おおさき社会貢献大賞

大崎市内の小中高生らの地域貢献活動を顕彰する「第7回おおさき社会貢献大賞」の表彰式が22日、同市古川の吉野作造記念館であり、古川西小中9年と古川第二小6年の取り組みが最優秀賞を受賞した。地域の課題解決、魅力発信をテーマにした活動が評価された。古川西小中の取り組みは「竹切り・竹炭で地域と水田に貢献する活動」。旧古川西中時代の2022年から授業の一環で大崎耕土の屋敷林「居久根」を保全する活動を地域住民とともに行っており、本年度は竹林整備とともに、切った竹を炭にして水田の水質改善に役立てた。地域での竹炭作りは高齢化などで一度途絶えており、生徒たちが復活させた形。取り組みを発表した橋朋輝さん(14)と佐々木優奈さん(15)は「これからも地域の魅力を大切にしていきたい」と話していた。古川第二小の取り組みは「地域の産業・文化・観光への貢献活動」。修学旅行で福島県会津若松を訪問する際、大崎市の魅力を伝えるパンフレットを作り、現地でPRした。
友情、信頼宗に閉校式

小中統合に伴い3月末で閉校となる大崎市鳴子中(生徒数69人)で22日、閉校式が開かれた。校舎は改装され、4月に義務教育学校「鳴子小中学校」として開校する。式典では在校生や卒業生、地域住民らが学びやの新たな門出に胸を膨らませていた。同校は大崎市が発足した2006年、当時の鳴子中、川渡中、鬼首中が統合し開校。19年間で877人の卒業生を送り出した。生徒たちはスキーやソフトボールなどで県大会優勝や全国大会出場などを果たしたほか、美術や合唱、弁論大会でも優秀な成績を収めてきた。簗田智志校長はあいさつで、校歌の一節「真の心育まれ 友情信頼胸に抱き」を引用。生徒たちに「母校で育まれた真の心を大切に、友情と信頼を胸に大きく羽ばたいてほしい」とエールを送った。
「挑戦できること大事に」
加美町総合型地域スポーツクラブ「NPO法人かみジョイ」(尾形明理事長)は22日、中新田公民館で設立20周年を記念したスポーツ講演会を開いた。講師は加美農業高(色麻町)野球部の佐伯友也監督(37)。「地域と共に創る子どもたちの未来~意志あるところに道は拓ける~」と題して講演した。講演では、部員2人からスタートした加美農野球部の取り組みなどを紹介。その中で、初心者が多い同部は失敗体験の連続といったネガティブサイクルに陥りやすかったと語った。そこで取り組んだのが、東北高や仙台育英高など強豪校との積極的な練習試合。「外の世界」に触れて視野を広げ、短時間集中練習に励み、さらには野球以外でも活躍する機会をつくるといったポジティブサイクルを実践しているという。また、挑戦できる入り口づくりや選手の変化を見逃さず、自己肯定感を向上させることの大切さを強調。その上で「野球経験者の部員が増えつつあるが、加美農野球部は初心者でも野球に挑戦できる部であることを大事にしている」と結んだ。
2種目で熱戦展開
「第47回大崎市古川家庭バレーボール協会会長杯大会」が16日、市古川総合体育館で開かれ、ゴムボールの部は宮沢クラブ、ビニールボールの部はJM-ALPHAがそれぞれ優勝した。同協会(佐々木俊彦会長)主催、大崎タイムスなどが後援する8人制の大会。ゴムボールの部は1チーム男子4人まで出場でき、男子のジャンプ攻撃はバックからのみというローカルルールがある。 ゴムボールの部に5チーム、ビニールボールの部に13チームが出場。各チームとも優勝を目指して熱戦を繰り広げた。同協会が主催する本年度最後の大会で、宮沢クラブは5大会全てを制した。
学生が学びの成果披露
第23回「東北ポリテックビジョン」が21、22の両日、東北職業能力開発大学校(栗原市築館)で開かれた。東北地方の職業能力開発教育機関で学ぶ学生が、自ら開発した装置やシステムなどを紹介し、学びの成果を披露した。同校のほか、秋田職業能力開発短期大学校、岩手県立産業技術短期大学校など、東北各地の学生が参加し毎年2月に開いている。東北職業能力開発大学校生産機械システム技術科などのグループは、玄米の包装内に食品の劣化を防ぐ脱酸素材を自動で投入する装置を開発し、発表した。栗原市内の米穀業者から提案を受け、手作業による異物混入が課題で自動化に取り組んだという。破損した脱酸素剤をカメラで検知し投入を防ぐアイデアを紹介した。
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