古民家彩る「おひなあそび」

手作りのつるしびなやひな飾り合わせて約2000点が古民家を彩る「おひなあそび」が26日、涌谷町新中島乙のアウブレス拠点(新丁頭ふれあいセンター裏)で始まり、桃の節句(3月3日)に先立ち、春の訪れを感じさせている。同町の地域商社「アウブレス」が主催。3月2日まで。5回目の今回は、展示数を昨年から倍増させた。青パパイヤなどを生産する「さとう味工房」(同町字市道川前)のスタッフらが手掛けた作品を中心に、築100年以上の古民家の広間と縁側に並べた。定番の七段飾りのほか、天井の枝につるされたつるしびなや和紙で作られたこけし型の人形などさまざまなひな飾りが会場を華やかに彩っている。
配達しながら命を守る

大崎地方の郵便局員を対象とした「普通救命講習」が19日、古川郵便局で初めて行われた。配達や窓口業務をしながら地域住民の命を守ろうと、12局の職員21人が参加。心肺蘇生の方法などを学んだ。古川局によると、大崎地方では昨年、郵便配達員が急病などで倒れている高齢者を発見し、救急車を呼んだ事案が5件あったという。窓口で多くの人に対応したり、集配で街を駆け巡ったりする業務内容を傷病者の救命に生かそうと、講習会を開いた。
春の火災予防運動
春の火災予防運動が3月1日、全国一斉に始まる。大崎広域消防本部は圏域住民の生命と財産を守るため、管内自治体(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)と消防団、女性防火クラブとの連携でさまざまな施策を講じる。運動は7日まで。2024年中の管内における火災発生件数は過去10年で21年と並び最少タイの49件(前年比2件減)。火災に伴う死傷者10人(同4人減)も同じく15年と並ぶ最少タイで、損害額7061万円(同2億1247万円減)は統計が残る1971年以降で最少だった。一方で年明け以降、死者を伴う住宅火災が相次いだ。25日現在の死者数は4人。本部予防課は「冬から春先にかけては空気が乾燥しやすく、強風にも要注意」として▽暖房器具や仏壇のろうそく付近に可燃物を置かない▽寝たばこ注意▽野焼きの原則禁止※例外除く-を呼び掛けている。
美里町 企業版ふるさと納税
美里町は、企業版ふるさと応援寄附金(企業版ふるさと納税)の寄付実績をまとめた。それによると、制度を活用し寄付したのは昨年度からの2年間で延べ9社。寄付額は584万9470円(寄付額非公表分除く)に上った。東京都と仙台市、広島市、大崎市、加美町の企業が町の「地域産業の発展と雇用の確保事業」「教育環境の充実と人材の育成事業、人口減少の抑制と高齢社会への対応事業」「子育て環境の整備事業」などに向けて寄せた。
東日本大震災から学ぶ
大崎市古川南中(生徒数454人)で25日、防災講話が行われた。東日本大震災で被災した石巻市雄勝中で校長を務めていた佐藤淳一さん(64)が当時の体験を語り、生徒たちは家族や住む家をなくした当時の中学生に思いをはせた。大雨による洪水、浸水被害を受けた経験がある地域に立つ古川南中は、生徒の災害に対する意識や対応力を向上させようと、地域と連携した防災学習に力を入れている。この日の講話もその一環で、間もなく卒業を迎える3年生を含む生徒全員が参加した。雄勝中では震災当日、卒業式があった。地震が起きたとき、生徒は全員が帰宅しており、佐藤さんら教員は山の中へ避難。間もなく津波が街中を襲い、卒業式を行った体育館は跡形もなく流され、3階建ての校舎は屋上まで波をかぶった。翌日から、手書きの名簿を手に生徒の安否確認に奔走。8日間かけ77人全員の無事を知った。喪失感に打ちひしがれる生徒たちに自信と誇りを取り戻そうと、学校挙げて制服の支給や温泉旅行、古タイヤを活用した復興輪太鼓など、数々の取り組みを実施したという。
鳴子漆器の盃贈る
〝オール三本木産〟にこだわった日本酒「駅酒(えきしゅ)三本木」を企画、販売する三本木振興公社は25日、醸造を担った地元の「新澤醸造店」に盃(さかずき)を贈った。協力への感謝のほか、同社が世界酒造ランキング1位を3年連続で受賞したことに対する祝意で、今後も地域振興に向けて結束していくことを互いに約束した。駅酒三本木は、全国的にも珍しい、無農薬米を100%使用。720㍉㍑入り2800円(税込み)で、1000本限定。8日に発売したことしの第1弾販売分(648本)は1週間で完売した。3月1日に残りを道の駅三本木やまなみで販売する。盃はトチノキを原料とする鳴子漆器で、同市鳴子温泉の職人、佐藤建夫さんが手掛けた。直径24㌢ほどで、朱色の漆と金色で記された「祝 酒蔵世界一」が美しさを際立たせる。
支え合いある地域へ
大崎市の田尻ボランティア友の会は25日、田尻福祉センターで全体研修会を開いた。会員たちが社会福祉協議会の取り組みや地域づくりなどに関する講話に耳を傾け、今後の活動の参考にした。同友の会は、田尻地域の会員約130人で構成。20年以上続く加護坊山クリーン運動や地域イベントに参加しているほか、会員それぞれが各地区や福祉施設でさまざまなボランティア活動を展開している。全体研修会は毎年この時期に行っていて、この日は23人が参加。市社協田尻支所主事で、生活支援コーディネーターの石﨑太貴さんが「支え合いのある地域づくり」と題して講話した。
時疾風ぎりぎり幕内残留
大相撲春場所(3月9~23日、エディオンアリーナ大阪)の番付が25日に発表された。栗原市瀬峰出身の時疾風(28)=小牛田農林高-東京農大-時津風部屋=は東前頭18枚目で、最下位ながらも幕内に踏みとどまった。負け越しが許されない勝負の場所が続く。栗原市金成出身の安大翔(19)=三本木農業高-安治川部屋=は初場所を5勝2敗で終え、東幕下32枚目から17枚目に浮上。自身の最高位に付けた。同市瀬峰出身の大畑(28)=小牛田農林高-時津風部屋=は3勝4敗と負け越しが響き、西三段目14枚目から34枚目に下げた。逆に4勝3敗と勝ち越した大崎市古川出身の謙豊(35)=加美農業高-東京農大-時津風部屋=は西序二段87枚目から東序二段53枚目に上げた。
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