2025/3/9


タラの芽の収穫最盛期

 大崎市岩出山真山地区で、タラの芽の収穫が盛りを迎えている。地元農家で作るグループ「うめちゃんCLUB」が育てているもので、ハウスの中は一足早い春の雰囲気に包まれている。同グループは3年前、「農閑期の冬場、家にこもりっきりにならないように」と結成し、タラノキの育成に着手。当初は自家消費と近所へのお裾分け程度に考えていたが、収穫2年目から予想以上の豊作となり、本格的に出荷をスタートさせた。10月末ごろに芽が出始めた枝を木から切り取り、乾燥しないよう日陰に保管。収穫予定日の約40日前にハウスに入れ、二重三重の遮光を施して水耕栽培で育てる。収穫は今が最盛期で、連日、会員がハウスに集まって作業。長さ8㌢ほどに成長したタラの芽を包丁で丁寧に枝から切り取り、その場でパック詰めし、「あ・ら・伊達な道の駅」などに出荷している。作業は天然物が旬を迎える4月を前に終えるという。

 

多種多様な作品70点

 大崎地方でさまざまな創作活動に打ち込んでいる人たちの力作を紹介する「大崎エリアの仲間たち作品展」が美里町近代文学館で開かれている。油彩画や水墨画、紙に描かれた絵や模様を小物や画用紙に貼り付けるデコパージュといった多種多様な作品が並んでおり、訪れる人の目を楽しませている。大崎タイムスなど後援。16日まで。中学1年生から70歳代まで11人が出展。ニワトリやダチョウの卵の殻を彩色し美しく飾り付けたイースターエッグや、切り抜いた木材を組み合わせて雄大な北海道の大地を表現したウッドアートなど約70点を掲げた。

 

田尻観光写真コンテスト

 大崎市田尻の自然や人物、名所などを被写体にした観光写真コンテストの表彰式が6日、市田尻総合支所で行われ、主催した市田尻観光協会から入賞者に賞状や副賞が贈られた。同コンテストは、田尻地域の四季折々の風景を写真や動画で撮影してもらうことで新たな魅力を発見し、内外にPRすることが目的。12回目となる今回のテーマは、「撮っても(とっても)いい!たじりVer.Ⅱ」。昨年7月からことし1月下旬まで募集し、市内外から23点が寄せられた。最優秀賞に選ばれたのは同市田尻、加藤克彦さんの作品「朝焼けの栗駒と雁」。雪化粧した栗駒山を背景に飛ぶガンの群れを撮影したもので、自然の雄大さや美しさを伝えている。

 

8団体と3人表彰

 大崎広域消防本部は7日、本部庁舎(大崎市古川)で本年度の消防本部表彰式を開き、火災予防や防火思想の普及啓発、物的支援など地域の「安全安心」に大きく貢献した8団体3個人をたたえた。「消防記念日」(3月7日)にちなんだ恒例行事。被表彰者のうち小野寺清さん(70)、鈴木唯さん(42)親子=ともに同市古川本鹿島=は人命救助の功績を踏まえたもの。昨年6月14日、自宅近くに住む50代男性が心筋梗塞で倒れて心肺停止状態になり、家族から助けを求められた2人は急ぎ現場へ。心臓マッサージなど適切な救命措置を施し、救急隊到着まで命をつないだ。男性は入院を経て回復し、元気に社会復帰しているという。

 

日本代表が直接指導

 栗原市内で強化合宿を行っていた男子ホッケー日本代表選手が2日、同市一迫多目的広場で市内の小中高生を対象にホッケー教室を開き、児童、生徒らに直接、技術を指導した。強化合宿を行ったのは、いずれも栗原市出身のフォワード千葉友貴(23)=栗原西中−天理高−天理大−リーベ栃木=、ゴールキーパー大場陽成(23)=築館中−天理高−立命館大−フリークス東京=を含む選手24人。コーチらスタッフ6人は2月28日から6日まで、一迫多目的広場を会場に合宿を行い、来年秋に愛知県内を中心に開かれる第20回アジア競技大会、2028年ロサンゼルス五輪へ向けて強化を図った。