2025/3/6


「里の文化祭」にぎわう

 「第3回川渡地区公民館里の文化祭」が1、2の両日、大崎市川渡地区公民館で開かれた。鳴子温泉地域で活動する37団体が日頃の活動成果を披露し、訪れた人を楽しませた。同館を拠点に活動する団体の発表の場として1984年から2019年まで毎年開かれていた「地区公民館まつり」が前身。コロナ禍を機に「里の文化祭」に改称し、23年から再出発した。子どもからお年寄りまでが制作した絵画や版画、押し花、手芸、写真、ドライフラワーなどがホールや階段踊り場などに多数並んだ。その場で作品を書いて掲示できる書道コーナーや、鳴子茶の湯教室による抹茶とお菓子の提供もあった。2日のステージ発表では、地域に伝わる伝統芸能や踊りなどが発表された。

4月開校へ「美里中」完成

 美里町の3中学校を統合し新築が進められていた「美里中」(同町字新峯山)が2月末までに完成した。竣工式が3日に同校アリーナで開かれ、町などの関係者たちが4月の開校を前に無事故完工を祝った。9日には一般向けに内覧会を行う。立地はJR小牛田駅から約450㍍離れた町道小牛田南郷線沿いで、敷地面積は3万9424平方㍍。校舎は鉄筋コンクリートと鉄骨造りの4階建てで、延べ床面積9760平方㍍。総工費は土地取得費を含め約60億円の見込み。屋外運動場や屋内運動場、武道場、屋外プール、給食棟、部室などを備える。校内に設けた「まちライブラリー」と「みさと広場」は住民も行事や生涯学習に利用できる。エレベーターやスロープ、多目的トイレ、ウオーターサーバーといったバリアフリーや近年の気候変動に対応する設備も充実させた。

「GOLD浪漫」推進

 涌谷町は3日、「地域プロジェクトマネージャー」に、元町地域おこし協力隊の樋下稔生さん(70)を任用した。町によると、任用は県内では加美町に続いて2例目。樋下さんは、日本遺産「みちのくGOLD浪漫」プロジェクトの推進に携わる。地域プロジェクトマネージャーは、総務省が2021年に始めた制度。地域と行政、民間などの関係者をつなぎ、地域活性化に向けたプロジェクトの管理、調整を担う人材を、市町村が国の財政支援を受けて雇用する。任期は最長3年。

 

クマ出没多い見込み

 県は3日、4月から11月までの「クマ出没シーズン予報」を発表した。それによると、ことしは「平年よりも出没が多い見込み」。クマに対する注意を喚起し、人身被害を防ぐのが狙い。昨年、堅果類の豊凶調査を行ったところ、結果が「豊作」だったことから発表した。豊作の場合、山に餌が豊富にあったため繁殖に成功するクマが増えて個体数が増加し、4月から8月にかけて平年よりも出没が多くなることが見込まれるという。

 

GIAHS・SDGsパートナー

 大崎市は2月28日、第2期「おおさきGIAHS・SDGsパートナー」に10事業者を登録した。第1期登録分と合わせて計47事業者に。官民連携で世界農業遺産「大崎耕土」活用の〝持続可能な社会づくり〟を目指す。市図書館で登録証交付式を実施。あいさつで、伊藤康志市長はラムサール条約登録湿地の蕪栗沼(田尻)と化女沼(古川)、世界かんがい施設遺産の南原穴堰(鳴子温泉)を紹介し「『大崎耕土』は自然環境、生物多様性に恵まれている。皆さんとの連携でさらに価値を高めたい」と述べた。

 

税の絵はがきコンク

 第17回税に関する絵はがきコンクール(大崎法人会女性部会主催)の選考会がこのほど行われ、大崎市長賞など入賞10作品が決まった。税に対する理解を深めてもらおうと、大崎地方の小学6年生を対象に作品を募集。7校、172人から応募があり、伊藤康志・大崎市長、坂本光一・古川税務署長、神戸智恵子・大崎法人会女性部会長ら15人が審査した。入賞作品は、同部会が製作する2026年カレンダーに掲載される。