2025/2/23


おおさき観光写真コンテスト 一般最優秀は髙橋さん

 大崎市は17日、市内の自然や祭りなどをテーマとする「第15回おおさき観光写真コンテスト」の入賞作16点をウェブサイトで発表した。「一見の価値あり。思わず撮影地を訪れてみたくなるはず」と市観光交流課。3月中旬に表彰式が行われる。一般、学生、列車車窓の3部門に計136点応募があり、1月末の審査会で入賞作を選んだ。一般部門最優秀賞は髙橋瞳さん(39)=同市三本木=の「鳴子の熱き夜」。全国こけし祭り(鳴子温泉)日没後の催しで、温泉街に繰り出す万燈神輿を収めた1枚。担ぎ手の気合ほとばしり、目抜き通りは見物人で大にぎわい。人々の息遣いや熱気まで伝わるよう。

布細工ずらり400点

 布細工の展示会「スコーレアートギャラリー 12ヶ月のお細工物」が22日、大崎市岩出山文化会館(スコーレハウス)ロビーで始まった。季節をテーマにした色とりどりの作品がずらりと並び、訪れた人たちの目を引いている。3月3日まで。同館を拠点にしている「布細工サークル」が、活動8年目にして開いた初の大規模展示会。後藤代表が集めた古布などを素材に、会員7人が手掛けた人形やつるし飾り、掛け軸、びょうぶ、押し絵など約400点を展示した。展示会最終日の桃の節句にちなみ、会場の一画は大小さまざまなひな人形が並び、来館者を出迎えている。十二単をはじめ、ぼんぼりや花などの飾り物、めでたさを伝えるのしや和菓子、重箱のふたに巻いた包装紙まで布で作られており、こだわりが光っている。

企業の人材確保へ

 地元のものづくり企業への就職と定着に向け、高校と企業、市町関係者による情報交換会が21日、県大崎合同庁舎で開かれた。大崎地方の19社と7校の採用、進路指導担当者ら合わせて約60人が現状と課題を共有。近年の新卒者が、少子化に加えてコロナ禍による活動制限でさまざまな体験やコミュニケーションの機会が失われているのを踏まえ、意見を交わした。古川公共職業安定所によると、3月に管内の高校を卒業する生徒の就職内定率は昨年12月末現在95・1%で、前年同期を0・2㌽上回った。卒業予定者1547人のうち就職希望者は3分の1以下の493人。このうち同職安管内企業への就職を希望したのは210人だったが、管内企業から寄せられた求人は818人分を数え、求人倍率は3・9倍に上った。内定者を就職先地域別でみると、同職安管内は全体の41%にとどまった。大崎地方は製造業が主産業となっており、人材流出が懸念されている。

 

治療と仕事の両立へ

 がんや精神不調で休職した従業員の治療と仕事の両立に必要な支援を学ぶ研修会が19日、大崎市古川のグランド平成で開かれた。大崎市医師会と宮城労働基準協会古川支部の会員でつくる大崎産業保健推進協議会が主催。人手不足が続く中、事業所の衛生管理者や産業医ら約50人が事例を基に考えた。講師を務めた宮城産業保健総合支援センター産業保健相談員で、社会保険労務士の富樫敦子さん(仙台市)は「仕事をしながら通院している人は2010年の32万人から22年には49万人に増えた」とする厚生労働省の統計データを提示。35~64歳の働き盛りが病休を始めてから復職するまでの期間について「フルタイム勤務は201日、時短勤務は80日だった」と述べた。治療と仕事の両立支援に向け職場に求められることについては「柔軟な働き方の推進」「両立しやすい職場の雰囲気」「治療に関する支援制度等の充実」を挙げた。「持病が悪化しないように通院時間確保の配慮や復職のタイミングなど復職後も伴走型支援が必要になる」とし▽予防▽早期職場復帰▽復帰後-の3段階別支援の重要性を強調。