2025/3/8


涌谷町 大船渡市支援へ

 涌谷町は、平成以降で国内最大の山林火災に見舞われた岩手県大船渡市の支援に向け、義援金の受け付けとふるさと納税の代理受け付けを6日までに始めた。善意の寄付を呼び掛けている。5日には支援物資を同市に贈った。同市には、仙台藩の財政を支えた気仙4大金山の一つ「今出山金山」があり、市民らが日本遺産「みちのくGOLD浪漫」への追加認定を目指して活動していて、同遺産を構成する同町などと連携を深めつつある。義援金募金箱は町役場と町民医療福祉センターの窓口に設置。ふるさと納税は、ポータルサイト「ふるさとチョイス」で受け付けている。支援のため返礼品はない。寄付金は全額同市に届ける。ふるさと納税寄付は2000円以上からで、誰でもできる。

涌谷のPR、活性化へ意欲

 涌谷町地域おこし協力隊の活動報告会が1日、町涌谷公民館で開かれ、隊員7人のうち6人がこれまでの活動や今後の取り組みに懸ける思いを語った。2023年に着任した宮澤達さん(39)、順子さん(39)夫妻は、同町で国内初の金が取れた天平時代の貴族衣装を作り、着付けやメークと合わせてレンタル事業に取り組んでいることを紹介。独自に考案し、後に町公認キャラクターになった「天平(あまひら)まろん」も注目され、来町者の増加につながっていることに触れた。

古川署長に田久サイバー犯罪対策課長

 県警は6日、定期人事異動を内示した。異動規模は前年比116人増の1542人。若柳、築館両署を統合して新設する栗原署(21日開署予定)関係を除き、発令は28日付(警部補以下4月1日付)。栗原署開署に伴い大崎地方1市4町(大崎市、色麻町、加美町、涌谷町、美里町)と栗原、登米両市を管轄する一線署は計7署に。参事官級の古川署長には田久裕之サイバー犯罪対策課長が就く。ほか遠田署長に大和公仁博留置管理課長、鳴子署長に菅原貴弘監察課監察官兼組織犯罪対策第一課管理官、加美署長に古澤英幸機動警ら隊長、佐沼署長に内海正信科学捜査研究所長、登米署長に佐藤光英警察学校副校長をそれぞれ起用。新設の栗原署長には須藤信豪若柳署長を充てる。

 

有効求人倍率1・09倍

 古川公共職業安定所が1月末現在でまとめた管内の労働市場によると、仕事を探す人1人に対する企業からの求人数を示す有効求人倍率は1・09倍だった。前月を0・04㌽上回り、2カ月連続で上昇した。有効求人倍率は前年同月と比較して0・14㌽下落。1倍を超えたのは5カ月連続となった。

 

インフル前の週から半減

 県は6日、ことし第9週(2月24日~3月2日)の感染症発生動向調査週報を発表した。大崎保健所管内の定点医療機関10カ所では、インフルエンザで合わせて31人の感染が報告された。前の週から半減し、県全体も7週連続で減少している。

 

フランチャイズ運営へ

 全国に貸し会議室、貸しホールなどを展開する「ティーケーピー」(本社・東京都)は、JR古川駅前の「アパホテル宮城古川駅前」のホテル事業について、アパホテル(本社・東京都)とフランチャイズ契約を結び、2月26日に営業を開始した。5日、同ホテルで関係者が出席し、披露式典が開かれた。ティーケーピーが「アパホテル宮城古川駅前」(全152室)の土地、建物を取得し、運営する。同社がアパホテルとフランチャイズ契約を結ぶのは17棟目。

 

伝統のばち後輩へ託す

 栗原市若柳の「大目こども弾正太鼓」引き継ぎ式が2日、旧大目小体育館で行われた。団員全員の演奏に続き、卒業で退団する6年生代表が5年生代表にばちを手渡し、後輩に活動を託した。大目こども弾正太鼓は、旧大目小の新築記念事業で和太鼓や衣装の寄贈を受け、1996年に活動が始まった。名称は、大目地区で新田開発を行った岩出山伊達家第3代、伊達弾正敏親にちなんでいる。大目小が2013年3月に閉校となったため、太鼓の活動は若柳小大目地区PTA活動として引き継がれ、同年4月、「大目こども弾正太鼓」が設立された。大目地区コミュニティ推進協議会の千葉展敬会長は「弾正太鼓は地区の交流、結束を深める大きな存在」と語る。