地区の垣根越え地域振興

大崎市古川小泉、福浦、宮沢と美里町荻埣の4地区でつくる親睦団体「K.F.M.O檜」は23日、新年地域交流会を同市古川のアインパルラ浦島で開いた。参加者たちは、自治体や地区の垣根を越えて地域振興に取り組むことを誓い合った。同団体は、泥んこバレー(小泉)、全日本どろんこそりレース(荻埣)、イルミネーション(福浦、宮沢)といった共通する催しなどを通して交流を深めた4地区の代表者が昨年1月に組織。このほかのイベントにも地区を越えて積極的に参加、協力し合い、地域を盛り上げてきた。昨年10月には旧宮沢小校庭で音楽ライブとマルシェのイベント「紡音フェスティバル」を開き、地区内外から多くの来場者を集めた。こうした取り組みが評価され、ことし1月には大崎市の「宝の都(くに)・活性化貢献賞」に選ばれ、表彰を受けた。
支え合いが地域の〝お宝〟

色麻町の住民同士の支え合い活動を紹介する「第4回お宝発表会」が26日、町保健福祉センターで開かれた。活動事例発表や基調講演を通し、地域で元気に暮らし続けるための〝お宝〟の重要性を再確認した。発表会は町社会福祉協議会の生活支援体制整備事業の一環で、町社協と町が主催。町民や社協職員ら約70人が参加した。発表したのは、花川沢口地区の活き生き長生き教室、色麻町ゲートボール協会、色麻町オレンジカフェの3団体。それぞれ活動内容や感想などを語った。このうち、花川沢口地区は、阿部政司区長はじめ7人が「元気はつらつ花川沢口」と題して発表。集会所で健康体操やボランティア団体の演舞鑑賞、レクリエーションなどを行っており、その後は必ずお茶っこのみで親睦を深めていることを説明した。このほか、「集会所まで歩くのが大変」「足がない」といった意見を受け、サポーターや参加者同士で送迎を始めたところ、参加者が増えた例も紹介。車いすを使用している住民にもサポーターとして協力してもらうなど多くの地区民を巻き込み、「〝みんなで楽しむ、みんなが笑顔に〟を心掛けている」と結んだ。
「危険品」列車内持ち込み規制強化
JRグループは25日、「危険品」について4月から項目と分類法を見直し、列車内への持ち込み規制を強化する方針を発表した。同グループによると、危険品は可燃性液体や高圧ガス、火薬類、毒物、農薬などを指す。昨年10月には、JR仙台駅近くを走行していた東北新幹線の車内で乗客の手荷物の容器から硫酸が漏れ、この乗客を含む6人がやけどをするなどして病院に搬送された。4月1日以降、例外的に手回り品として列車内に持ち込むことができる「危険品」について鉄道運輸規程で認められている物と、小売店などで購入可能な製品に限定する。このため現在、列車内への持ち込みを認めている一部危険品の持ち込みが禁止となる。
死亡事故ゼロへ決意
古川地区地域交通安全活動推進委員協議会は25日、古川署で定時総会を開き、任期満了に伴う役員改選では新任2人含む役員15人を選んだ。任期2年。道路交通法に基づき公安委員会が委嘱する交通ボランティア。署管内の「安全安心なまちづくり」に貢献している。改選で再任された大場政由会長(県地域交通安全活動推進委員協議会長)は県内で2024年中、飲酒運転による交通事故死者がゼロだったことに触れ「死亡事故そのものもゼロにできるはず。会員一同、気を引き締めて職務に励む」と決意を新たにしていた。
気球に乗って宇宙へ
有人気球で成層圏における遊覧飛行試験に成功した岩谷技研(本社・北海道江別市)代表取締役、岩谷圭介さん(38)の講演会が25日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。岩谷さんは大学時代に小型カメラを搭載した無人気球の開発を始め、写真撮影が軌道に乗りはじめた2016年に同社を設立。与圧服や生命維持装置など、宇宙に欠かせない機器を開発する一方、訓練なしで宇宙を遊覧できる高高度有人気球の研究も進め、高度25㌔の成層圏を遊覧する有人気球の開発に成功。最初の商用飛行はことし夏ごろに予定しているという。講演会は、岩谷さんの挑戦を捉えた映画「天空の果てへ 有人気球・宇宙はすぐそこにある」が同センタープラネタリウム番組として上映されているのを記念して開催。「週末、宇宙行く? が実現する世界を目指して」と題し、気球の仕組みや技術開発について紹介した。その中で、会場の子どもたちに「『やってみる』から始めよう」と呼び掛け、「やってみることで自分のやりたいことが分かり、繰り返していくうちにできることが増えていく」と話し、エールを送った。
コメントをお書きください