2025/2/26


中高生が活性化案発表

 中高生が美里町の地域活性化案を発表し、住民が意見を交わすワークショップ「美里町まちづくりの祭典『WEATHINK.』」が22日、町中央コミュニティセンターで開かれた。農業振興や過疎化対策、子どもの居場所づくりなどさまざまなアイデアを基に、参加者約60人が話し合った。将来のまちづくりについて住民が当事者意識を持ち、考えてもらうのが狙い。町教育委員会とまちづくり推進課が主催した。南郷高産業技術科3年の佐々木司虎さん(18)は、イネ科多年草のヨシを稲作に活用した研究成果を紹介。ケイ酸の供給量が価格高騰や担い手高齢化などで減っていることから企画したという。

加美で初のこども食堂

 加美町中新田地区の中央商店街、花楽小路の2カ所で22日、同町第1号となる地域住民が運営するこども食堂「みんなの食堂」が開かれた。子どもを中心に多世代が集まり、食事と交流を楽しんだ。食堂を開設したのは市民団体「(仮称)加美町みんなの食堂」(佐藤博子代表)。町と町社会福祉協議会が1月に開いた「こども食堂ミニフォーラム」で知り合った参加者と有志9人で実施した。この日はカレーライス40食を提供。地元農家から寄せられた野菜を使い、コメと肉はスタッフが準備した。中学生までは無料、高校生は100円、大人は300円とし、チラシやSNSで参加者を募集した結果、定員の30人を超えたため枠を広げた。

全国大会金賞の演奏披露

 結成45年を迎える大崎市鹿島台小ブラスバンド(2~6年生26人)は23日、「ありがとうコンサート」を地元の鎌田記念ホールで開いた。第52回マーチングバンド全国大会(昨年12月、埼玉県)で9大会ぶり2度目の金賞に輝き、活動を支えてくれた人たちへの感謝を込めて盛大なパフォーマンスを繰り広げた。同校ブラスバンドは、1980(昭和55)年に編成された金管バンドが前身。気温が30度を超える夏休みや10度を下回る冬休みも1日3時間以上練習を重ねている。全国大会には、第14回大会(86年)を皮切りに10回余り出場している。半世紀近い活動の陰には、支え続けた保護者や地域の存在があった。親の会が回収した空き缶やバザーの売上のほか、地元出身で作業台メーカー「ジー・オー・ピー」(東京都)社長の千田豊治さんの寄付金、地元スーパーの売上の一部で楽器や備品を充実させてきた。

 

ボディビル初出場2位

 大崎市古川北町の「きむら整体院プライベートジムB.M.K」でパーソナルトレーナーを務める佐藤儀樹さん(27)=同市古川在住=が、昨年、神奈川県平塚市で開かれたボディビル大会に初出場し、並みいる強豪を押しのけ準優勝した。佐藤さんが出場したのは「2024湘南オープンボディビル・フィットネス大会」(昨年10月20日)の男子ボディビル。関東圏や全国で上位入賞を重ねる選手ら65人が出場した中で、鍛え上げた肉体と整ったポージング、自信に満ちた絶え間ない笑顔で高評価を受け、3位以下を大きく引き離した。

 

農業青年 長年受け入れ

 フィリピンの青年農業者を長年受け入れ、農業技術指導や日比交流に貢献したとして美里町平針の農業、今野建司さん(76)が3日、フィリピン政府から感謝状を受けた。今野さんは「若者たちが草の根大使として両国の国際交流を担ってほしい」と期待している。今野さんは宮城農業短大卒業後、1年間、米国で農業技術を学んだ。その恩返しとして1990年からほぼ毎年、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイの若者を1人ずつ受け入れている。受け入れ農家は現在、県内3人で、県北部では今野さんだけという。

 

四季折々の隠れた魅力

 栗原の風景や祭りなどを写した作品を集めた「栗原市写真展」(栗原市教育委員会など主催)が、栗原市築館の栗原文化会館で開かれている。市内七つの写真愛好団体会員や単独で活動する市民49人が合わせて94点を出展。訪れた人の目を引き付けている。3月2日まで。栗原の隠れた魅力を発見し発信しようと、市内の写真愛好団体関係者らが実行委員会(長谷川久敏委員長)を組織して毎年開いている。ことしで18回目。