2025/2/21


伝統の「獅子躍」継承へ

 大崎市松山地域の伝統芸能「金津流松山獅子躍」(市指定文化財)を学んでいる地元の松山小(橋章友校長、児童数175人)で17日、引き継ぎ式があった。6年生が後輩にばちを託し、伝統の継承に期待した。同校の4~6年生は1993年から、保存会の及川留太郎会長(63)らの指導を受け、伝統の継承に取り組んでいる。4年生は唱歌や踊り、6年生は本格的な振り付けなど学年が上がるにつれ少しずつ学んでいく。この日、6年生32人は長さ3㍍近くのささらと獅子頭、装束合わせて約8㌔をまとい、手前に抱えた太鼓を打ち鳴らしながら跳ねたり回ったりして20分間にわたりリズミカルで雄壮な舞を披露。後輩たちが見守った。

 

アニメに興味関心を

 アニメーションの作り方を体験できる展覧会「をだえのアニメ」が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。24日まで。市と東北生活文化大の連携協力事業で、絵や写真が動く仕組みを学んでもらい、美術への興味を促すのが狙い。アニメーションを専攻する同大美術学部美術表現学科鈴木研究室が企画運営を担当した。会場には、練り消しで作った人形を少しずつ動かして撮るクレイアニメーション、ペイントソフトを使ったデジタルアニメの作画などが体験できるコーナーを設置。学生は来場者が動かしたり、制作したりした写真や絵を基に動画を制作し、公開している。また、学生が卒業制作で手掛けたアニメの上映会も実施。同研究室の鈴木専教授は「アニメを見たり作ったりできる楽しい空間になっている。展覧会を通じて興味を持ってもらえたら」と話していた。

 

新年度予算案など審議

 大崎市議会2月定例会は19日開会し、総額655億1000万円の2025年度一般会計当初予算など計40議案が市執行部から提出された。会期は3月12日までの22日間。予算案13件、条例案15件、旧志田小と旧にじの子幼稚園の建物および敷地を古川支援学校の移転用地として県へ売却する財産処分案含む2件は、予算特別委員会の審査を経て本会議で採決する。会派代表質問は25、26日の2日間を予定。

 

加美町議選に備え

 任期満了に伴う加美町議選(3月18日告示、23日投開票)を前に、同町を管轄する加美署は20日、選挙違反取締本部を署内に設置した。この日は午前10時、同署玄関前に「加美町議会議員選挙違反加美警察署取締本部」と書かれた看板を掲げた。白鳥保幸署長を本部長に、選挙違反に目を光らせる。同署の保科善一刑事課長は「加美町は選挙への関心が高い町。公平な選挙実現に向け、しっかり取り組んでいきたい」と気を引き締めていた。

 

スポーツ施設の管理委託

 美里町は18日、町が保有するスポーツ施設8カ所について、東京都の「シダックス大新東ヒューマンサービス」を指定管理者とする協定を同社と結んだ。指定期間は4月から5年間。委託する施設は、トレーニングセンターと南郷体育館、素山野球場、南郷球場、牛飼テニスコート、南郷テニスコート、南郷運動場、野外活動施設。指定管理者を昨年公募した結果、2団体の応募があった。学識経験者らでつくる選定委員会による候補者選定と町議会の議決(昨年9月)を経て同社を指定管理者とすることが決まった。

 

定演に向け集中練習

 岩出山高吹奏楽部OBOG会の「第24回定期演奏会」(大崎タイムスなど後援)が3月16日午後1時半から、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)で開かれる。開演まで1カ月となった16日、フルメンバーによる集中練習が同館で行われた。集中練習には正会員、家族会員のほか、助っ人として加わる古川シンフォニックウインズ、おおさき吹奏楽団、賛助出演の岩出山中吹奏楽部メンバー合わせて約50人が参加。本番さながらの真剣な雰囲気で一曲一曲を丁寧に繰り返し、完成度を高めていた。

 

笑顔あふれる地域に

 大崎地方の青年企業者らでつくる「おおさき青年会議所」(おおさきJC、会員数56人)は18日、新年祝賀会を大崎市古川のアインパルラ浦島で開いた。自治体やJCの関係者らを招き、ことしの運動方針を共有した。おおさきJCは1963年、古川青年会議所として発足。地域活性化や青少年の健全育成などを目的に、異業種交流、地引き網体験といったさまざまな事業を実施。約5000発の大輪が夜空を彩る夏の風物詩「おおさき花火大会」(8月2日)も主催している。菊地雄大・第63代理事長はあいさつで、本年度スローガン「Spread Smiles(スプレッドスマイルズ)地域に笑顔を 未来に希望を」を紹介。「笑顔あふれる地域社会の実現に向け、全力で取り組んでいく」と所信表明した。