」が全体の31%を占めて最も多かった。
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