昨冬から一転 豊富な雪

大崎市鳴子温泉のオニコウベスキー場は今シーズン、雪不足にあえいだ昨冬から一転して雪に恵まれ、連日多くのスキー客でにぎわっている。寒波が一時去った2月末でも積雪は多く、一部コースの営業延長も検討している。100%天然雪がセールスポイントの同スキー場は昨冬、安全祈願祭を行ったおととし12月中旬時点でゲレンデは一面緑色のまま。年明け後も積雪が足りない日が続き、シーズン中の営業日はわずか56日、来客者数は約9280人にとどまった。今期のゲレンデは山頂、山麓ともに、昨年12月13日のスキー場開きから潤沢な雪をたたえ、暴風雪が吹き荒れた2月13日を除いて休まず営業。中高総体のアルペン競技や国体県予選など、各種大会も無事開くことができた。2月28日時点の積雪は山頂210㌢、山麓80㌢に達し、全コースが滑走可能。この日は平日にもかかわらず、シニア客や春休み中の大学生らが訪れ、スキーやスノーボードを楽しんでいた。
大崎地方の高校で卒業式

卒業シーズンを迎え、大崎地方の高校では1日、一斉に卒業式が行われた。進学、就職とそれぞれ異なる道に進む生徒たちは恩師や家族、仲間たちへの感謝と決意を胸に母校を巣立った。古川高の第77回卒業式は同校第1体育館で執り行われ、卒業生228人が出席。多くの保護者が見守る中、6クラスの学級委員が代表して卒業証書を受け取った。卒業生を代表して菅原太智さんが「新型コロナの影響で全ての行事が縮小、中止となった中学時代を過ごしたからこそ、当たり前の尊さを実感できた」と高校生活を回顧。その上で恩師や後輩、保護者に感謝を述べ、「夢に向かって努力した仲間と自分を信じて社会へ飛び出し、未来を創造していく」と力強く決意を語った。
「横断歩道は歩行者優先」
2月22日にJR田尻駅前(大崎市田尻沼部)で交通死亡事故が起きたのを受け、古川署と関係機関、団体は同28日、現場で緊急の街頭活動を繰り広げた。近くに住む無職女性(当時84)が信号機のない丁字路交差点で横断歩道を歩行中、右折進入しようとした軽トラックにはねられて亡くなった事故。2022年4月から継続中だった田尻地域の交通死亡事故ゼロ期間は1058日で途切れた。活動には約20人が参加。「横断歩道は歩行者優先」ののぼり旗をずらりと並べ、署が急きょ作成した啓発チラシを通行車両と歩行者に手渡していった。「ゼロ」継続に貢献してきた地元関係者はひときわ無念そうな様子。「安全運転を」との懸命な訴えが駅前に響いた。
福祉車両無料で貸し出し
栗原市志波姫の玉澤モータースは、車いす利用者らのため昇降シートを備えた福祉車両を無料で貸し出している。佐々木德男社長(85)は「通院やレジャーなどで活用してほしい」と呼び掛けている。貸し出しているのは4人乗りの軽乗用車で、昇降シートが助手席に備え付けられている。シートは手動で90度回転し、電動で上下に動かせば乗り降りできる。
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